藤井一至のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
どこかでおすすめと聞いて手に取った。
ブルーバックスは正直に言って、アタマからつま先まで文系に浸って生きてきた私には、もう充分ッスというレベルで、3割ほどは付いていけない内容もあるのだけど、本書も例に漏れず、私には4割ほどしか理解できていないと思う。
いや4割もないかも…。
それでも著者の話す内容が面白いから、最後まで興味を失わずに読むことができた。
語り口もさることながら、タイトル通りに、土と生命が工夫し、互いに大きく絡み合いながら、変容し続けてきた地球の歴史が読み応えがあっておもしろかったのだ。
プロの話はどんなときも面白いが、身近でありながら、これほどのパワーを持つ土に改めて驚かされ -
Posted by ブクログ
ネタバレ土は5億年前まで地上になかった。土の材料は花崗岩と玄武岩。ケイ素、カルシウム、リン。粘土、団粒構造。粘土は結晶構造を持つ鉱物。粘土が帯びるマイナス電気にカルシウム、マグネシウムが引き付けられる。ケイ素。アミノ酸は粘土のマイナス電気に引き寄せられ、分子構造を大きくし、タンパク質へ変化。地衣類、コケ類、シダ類。微生物が植物遺体を分解。根と共生する菌根菌。根の周りの微生物は糖をもらう代わりに有機物の分解、栄養の提供を担い、病原菌から守る。細胞壁を強固にするリグニンに対しキノコが分解。外生菌根菌は岩をも食べるようになった。ミミズなど土壌生物の出現。土の変化による大気変化と生物の交代ドラマ。動物はリンと
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Posted by ブクログ
「地球上の100億人を養える肥沃な土を探す」という明確な目的のもと、12種類に大別される各種の土を筆者自ら実査し、さらに、100億人を養うためにはどの土壌の生産性を(持続可能な形で)どういった手法で上げていくべきなのかについて、リズミカルなタッチで考察されていく。
12種類の土について、ロシアのウクライナ侵攻は、「冬でも凍らない港をロシアはどうしても手に入れたかった」 という話を聞きなるほどと思ったが、ウクライナの土は最も肥沃なチェルノーゼムであり有数の穀倉地帯、そして世界のチェルノーゼムの3割がウクライナに存在すると聞き、見方が変わった。6割が永久凍土のロシアにとっては羨ましいことこの上な -
Posted by ブクログ
●土を主題に、地球の誕生から生命の発生とその進化の歴史をわかりやすく紐解く本。
●土と生命がどのように関係しているのかを知る。→思いの外、土が生命誕生に寄与していたことがわかった。
●本書は、地球46億年の歴史を「土」という視点から、全く新しい進化の物語として描き出す。驚くべきは、生命誕生の鍵を握っていたのが「粘土」のネバネバとした電気的性質だったという指摘だ。アミノ酸を集めてタンパク質へとつなぎ合わせる「ゆりかご」の役割を粘土が果たしていたというのは初耳だった。さらに、植物が陸に上がり、キノコと「軍拡競争」を繰り広げ、その結果として石炭ができたり地球が寒冷化したりしたというプロセスは、土が単 -
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土に含まれる無機物や有機物、地球の歴史などの説明に作者独特の擬人法的なユーモアが多分に含まれていてその雰囲気も楽しい。
粘土って生命の誕生に不可欠なものだったんだね。化粧品やカーボン紙その他もろもろのものに使われてる。造板鉱物の粒子よりも、小さな粘土の粒子は、表面積が大きく電気を帯びているから、いろんな物質が集まる。
石炭って、落ち葉や倒木を今みたいに分解できる微生物が生まれていない時代だったから、未分解の植物遺体が堆積し続けて泥炭土になって、それが6000万年続いた結果、化石化したから石炭になったんだね。微生物の歴史!
植物の根が栄養を取る為に酸化物質を出すから植物が育てば育つほど、土 -
Posted by ブクログ
土ができてからの5億年を、土を取り巻く環境の変化と、「酸性」を切り口に語っていく本。話があちこち飛んだり構成が分かりにくかったりやや読みにくい部分はあったけれども、藤井先生の土の本を読むのは2冊目なので、土について何も知識がなかった一冊目よりはさくさく読むことができた。(なにしろ土についてどころか「酸性」とはどういう状態なのか、化学の知識がさっぱり無いところから読んでいるので…)
一見豊かに見える日本の土の特性とは何か?草木があれだけ生い茂っている熱帯雨林の土も肥沃に見えるけどそうではないのか?肥沃だったナイルが失われたのはなぜか?酸性土が植物に与える問題と、そこに生える植物の戦略とは?ハーバ -