土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて~

土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて~

1,012円 (税込)

5pt

「土」を掘るのを仕事にしている。こう言うと、何を好き好んで土なんて掘っているのかと思われるかもしれない。家や道をつくるためでもなければ、徳川埋蔵金を捜すためでも……ない。100億人を養ってくれる、肥沃な土を探すためだ。(「まえがき」を一部改変) 世界の土はたったの12種類。しかし「肥沃な土」はどこにある? そもそも土とは一体何なのか? 泥にまみれて地球を巡った研究者の、汗と涙がにじむ一綴りの宝の地図。

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土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて~ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月23日

     痛快な本だ。学問するのは、楽しいと思わせる。世界中をスコップを持って飛び回り、蚊に刺されながらも土を掘る。そこで、土の何かを発見する。まさに、学問は現場にあるのだ。
     人口爆発、食糧危機、環境破壊、砂漠化、土壌汚染。土は、地球最後の謎と言われている。
    藤井一至は100億人を養う土壌を求めるのである...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月27日

    地球上のすべての人間を食わせることができる豊かな土壌を求め、世界中を旅して土の謎を解き明かそうとする筆者の自伝的な研究紹介。
    私の大好きな、研究大好きクレイジー系科学者。もう少し本人の人間臭い部分が出ていても良かったとは思うが、土壌大好きの筆者に飲み込まれて一緒に土が好きになる。

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    Posted by ブクログ 2023年07月21日

    1012

    「地球にしか土がない」というのは、勉強を始めたばかりの頃、私にとっても意外だっ



    私たちは、記憶や愛が〝風化〟すると 喩えるように、風化=劣化・消失と捉えがちだが、風化はただ岩を分解するだけではなくて、そこから土を生み出す現象を含んで



    まだ見ぬ世界には農業に適さない土があるとい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月06日

    土がそんなに奥深いとは知りませんでした。間違いなく知的好奇心を掻き立てられます。また、日本人がどうして稲作にこだわったのかも納得

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    Posted by ブクログ 2021年09月26日

    大学時代に少々勉強した土壌学であったが、現実の問題に触れ(園芸も始めて)、改めて勉強すると非常に奥深い。人生学びを深めていくと、知りたいことが山程出てくる。
    持続可能な食料システムへの転換、そして土壌中への炭素固定の問題など、これから土壌学はますます重要になりそう。

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    Posted by ブクログ 2020年04月12日

    一般人でも非常に読みやすく、面白かった。シンプルにまた読みたい。人間を含めた地球上の生き物にとって、土がどれだけ大切なものか痛感すると思う。

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    Posted by ブクログ 2020年02月25日

    第7回河合隼雄学芸賞受賞作。わたしはマニアックな地名について問われても即答できるほど地理が好きなのだが、高校時代には地理を選択しなかったこともあり、その内容はあくまでも教科書的な智識ではなく、趣味として個人で蓄えたに過ぎない。そのため、たとえばポドゾルやチェルノーゼムといった、高校地理で学習する範囲...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年12月01日

    土壌学の本。著者によると、地球上の土は12種類に分類できるらしい。実際に12種類の土を求めて世界各国を訪問し、土とは何かを考察する。
    自分自身も農学部の出身だが、機械系だったので土そのものにはあまり関心が無かった。ぜいぜい植物の生育に必要な土と化学物質くらいの知識しかなく、社会人になると農業とは違う...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年12月24日

    地球の土壌は12種に分類できるという。著者のスコップ片手にそれらの土壌を巡る調査を通じ私達の生活がそれらから如何に恩恵を受けているか気付かされるとともに、それらの現在の状況から将来的に大きなリスクを抱えている事がわかった。挿絵や著者の語り口も含め私たちの生活を支える土壌に興味を抱かせる良書。

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    Posted by ブクログ 2018年11月06日

    土から、地球の成り立ち、地形、農耕、社会問題まで語った書。
    独特のリズム感のある語り口とユーモアでさらっと読めるのに、情報量は多くどっしりと重い本。
    図表が多く、視覚的にも理解しやすい。
    土壌分布と人口密度の図など、圧巻。

    2018年の本当にいい本の一冊です。

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