【感想・ネタバレ】北のロマン 青い森鉄道線のレビュー

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Posted by ブクログ 2019年09月25日

○青森~函館追跡ルート というタイトルの似合いそうな現代的な西村小説

十津川、AIに苦労する、の巻
と思いきや、そんなサブタイトルだったら将棋かな、と。

ちゃんとしたいつも通りの、否、いつもよりも真実になかなかたどり着きにくい謎解きであった、と総括してもよいだろう。

ある研究所に勤めていた池戸...続きを読むさんが失踪した。
両親から連絡がつかないと相談をうけた私立探偵の橋本は、彼女の残した手がかりを元に青森県・下北へ行き捜査する。
そのうち、その研究所にいた職員・青田が殺され、何か匂うと感じた十津川班は、橋本の名刺を見つけ、共に犯人を追うことになった。
橋本も十津川班もそれぞれ真犯人と池戸を追うが、果たして見つかるか。
そして真犯人とは?

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途中、思わぬ刺客というか客がいて池戸の黒幕なのではないかという読者の(いや、わたしだけだろうか?)疑いは晴れる。
話を聞いていてもそんなに健気に仕事に取り組む、その姿勢は見習いたい。
しかしそうすると誰が犯人か?確実にあの人しかいないという確信を、読者は一頁ずつ深めていく。そしてその結末や犯人の発覚も、いかにもITっぽいというか、今までの西村作品でも何人でてきたかという残忍さ、用意周到さである。

しかし、策士策に溺れる、とは十津川班が思ったことであった。

AIやロボットの開発が佳境に差し掛かっているなか、情報産業業界の横やりもなく出版するのが西村京太郎だろうか。
無論なにを書いているのかというクレームもおそらくあるわけでもないだろうし、むしろIT産業への関心を深める一助にすらなっているのかもしれない。

ともあれ、いままでにない視点の小説で面白く読める人が大多数のはずだ!

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