西村京太郎のレビュー一覧

  • 空と海と陸を結ぶ境港
    ◎殺される猫娘の無念を晴らすため、十津川が動く!
    十津川警部のもとに、「子猫ちゃん」などのあだ名を持った18歳くらいの女性が殺害されている事件が、2件舞い込んできた。三上本部長からの提案でもあったが、十津川も関連性があると請け負う。しかし、なかなか関連性が見えてこない中で、鳥取県の境港で「猫娘コンテ...続きを読む
  • 十津川警部 湘南アイデンティティ
    ◎不思議な女の一夜同棲契約、その真相は

    小早川恵という女性が、月曜~金曜までそれぞれ一人ひとり男が変わるがわる家に出入りして料理をふるまったり一緒に添い寝したり・・・不思議な行動をしていて、契約している男たちもだんだん不思議でいったい小早川に選ばれるのは誰かが気になってくる。
    そんなさなか、木曜日...続きを読む
  • 十津川警部 湖北の幻想
    ◎お市の方がどうなっていたか?から始まる復讐ストーリー
    時代小説家・広沢弘太郎は、新たな小説として「もし柴田勝家が戦国時代に秀吉に勝手いたら、妻・お市の方はどうなっていたか」というものを考案し、琵琶湖北側(湖北)へ懇ろであった秘書の木村と取材旅行へ行くこととなった。そんな中、広沢の妻であり画家・富永...続きを読む
  • 夜ごと死の匂いが
    ○内容自体は古いのだがハードボイルド西村を読める作品としては貴重!7つの短編集

    ・夜ごと死の匂いが
    次々殺される女性。独身もいれば夫子持ちもいるが共通点が全くと言っていいほど見つけられず、十津川と亀井は苦労する。
    ―突破口はかすかな手掛かりから。

    ・危険な賞金
    佐藤幸太郎医師が殺された。聞き込み...続きを読む
  • 十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」
    最後の陸軍幼年学校生徒。その目から見た敗戦直後の日本の姿はリアル。日本人は現代戦に向かないという指摘はその通りだと思う。戦中の精神主義、組織体質は現在も変わっていない。
  • 竹久夢二 殺人の記
     厚かましいとか身勝手との誹りを覚悟して、お婆ちゃんの供養のために手に取りました。
     あいつ等は鬼畜でした。お婆ちゃんを惨めに追い込んで、読んでる本まで貶し始めて人格攻撃です。あいつ等は許せないです。自分達ですら大学を裏口入学しておきながら、よくもまあ偉ぶるわ偉ぶるわホラを吹くわ。あろうことかまとも...続きを読む
  • 四つの終止符
    西村京太郎さんといえば、今や「トラベルミステリー 十津川警部」のイメージが強いですが、本書は氏の初の長編書き下ろし社会小説です。
    残念ながら今では絶版になっており、書店で購入することが出来ませんが、このような小説は是非とも再販してもらいたいです。
  • 寝台特急「北斗星」殺人事件
  • 十津川警部とたどる時刻表の旅
    西村さんの著作が、五百冊を超えたとのこと。
    凄いですね。
    また、鉄道関係は、マニアの方も多く、鋭い指摘(?)もあるようで、実際の取材は欠かせないとか。
    大変ですが、ぜひ今後も、頑張って欲しいですね。
  • 誘拐の季節
    ○誘拐・失踪で綴る、西村小説6編
    ・誘拐の季節
    マネージャーの沢木は、女優の小野由紀子を迎えに行くが、「朝早くにでかけた」という。以前姿をくらましたことはあったが、今回は長すぎる。五十嵐刑事に相談した直後脅迫状が来るが、ある映画の脅迫状によく似ていた…

