西村京太郎のレビュー一覧
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購入済み
考えさせられる
親や弟を思う現職刑事。その弟もまた、同じく親や妹を思う。そしてそんな子供達が心配な親。家族それぞれが家族のためにという思い。刑事でありながら家族を思うばかりに辞表だけを残して姿を消した刑事。
そして、そんな家族を待ち受けていた罠。
冒頭から引き込まれ一気に読破しました。 -
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〇流鏑馬に秘められた謎の殺人の理由とは…?有名俳優を親に持つ子の復讐を十津川が追う
そこにあった文字は、「陰陽」だったーー
京都の和風旅館で坂本京子が殺された。交友関係を調べていると、今度は東京で石井一也が殺される。なんでもラスベガスのカジノへ旅行に行っていた4名のグループが共通項だったという。そして、その2か所には共通して「陰陽」の文字があった。
東京の初動捜査にかかわった十津川はすぐに関連だと思い、捜査に入る。
残りの2名の反応から鎌倉八幡にヒントがあることに気づいた十津川と亀井は、鎌倉八幡の祭りで俳優・永谷礼一郎が流鏑馬で失敗したことを知る。そして、その後アメリカで航空事故で死亡してい -
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○青森~函館追跡ルート というタイトルの似合いそうな現代的な西村小説
十津川、AIに苦労する、の巻
と思いきや、そんなサブタイトルだったら将棋かな、と。
ちゃんとしたいつも通りの、否、いつもよりも真実になかなかたどり着きにくい謎解きであった、と総括してもよいだろう。
ある研究所に勤めていた池戸さんが失踪した。
両親から連絡がつかないと相談をうけた私立探偵の橋本は、彼女の残した手がかりを元に青森県・下北へ行き捜査する。
そのうち、その研究所にいた職員・青田が殺され、何か匂うと感じた十津川班は、橋本の名刺を見つけ、共に犯人を追うことになった。
橋本も十津川班もそれぞれ真犯人と池戸を追うが、果 -
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○主題と関係しつつ、十津川の推理と行動力が光る一作
出だしは、全く見えない殺人だった。
あるホテルの屋上で首を絞められて殺された荒井。能を直前まで舞っていたという情報もあるが、越前・金沢の能舞だということが調べによりわかる。
一方、すぐ近くのホテルにラテンアメリカの大統領が来日していたが、ちょうどホテルの部屋から舞が見えることがわかり、関係があるのではないかと探る十津川たち。すると、首相補佐官の一人が圧力をかけてきて…
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このあと、当該のロハス大統領が秘書と共に金沢を訪れるが、十津川はさらに疑念を深める。警察庁の外事課も動くなか身動きも取りにくいが、現地の警察とともに真実にたどり -
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〇北海道の寒さや遠さ、そして殺人者たちの刹那さが伝わってくるような、短篇集
・殺意の「函館本線」
川島刑事が函館で死んだ。函館本線の2つに分かれている線のうち、西側の線沿いに無くなっていた。十津川は、川島がある事件を調べているのを知り…「2つに分かれている」という時点で何らかのトリックがあると気づくに違いない。
・北の果ての殺意
釧路行快速ノサップが横転した。運転手曰く、目の前に光源があり何かに乗り上げた、というが…思わぬ人が犯人。
・哀しみの北廃止線
元刑事の橋本は幸福駅の切符を買ってきてほしいという依頼を受け向かうが、渡そうとするとそこには北条刑事ほか十津川班がいて…!?愛情と復讐の -
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敗戦時15歳だった著者が、戦争前後の体験や思いを語るように書き下ろした本である。著者は歴史学者でもルポライターでもなく、言わずと知れたミステリー作家であり、語られることはあくまで個人的な回想である。しかし語られる体験が個人的だからこそ、戦争が「兵士」としての人でなく。生身の人間の普通の人生を如何に破壊したかが、具体的にわかる。また、各国の戦闘機の数、生産能力の比較などは文献から引用していて信頼できる
こんなエピソードが語られている。本の副題にもある通り、著者は陸軍幼年学校「最後の生徒」であるが、「陸幼」は陸軍士官学校、陸軍大学校へと繋がるエリートコースである。当時「隣組」という住民組織があ -
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◎殺される猫娘の無念を晴らすため、十津川が動く!
十津川警部のもとに、「子猫ちゃん」などのあだ名を持った18歳くらいの女性が殺害されている事件が、2件舞い込んできた。三上本部長からの提案でもあったが、十津川も関連性があると請け負う。しかし、なかなか関連性が見えてこない中で、鳥取県の境港で「猫娘コンテスト」が開かれると聞いて向かう。警備体制も強化する中で万全と思われたが、ミス猫娘に選出された東京出身の女性が誘拐されてしまい・・・?
