藤井一至のレビュー一覧

  • 土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて~

    Posted by ブクログ

    藤井一至氏が2018年に刊行した土に関する新書。

    ニュースで高校地理が必修科目となると聞いて、久々に地理の勉強してみるかーと思い購入し、一晩で読破。

    藤井氏がシャベル1つで世界中の12種類の土を巡る旅?(研究)の様子がとても読みやすくまとめられている。
    まるで藤井氏と一緒に世界中の土を巡っている気分が味わえた。

    読後は改めて私たちの生活の土台となっている土は、当たり前のものではなく、日本という国は恵まれていることが再認識できた。

    0
    2023年08月28日
  • ヤマケイ文庫 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち

    Posted by ブクログ

    いやー賢い。賢すぎて、話の展開が速すぎて、気づいたら理解できていない。5億年もあるんだから、そんなに焦らなくても…
    あと、基本的なサイクルのチャート図ガひとつあるだけで大変助かります。

    0
    2023年08月16日
  • ヤマケイ文庫 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち

    Posted by ブクログ

    大変面白かった。土壌の観点から歴史や環境、技術について広く振り返ることができる。土壌及び食糧生産は誰にとっても身近な問題であるにもかかわらず、表層的な問題自体は多くの人に知られているが、根本的な自然及び社会の構造については十分に共有されていない。専門知識がなくても理解できる内容で、端々にあらわれる著者特有の語り口がほほえましい。あとがきに中学生が本書を題材にして読書感想文を書いたとのエピソードが紹介されていたが、一般の中学生に本書を読破してもらうのは難しいだろう。内容を抜粋して紹介したい。

    0
    2023年05月02日
  • ヤマケイ文庫 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち

    Posted by ブクログ

    五億年。石や砂の大地が土の大地に変わるまでのお話。

    研究者である著者が、土の観点から地球を解き明かしてくれます。
    一読しただけでは噛み砕けないとても複雑な物語です。何回か読み直したいですね。
    『その時日本は何人養える?』も合わせて読むと、更に食料問題を深刻に捉えることができます。

    後半はすこし急ぎ足になりますが、現代に生きる人類にとって必読。文句なしのおすすめです。

    0
    2022年12月15日
  • 土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    土には十二種類しかないこと、肥沃な土地は世界に少ないこと、しかし貧しい土地でも改良すれば作物が取れる土地になること、逆に汚染してしまうと取り戻すのが難しいことがとてもよくわかった。

    土の定義から、書き起こしており、その土にあった営みをしていく必要があると感じた。これから農作業をする機会があった際には、じっくり観察してみたい。

    0
    2022年12月06日
  • 土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて~

    Posted by ブクログ

    ( ..)φメモメモ
    地球の岩石は、水と酸素と生き物の働きによって分解する。これを風化という。
    青色の鉄を含む岩が水に溶け出すと、酸素によって酸化され、赤色や黄色の鉄さびへと変化し、粘土の一つが生まれる。
    風化は劣化・消失ではなく、土を生み出す現象を含んでいる。

    0
    2022年05月04日
  • 土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて~

    Posted by ブクログ

    土壌学を専攻し、土を求めて世界を巡る。時に不審者として職務質問され、時にトレジャーハンターに間違われる著者。少し前にラジオ出演していたの聞いた記憶がある。全人類100億人を飢餓から救う壮大な目標! 12種類の土の研究は、いきおい農業と密接なつながりを持つ。日本の土は結構肥沃だと思っていたが、火山灰と腐植が堆積した酸性の黒ぼく土という分類になるという。畑は、確かに苦土石灰での中和が必要だし、肥料を施さなければ作物がうまく育たない。水田は、水を張ることで中和されるという視点が得られた。カテゴリは自然科学へ。

    0
    2021年10月06日
  • 土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて~

    Posted by ブクログ

    土ってやっぱりすごいですね!と考えさせられてしまう一冊。
    世界各地の土壌を研究している方の、壮大な研究成果。そしてまだまだ探求は続く。続編を期待しています。

    0
    2021年03月05日
  • 土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    地球人工100億人を養う肥沃な土壌を探す旅仕立ての語り口調が面白い。様々な土壌の成り立ちや用途を面白おかしく解説してくれる。
    地球の土壌は12種類に分けられ、死んだ動植物が腐葉土よりも分解された腐食が土壌の栄養素の源である。腐食と粘土は様々な栄養素や水分を保持する力が強い。粘土と腐食が多い土壌が肥沃な土である。
    日本の土壌は高温多湿で微生物の働きが強いため、最も稠密な人口を養える黒ぼく土が多い。肥沃な土と世界で名高いチェルノーゼムは降雨量の少ない土地に多く、土と水が必要な作物栽培では一歩劣る。
    二酸化炭素や有機酸が水に溶け込むことにより酸性土壌となるため、アルカリの石灰肥料で中和する必要がある

    0
    2021年01月28日
  • 土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて~

    Posted by ブクログ

    地球上にある土は12種類に分類されるらしいです。
    そこに育つ植物も当然その土壌に左右されます。

    砂漠や凍土に草も木も生えないことから想像するのは
    たやすいと思います。

    逆に作物に有用な土も存在します。残念ながらそれは
    日本ではないのですが、そんな豊かな土を世界中に
    広めることができれば世界中から食料危機なんぞは
    無くなるのでは?

