感情タグBEST3
Posted by ブクログ
○誘拐・失踪で綴る、西村小説6編
・誘拐の季節
マネージャーの沢木は、女優の小野由紀子を迎えに行くが、「朝早くにでかけた」という。以前姿をくらましたことはあったが、今回は長すぎる。五十嵐刑事に相談した直後脅迫状が来るが、ある映画の脅迫状によく似ていた…
・女が消えた
ある山道でガス欠した。一緒に車に乗っていた京子が下の町に助けを呼びに行ったが待てど暮らせど戻ってこない。心配した私は清心教に染まった町まで行くが、目撃者がいない。いったい京子はどこへ…
・拾った女
私は落ちていた財布を手にホクホク顔で飲み屋に行くが、女に声をかけられそのまま一夜を共にする。財布は盗られたが、そのあと別のナイトクラブで会う。しかしつれない対応で、2日後行くと辞めてしまっていた…
・女をさがせ
バーで飲んでいると女に声をかけられそのままついていった。そうすると殴られて気を失う。気が付いて男2人を殴って飛び出して警察に行くと、その家は誰もいなくなっていた…
・失踪計画
俺は会社で失踪計画を立てた。金庫の金を盗み、その罪を課長に着せ同僚の木村が失踪するというシナリオだ。木村を少しずつ手なずけつつ、状況を作り上げていくが…
・血の挑戦
探偵社の私の元に会社社長の山中が来た。義理の妹を探してほしいという。喫茶店に勤めていたと山中は言っていたが、実はバーだった。なんだか奇妙な様相になってきたとき、後ろからピストルを突き付けられ…
やや古め、だが真実にたどり着くまでにいくつもドキドキするような展開が用意されていて、面白く読んだ。