藤井一至のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最近、我が家で庭づくりを楽しんでいるのですが、当然、土作りに関心が湧いてきています。実際コンポストも試しているのですが、そんななか本書を知人に教えてもらい、早速読み始めました。
著者の藤井さんは、土の研究者で農学博士の方です。本書を読んで感じたのは、喩えが上手で科学の話をしているけど、私は内容がすんなりと入ってきました。地球をお母さんに喩えたり(46億年を46歳に)、分子構造をラグビーのスクラム(3つの分子列層の下の層には2つの分子列が層をなす)に喩えたりしています。
また、46億年史としては、植物史は初めて知ることが多く、動物史は楽しく読ませてもらい、人類史は直立二足歩行仮説の -
Posted by ブクログ
土と切り離されて人間は生きていけないんだよなぁということは漠然と感じていたが、その奥深さに読みながらのめり込んでいく。
我が家のささやかな生ごみ堆肥ですら、虫がわくだの、ニオイが気になるなど嫌悪される昨今。どんだけ土離れが進んでいるのか危惧される。土に還るという言葉があるが、人は土から生まれているんだということを、改めて考えた。そして、土が育んだ米や野菜その他諸々を糧としている以上、土を蔑ろにできない現実がある。水に困らない土に困らない暮らしを実感するには、現代の生活は程遠い。食い潰すだけではダメ。生態系サービスを享受するには、それなりの教養が必要だと痛感。
後日追記。
土壌の危機を感じたの -
Posted by ブクログ
ネタバレ地球人工100億人を養う肥沃な土壌を探す旅仕立ての語り口調が面白い。様々な土壌の成り立ちや用途を面白おかしく解説してくれる。
地球の土壌は12種類に分けられ、死んだ動植物が腐葉土よりも分解された腐食が土壌の栄養素の源である。腐食と粘土は様々な栄養素や水分を保持する力が強い。粘土と腐食が多い土壌が肥沃な土である。
日本の土壌は高温多湿で微生物の働きが強いため、最も稠密な人口を養える黒ぼく土が多い。肥沃な土と世界で名高いチェルノーゼムは降雨量の少ない土地に多く、土と水が必要な作物栽培では一歩劣る。
二酸化炭素や有機酸が水に溶け込むことにより酸性土壌となるため、アルカリの石灰肥料で中和する必要がある