ヤマケイ文庫 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち

ヤマケイ文庫 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち

1,210円 (税込)

6pt

地球には最初、土がなかった。地球上に生き物が誕生し、遺体と岩石から土が生まれた。
現在のところ地球は生き物が確認されている唯一の惑星であり、ゆえに土は地球にしか存在しない。

ひたすらに土を食べて耕すミミズ、岩を食べるようになったキノコ、腐葉土を食べるカブトムシの幼虫……。
土は植物や昆虫の躍進を支えるとともに相互に影響し合い、さらに恐竜の消長や人類の繁栄に場所を貸してきた。

身近なはずの「土」のことを、私たちはどれほど知っているだろうか。
土の研究者である著者がスコップ片手に世界を飛び回り、土に残された多くの謎を掘り起こしていく。
土と生き物たちの歩みを追った5億年の、そして未来へ向けたドキュメンタリー。
文庫化にあたり著者書き下ろしのあとがきを収録。


■著者について
藤井 一至(ふじい・かずみち)
土の研究者。1981年富山県生まれ。
2009年京都大学農学研究科博士課程修了。京都大学博士研究員、
日本学術振興会特別研究員を経て、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所主任研究員。
専門は土壌学、生態学。
インドネシア・タイの熱帯雨林からカナダ極北の永久凍土、さらに日本各地へとスコップ片手に飛び回り、土と地球の成り立ちや持続的な利用方法を研究している。
第1回日本生態学会奨励賞(鈴木賞)、第33回日本土壌肥料学会奨励賞、第15回日本農学進歩賞受賞。『土 地球最後のナゾ』(光文社新書)で河合隼雄賞受賞。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

ヤマケイ文庫 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大変面白かったです。
    結構、世界観、モノの見方が変わり得る1冊でした。

    著者の言葉を借りれば、本の前半は研究者目線のお話で、かなりワクワクしました。5億年前からどうやって土が生まれて、生命と共に進化してきたのか語られています。
    後半は専門家目線で、人の営みと土との関わり、現代の環境問題についても語

    0
    2025年09月16日

    Posted by ブクログ

    ・土壌というものをどう見たらいいのか学べました。土というものが酸性化(≒貧栄養化)しやすく、それに生物や人間がどう適応してきたのかという視点が軸となっています。そして、硫安に代表される窒素肥料の施用、石炭の露天掘りといった人為が土壌の劇的な酸性化を引き起こす、ということも学べました。

    ・本書を読ん

    0
    2025年03月23日

    Posted by ブクログ

    ノンフィクションで、目から鱗がぼろぼろ落ちる本がたまにあるのだが、これはまさにそういう本だった。
    「土」という観点から自然科学だけでなく、歴史や文化、環境問題まで見るなんてことを、なかなか考えつく人も書ける人もいないと思う。以前稲垣栄洋の『イネという不思議な植物』にも似た感想を持ったが(実際重なると

    0
    2024年11月24日

    Posted by ブクログ

    知らないことばかりでした。よんでいて、自分自身植物の進化に疎いことがよくわかった。
    1.土ができたのでのは5億年前。(それまでは無機物だけの岩、砂礫)
    2.ダーウィンは土壌の研究をしていた。
    3.日本の土をドイツ人研究者に見せると、それは土ではないと言われる。
    4.シロアリはアリではなくゴキブリの仲

    0
    2024年09月05日

    Posted by ブクログ

    土の成り立ち、土と私たちの生活、土と環境問題がフラットな立ち位置から語られる。文体も読みやすいし、内容も興味深いからすぐに読んでしまった

    0
    2024年04月17日

    Posted by ブクログ

    土が文字通りあらゆる生の土台として重要な役割を担っていることを思い知らされた。写真も多くてビジュアルな一冊。専門知識がなくてもスイスイ読み進められる。

    0
    2024年02月27日

    Posted by ブクログ

    土壌を切り口とした、地球史、動物・植物の進化、人間の歴史

    面白かったロマンだった

    全ては循環しているんだ
    川に戻って熊に食われる鮭のみならず、洪水や噴火すらも栄養分の循環の一端なのだ

    その循環が人間によって崩れている
    環境問題に対する解像度があがる

    0
    2024年01月10日

    Posted by ブクログ

    筆者の土に対する愛情が溢れる本。
    たかが土の話というなかれ、未来の地球を考えさせる壮大な作品だと思います。

    0
    2023年08月29日

    匿名

    購入済み

    面白い

    土についてだけでこれだけ語れるのか、
    土はなにげなくみているが万物のもとだということがわかった。これからは種類にも気をつけてみたい

    0
    2023年05月14日

    Posted by ブクログ

    積ん読していた土の本。
    夏休みに手に取ったら、おもろい。
    さすが高野さんが絶賛してただけある。
    田んぼや茶畑の計画にも生かしたい。

    0
    2025年08月12日

ヤマケイ文庫 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

藤井一至 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す