あらすじ
日本シリーズ2戦目、人気投手小野が突然、マウンドの上で殺された。犯人は試合直前に飲み物を渡した婚約者の疑いが濃い(「マウンドの死」)。ほかに、首なしの女の裸体写真を片手に、弟殺しを探し出す男(「裸の牙」)、犯人にしたてられた営業マンが真犯人を追いつめる(「バイヤー殺人事件」)など、珠玉作満載の傑作ミステリー集。
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Posted by ブクログ
短編六話。
標題(収蔵単行本名)
裸の牙
マウンドの死(歪んだ顔)
血に飢えた獣(隣り合わせの殺意)
二十三年目の夏(一億二千万の殺意)
バイヤー殺人事件
わが心のサンクチュアリ(幻想の夏)
恐怖小説に近いかも。
Posted by ブクログ
4話の短編集。
裸の牙、は一体どういう『仕事』をしたら
こうなってしまうのか…。
年月は人を変える、といいますが
会わなかった間、何があったのでしょう?
表題の、マウンドの死、は打算が渦巻いていて
重なると恐ろしい状態に。
全員、夢を見すぎたというべきか…。
血に飢えた獣、は勘違いの人なのか
ストーカーなのか、変な人、なのか。
むしろあのラブレターに返事がもらえると思うのが
一体なぜなのか、が知りたい。
二十三年目の夏、は国のために
死なねばならなかった時。
なぜ死ななければならなかったのか…。
もうどうしようもない過去ではありますが
確かに気になる謎でした。
バイヤー殺人事件、は社畜である、と
証明するような話でした。
勝利を勝ち取るために、サラリーマンは日々頑張る。
しかしこれは…頑張りすぎです。
わが心のサンクチュリア、は最後まで読んで
彼女がどうして引退したかったのか、が分かります。
いや、多分あれが理由なのかと。
けれど相手は…。