    ・女が消えた
    ある山道でガス欠した。一緒に車...続きを読む
  • 殺人偏差値70
    ○いずれも濃く思わずうなってしまう西村氏珠玉の8編の短編集。
    「受験地獄」
    T大受験2浪目の木村は、試験当日寝坊した。間に合わないと悟った木村は大学事務局へ「爆弾をしかけた」と電話を入れた。目論見通り試験時刻はずれ、受験にも成功した木村だったが、それを佐藤という男が不審に思って脅してきた。脅しに屈し...続きを読む
  • 夜の脅迫者
    ○暗い暗い(西村氏には珍しいくらい)えぐってくる話をまとめた短編集。6編収録。
    「危険な若者」
    冴子は、松崎という人気役者を抱えるプロダクションの社長。そこに瑛一が入ってきた。松崎が売れっ子になり天狗になっていくと、なぜか付き人の健治が会社を辞めた。そしてそこの穴を瑛一が埋めるという。
    さらに、松崎...続きを読む
  • 愛の伝説・釧路湿原
    ○タンチョウに興味を持つ謎の美女、その目的とは
    タイトルに「伝説」と書いてある割に伝説感はあまりしません。

    釧路湿原のタンチョウサンクチュアリで働く持田。突然、白井香織という女性が退勤と共に「タンチョウの世話をしにボランティアに来た」と言い、戸惑う。周りに勧められながらもボランティアとして働いて...続きを読む
  • 十津川警部 裏切りの街 東京
    ◎5つのいつもの事件でない刺激ある短編集

    ・特別室の秘密
    十津川の妻、直子が尿管結石で入院。
    すると特別室のあるフロアの廊下の奥に謎の部屋があるのを見つける。いろいろな目撃談や証言を集めるが実態がなかなかはっきりしない。あるとき関係者が出入りするのを見つけ十津川に協力を仰ぐ・・・!結末が意外とホラ...続きを読む
  • 死者はまだ眠れない〈新装版〉
    ◎死体が消える謎の事件を直子が追い、十津川が追う。展開は意外な方向に行き過ぎて予想できない。
    都内で、死体を見つけたという通報があったが、死体がなぜか消えてしまった。一件だけならまだしも、二件目は妻を殺したという男からの通報だったが、その死体もなくなってしまった。実は生きていたのではないか、とかそう...続きを読む
  • 殺人列車への招待
    ◎難解な殺人ゲームに挑む十津川たち!犯人がめっちゃ推理させる。
    十津川にある日いたずら電話と思われる電話がかかってきた。「ゲームがしたい」。真に受けなかった十津川だったが、その翌々日その男と思われる人物から手紙が届く。
    寝台特急さくらの車内で殺人を起こす、という手紙だったが、他の事件が起こり気になり...続きを読む
  • 南紀新宮・徐福伝説の殺人
    ◎徐福伝説を調べながら真実にたどり着く
    徐福についての本を書いた羽太が殺されたところから始まる。徐福の子孫だという彼と、直前まで対談をしえいた木村を十津川と亀井は追い、木村の院生・高木と共に南紀白浜までやってくる。
    (こんなに旅情ミステリーに参加しておいて、ワイドビュー南紀に乗ったのは初めてらしい。...続きを読む
  • 完全殺人
    ◎よく練られた完全犯罪8つの短編集。
    それぞれ思わず唸る物語ばかり。
    「奇妙なラブ・レター」
    早川が歩いていると、見知らぬ女・冴子からラブレターをもらう。後日家が荒らされてしまい、冴子の素性を調べると見知らぬ男のいる場所へ連れて行かれてしまう。早川万事休すだったが・・・

    「幻の魚」
    雑誌の仕事をし...続きを読む
  • 新装版 天使の傷痕

    薬害

    今日久しぶりに本のページを開きました、先日テレビでサリドマイドで奇形児として産まれた人達が50歳に
    なり其々に色んな道を歩んでいる様子が描かれていました、丁度私達が出産したころです。今73歳の私は涙が流れました、普通の子を育てるのも大変な時自分の飲んだ睡眠薬のせいで奇形児として産んでしまった負い目を...続きを読む
  • 文藝春秋 2015年 6月号

    イイネ

    10年前から毎月購読していますが、本の整理が大変ですので3年前から電子ブックに変更。もう少し、普通の書籍に比べて安くなるとありがたいですが...