    そんな思いを込めて研究をしている学者がいることを
    知るだけでも本書は一読の価値があります。

    0
    2020年03月15日
  • 土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    土。この足もとに存在するありふれた物質には様々な特長があり、12種類に分類されるという。世界の12種類の土を探す著者の旅が、軽妙な語り口で語られる。

    チェルノーゼムやポドゾルなどは、その昔、高校の地理で目にした土の名だが、そういえばなぜ地学ではなくて地理で土壌について学んだのだろう?と改めて思い至る。

    それはやはり科学的な視点よりも、世界の食糧事情を担うファンダメンタルであるという社会的な視点からなのだろうか。

    土壌を研究する著者の目的も、あくまでも100億人を養うことができる土を見つけて、将来的な食糧不足を解消することにある。

    はたして、人類の未来を託すことができる土はあるのか。

    0
    2019年12月08日
  • 土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて~

    Posted by ブクログ

    土の種類など全くわからなかったけど勉強になった。話もストーリー仕立てで面白い。日本の土特化の話をもっと聞きたいかも(日本は建物などの埋没が早い、の理由はなんとなくわかったけど詳細をもっと!)

    0
    2019年10月04日
  • 土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて~

    Posted by ブクログ

    そこら辺にある土に肥料等を混ぜ込めば何かしら食料となるモノが育つのかと思っていたが、大間違いだった。
    我らの胃袋を満たしてくれる食物を育てられる土が意外と希少なものだったとは。
    土から見た食糧問題。
    結構不安になる。

    0
    2019年04月30日
  • 土と生命の46億年史 土と進化の謎に迫る

    Posted by ブクログ

    土とは何であるか、どうやってできるのか、生命進化と土の切っても切れない関係、そして人類と土の関係など。土壌は生成にあまりにも時間がかかるので実質的に非再生可能資源であると。いろいろ詰め込まれている

    0
    2025年11月01日
  • 土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて~

    Posted by ブクログ

    土から見た世界ってなところで新しい発見がいっぱいあった。確かに世界のどこでも農業ができるわけではないし、こんなに大切な事なのに考えたこともなかった土、この認識が広がるといいと思った。あとカラーページが多くて時代の変化もすごいなと思った次第です。

    0
    2025年10月29日
  • ヤマケイ文庫 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち

    Posted by ブクログ

    土の研究者による土の歴史・実態について語られています。とても勉強になりました。難しかったので、繰り返し読むべき本だと感じました。農地のあり方について語られています。大切なことが語られているのを感じました。消費者としては、何を買うべきか選択眼が必要だと思いました。

    0
    2025年02月04日
  • ヤマケイ文庫 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち

    Posted by ブクログ

    【感想】
    森と土は、栄養をめぐって延々と戦いを続けている。樹木は「酸性化していく土壌からいかに栄養分を摂取するか」を、5億年もの間徹底的に突き詰めて来た。
    また人と土も、耕作と土壌の酸性化の間で延々と戦いを続けている。農業は酸性雨の10倍以上の影響力を持っている。土の栄養を吸い上げて作物を育て、それを収穫しているのだから、栄養素は大地に還元されず、徐々にやせ細っていく。
    本質的に、農業は地球に悪影響なのだ。それでも人は、さまざまな形で土の肥沃度を維持するように努めてきた。その努力の歴史が、一万年もの間人類を大地の上で生かし続けている。

    本書は、土壌が誕生してからの五億年を追った歴史書だ。同時

    0
    2023年01月13日
  • ヤマケイ文庫 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち

    Posted by ブクログ

     土が誕生して5億年ということを初めて知ったが、本書は、そんな5億年にわたる土と生き物たちの関係、相互に影響してきた歴史を、世界の様々な地域を巡りながら解説してくれる。
     
     例えば、土壌の酸性化ということを良く聞くが、どうしてそうなるのかという化学的メカニズムや、農耕、栽培作物への影響などについて多くを知ることができた。(もっとも化学式やpHについての知識はだいぶ疎くなってしまったので、どこまできちんと理解できたかは怪しいが)

     「第4章 土のこれから」では、私たちの便利で豊かな日常生活や食生活が、世界の農業により支えられていること、そうした需要に応じ現金収入を得るため、現地住民は熱帯雨林

    0
    2022年08月14日
  • 土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    土 地球最後のナゾ
    100億人を養う土壌を求めて

    著者 藤井一至(かずみち)
    2018年8月30日発行
    光文社新書

    地球温暖化のニュースで流れる氷河が海へと倒壊する映像は、氷河が成長して押し出された縁の部分が陸地の支えを失って崩壊しているだけで、温暖化で融解しているわけではない。
    この本で最も印象に残る一文。バブル象徴映像として、バブル崩壊後にオープンしたジュリアナ東京の映像が流れるのに似ている。

    著者は、土の研究者で、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所主任研究員。NASAが本気で目指す火星への入植。注目される火星の“土”よりも、100億人を養える足もとの土の可能性にもっと

    0
    2021年03月29日
  • 土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて~

    Posted by ブクログ

    毎日新聞 2018/09/02◆土壌について、いろいろ知る。◆カルシウムイオンを使って植物が成長するのか。◆グリア細胞みたいだ。

    0
    2020年07月27日