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「土」を掘るのを仕事にしている。こう言うと、何を好き好んで土なんて掘っているのかと思われるかもしれない。家や道をつくるためでもなければ、徳川埋蔵金を捜すためでも……ない。100億人を養ってくれる、肥沃な土を探すためだ。(「まえがき」を一部改変) 世界の土はたったの12種類。しかし「肥沃な土」はどこにある? そもそも土とは一体何なのか? 泥にまみれて地球を巡った研究者の、汗と涙がにじむ一綴りの宝の地図。
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Posted by ブクログ 2020年04月12日
一般人でも非常に読みやすく、面白かった。シンプルにまた読みたい。人間を含めた地球上の生き物にとって、土がどれだけ大切なものか痛感すると思う。
Posted by ブクログ 2020年02月25日
第7回河合隼雄学芸賞受賞作。わたしはマニアックな地名について問われても即答できるほど地理が好きなのだが、高校時代には地理を選択しなかったこともあり、その内容はあくまでも教科書的な智識ではなく、趣味として個人で蓄えたに過ぎない。そのため、たとえばポドゾルやチェルノーゼムといった、高校地理で学習する範囲...続きを読むの智識についてはまるで詳しくなく、そのへんの受験生を適当に捕まえて訊いたほうが詳しいだろう。だからコンプレックスを感じていたというほどではないのだが、土にかんする智識もいつか身につけたいとつねづね感じており、そのことも本書を手にとった理由のひとつである。さて肝腎の内容だが、著者が「まえがき」で記すように土というメチャクチャ地味な世界を扱っているにもかかわらず、かなりおもしろく読むことができた。構成としては、12種類(著者による分類)の土をそれぞれ実際にその眼で確かめるべく各地を股にかけたエピソードを交えながら、それらについて学術的な解説を展開するという形になっており、エッセイ的な楽しさもある。土にかんする理解も深まったし、われわれの生活がじつに多くの種類の土から成り立っているということは、言われてみなければなかなか気づかない。また、読んでいて名著『銃・病原菌・鉄』を思い出した。同書では、特定の地域にだけ文明が栄えた理由として農作物を挙げているが、本書の内容を踏まえてより正確な言い方をすれば、農作物そのものというよりもむしろ「土」だろう。冒頭の分布図をみてもよくわかるが、世界の中で農作物の生育に適した土壌がある地域は驚くほど少ない。ヨーロッパにはたまたまチェルノーゼムや粘土集積土壌といった肥沃な土壌が拡がっていたために、早くから世界史の中心となることができたのだろう。また、おなじように日本列島に世界的には稀少な黒ボク土がたまたま集まっていたために、こんな極東の島国に多くの人が集まり経済大国を築くことができたのである。このように、『銃・病原菌・鉄』のサブテキストのような読み方もできるため、同書の読者にもぜひ読んでほしい1冊である。
Posted by ブクログ 2019年12月01日
土壌学の本。著者によると、地球上の土は12種類に分類できるらしい。実際に12種類の土を求めて世界各国を訪問し、土とは何かを考察する。 自分自身も農学部の出身だが、機械系だったので土そのものにはあまり関心が無かった。ぜいぜい植物の生育に必要な土と化学物質くらいの知識しかなく、社会人になると農業とは違う...続きを読む世界に進んだので、土がどのようにできるか等全く知らなかった。この本では、著者の体験と併せて判りやすく(例え話も適切)解説しており、読んでいてとても面白かった。土についての知識を得ることで、毎日見ている風景が違って見えてくるような気がする。旅行に出掛けたら、動植物と共にその土地について考えてみるのも良いかもしれない。
Posted by ブクログ 2018年12月24日
地球の土壌は12種に分類できるという。著者のスコップ片手にそれらの土壌を巡る調査を通じ私達の生活がそれらから如何に恩恵を受けているか気付かされるとともに、それらの現在の状況から将来的に大きなリスクを抱えている事がわかった。挿絵や著者の語り口も含め私たちの生活を支える土壌に興味を抱かせる良書。
Posted by ブクログ 2018年11月06日
土から、地球の成り立ち、地形、農耕、社会問題まで語った書。 独特のリズム感のある語り口とユーモアでさらっと読めるのに、情報量は多くどっしりと重い本。 図表が多く、視覚的にも理解しやすい。 土壌分布と人口密度の図など、圧巻。 2018年の本当にいい本の一冊です。
Posted by ブクログ 2018年10月31日
朝日新聞の書評でも紹介されていたが、世界じゅうの土が12種類もあって、ずいぶん違うものだということは知らなかった。読みやすい文章の間に笑いの要素も散りばめられていて、いっぺんに読み切れた。読後、爽快。
Posted by ブクログ 2018年10月30日
大地の五億年も面白かったが、本書はより土そのものの違いに焦点をあてている。バッタの本と似ているかと思ったら、本格的な研究者のすごい話ばかりだった。各紙絶賛のわけがわかった。
Posted by ブクログ 2020年03月15日
地球上にある土は12種類に分類されるらしいです。 そこに育つ植物も当然その土壌に左右されます。 砂漠や凍土に草も木も生えないことから想像するのは たやすいと思います。 逆に作物に有用な土も存在します。残念ながらそれは 日本ではないのですが、そんな豊かな土を世界中に 広めることができれば世界中から...続きを読む食料危機なんぞは 無くなるのでは? そんな思いを込めて研究をしている学者がいることを 知るだけでも本書は一読の価値があります。
Posted by ブクログ 2019年10月04日
土の種類など全くわからなかったけど勉強になった。話もストーリー仕立てで面白い。日本の土特化の話をもっと聞きたいかも(日本は建物などの埋没が早い、の理由はなんとなくわかったけど詳細をもっと!)
Posted by ブクログ 2019年04月30日
そこら辺にある土に肥料等を混ぜ込めば何かしら食料となるモノが育つのかと思っていたが、大間違いだった。 我らの胃袋を満たしてくれる食物を育てられる土が意外と希少なものだったとは。 土から見た食糧問題。 結構不安になる。
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ヤマケイ新書 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち
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