なかなか手がかりがつかめない中、「子猫コレクター」と呼ばれだしたその犯人を追うために、「10日」「18歳」というキーワードで探すと、意外な犯人像が見えてきて・・・
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◎お市の方がどうなっていたか?から始まる復讐ストーリー
時代小説家・広沢弘太郎は、新たな小説として「もし柴田勝家が戦国時代に秀吉に勝手いたら、妻・お市の方はどうなっていたか」というものを考案し、琵琶湖北側(湖北)へ懇ろであった秘書の木村と取材旅行へ行くこととなった。そんな中、広沢の妻であり画家・富永の若い恋人・山内が殺されたことがわかり、そこに残されたダイイングメッセージが「オイチ」で・・・
冒頭、雑誌「小説時代(エイジ)」の編集者井上の目線で進められるこの小説は、戦国時代に詳しくないものでも比較的わかりやすく物語のきっかけとなるエピソードを解説してくれる。西村氏の面白いところは、史実と言 -
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◎不思議な女の一夜同棲契約、その真相は
小早川恵という女性が、月曜~金曜までそれぞれ一人ひとり男が変わるがわる家に出入りして料理をふるまったり一緒に添い寝したり・・・不思議な行動をしていて、契約している男たちもだんだん不思議でいったい小早川に選ばれるのは誰かが気になってくる。
そんなさなか、木曜日の男・岸川正典の秘書・城戸はるかが殺された。城戸は岸川に好意を寄せていたこともあり、岸川は十津川はじめとする捜査班に疑われるが、岸川のアリバイを小早川が証言してしまう。岸川は城戸を殺害したのだろうか。
そして、5人の男たちは、一緒に情事を達成できない腹いせに小早川を襲おうと計画するが、小早川は拒み・ -
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○内容自体は古いのだがハードボイルド西村を読める作品としては貴重!7つの短編集
・夜ごと死の匂いが
次々殺される女性。独身もいれば夫子持ちもいるが共通点が全くと言っていいほど見つけられず、十津川と亀井は苦労する。
―突破口はかすかな手掛かりから。
・危険な賞金
佐藤幸太郎医師が殺された。聞き込みをする十津川は、決して人々が好意的に思っていないことに気づく。そんなとき犯人を捕まえたら賞金、という記事が新聞に載り。
―恐喝をしてしかえそうとして。
・危険な判決
上条雄一郎という男が殺され、凶器は面白い模様のゴールドのナイフだった。鈴村尚子が殺されたのも同じナイフで、調べてみると…
―判決を下 -
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厚かましいとか身勝手との誹りを覚悟して、お婆ちゃんの供養のために手に取りました。
あいつ等は鬼畜でした。お婆ちゃんを惨めに追い込んで、読んでる本まで貶し始めて人格攻撃です。あいつ等は許せないです。自分達ですら大学を裏口入学しておきながら、よくもまあ偉ぶるわ偉ぶるわホラを吹くわ。あろうことかまともに大学入学すら出来なかった御仁が新書を出すとか、失笑モノなんですけどね。正直怒ってます。そしてそんな世間を阿呆だとも思います。身元くらい洗えと。
お婆ちゃんが旅先のおともに置いておいたんでしょうね。破綻もなく旅先での到着駅を豊かにするモノだったと思う。決して馬鹿にされるものですらない。目的に見合っ -
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○誘拐・失踪で綴る、西村小説6編
・誘拐の季節
マネージャーの沢木は、女優の小野由紀子を迎えに行くが、「朝早くにでかけた」という。以前姿をくらましたことはあったが、今回は長すぎる。五十嵐刑事に相談した直後脅迫状が来るが、ある映画の脅迫状によく似ていた…
・女が消えた
ある山道でガス欠した。一緒に車に乗っていた京子が下の町に助けを呼びに行ったが待てど暮らせど戻ってこない。心配した私は清心教に染まった町まで行くが、目撃者がいない。いったい京子はどこへ…
・拾った女
私は落ちていた財布を手にホクホク顔で飲み屋に行くが、女に声をかけられそのまま一夜を共にする。財布は盗られたが、そのあと別のナイトク -
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○いずれも濃く思わずうなってしまう西村氏珠玉の8編の短編集。
「受験地獄」
T大受験2浪目の木村は、試験当日寝坊した。間に合わないと悟った木村は大学事務局へ「爆弾をしかけた」と電話を入れた。目論見通り試験時刻はずれ、受験にも成功した木村だったが、それを佐藤という男が不審に思って脅してきた。脅しに屈した木村は佐藤に金を渡し続け、ある日我慢ならなくなり殺しに行こうとして・・・
※若干上記エピソードとは違うが、2014年7月に日本テレビ系列で、「殺人偏差値70」というタイトルでリメイク実写化。
「海の沈黙」
新聞記者の田島は東北旅行の際、新聞で船の沈没事故の記事を読む。乗員全員が助かったという奇妙 -
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○暗い暗い(西村氏には珍しいくらい)えぐってくる話をまとめた短編集。6編収録。
「危険な若者」
冴子は、松崎という人気役者を抱えるプロダクションの社長。そこに瑛一が入ってきた。松崎が売れっ子になり天狗になっていくと、なぜか付き人の健治が会社を辞めた。そしてそこの穴を瑛一が埋めるという。
さらに、松崎が警察に連行され、そのスターの穴を瑛一が埋めるようになった。冴子は不審に思いタレこみの電話を取ると、真実が・・・
「ある男の肖像」
マスコミの帝王・沢木信介が死んだ。出版社を経営する田代は部下に、田代の私的なブラックな部分の伝記を書くことを提案する。不思議に思う部下たちだったが、その頃謎の手紙が投