川村裕子のレビュー一覧

  • 和泉式部日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    ネタバレ

    恋多き女性といわれる和泉式部。
    和泉式部が手がけた『和泉式部日記』は、現代のドラマの脚本にも勝るのではないかと思うほどの恋模様が描かれている。
    愛する人が亡くなった後に、その弟である敦道親王と和歌のやりとりをする部分からは、和歌の教養が伺えると同時に、恋多き女性と言われる所以が垣間見られる。

    返歌を送られても、すぐに返事をするのは・・と返事をためらう部分や、返信するのは何回かに一度にしようと、駆け引きをする部分は、いつの時代も変わらない心情なのだろう。

    挿絵やコラムもあり、古典の知識も深まる1冊。

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    2017年10月11日
  • 平安女子の楽しい!生活

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    平安時代の女子たちも人間国宝の文化人や何かではなく、自分と同じような普通の女子であったことに、今更ながら驚いた。
    彼女たちも服装や恋愛に悩みながらも生きていたと思うと、親近感がわいてくる。
    和歌の手紙をメールなどと言い換えていて、とても分かりやすかった。
    ただ、「ださださ」など、今の目線で見ると「チョベリバ」のような、もう使われていないような少し古い言い回しが現代の学生が使う一般的な言葉として使われていたのが残念。
    和歌も、現代では学校で学ぶ格式ばったものであっても、当時からすればLINEやTwitterのような感覚だと思うと、和歌の文章が新鮮に感じる。
    だからといって古典の勉強に精が出るか

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    2017年03月15日
  • 更級日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    物語が好きになり、読みたくてたまらなくなる純粋だった主人公が、現実を知り、埋没していく中、運命の出会いをして、でも現実は物語のようにうまくいくわけでなく。ただ夫は冷たい訳ではないのでそこは蜻蛉〜の兼家とは違う部分です。

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    2016年11月17日
  • 装いの王朝文化

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    非常に読みやすい。

    装いの王朝文化というので、女性の衣服が中心かと思ったら、むしろ男性の衣服が中心だった。
    狩衣は、狩りのための衣装であるだけでなく、旅の衣装であり、身分をやつしての恋の衣装。
    直衣は平服、リラックスウェアでなく、それなりの人に会い、それなりの場所にも出られる服装であったこと。
    そんな話が出てくる。

    興味が引かれたのは、仕立てや着替えの時間の話。
    仕立ては結構直前に依頼されることもあり、着替えは意外と時間がかからないものであるらしい。
    まあ、そうでなければいかに貴族とはいえ、服装も早く廃れてしまうはず。
    理屈ではそうなんだけれど、書き残された作品の引用でそれがしめされている

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    2016年08月13日
  • 平安女子の楽しい!生活

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    本当にわかりやすく、面白い。
    自分が中高生の頃こういう本があったらどれだけ古典を好きになったか、と悔しい気がするくらい。
    『和泉式部日記』などの日記ものは「ブログ」。経験したこと感じたことを「人に読まれる前提で」書いているから、とか。
    著者が、若者に古典を身近に感じてもらうため、どれだけ心を砕いているかが伝わってくるし、そしてそれは古典を本当に愛しているからだということもわかる。
    「本気」が伝わるのだ。
    できれば学校の勉強として古典を学ばねばならない高校生になる前に読ませたい本。
    大人にも楽しい本ではあるが。

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    2015年01月23日
  • 誰も書かなかった 清少納言と平安貴族の謎

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    清少納言は大好きな女性なのでジャケ買いしました。
    少納言の感性豊かな文章を抜粋しながらの解説、とても読みやすい内容であっという間に読み終わりました。
    平安時代の生活もカテゴリにわけて少しずつ解説があり、今まで以上に雅な世界にどっぷり浸かりたい気分にさせてくれます。
    「はなとゆめ」も読みたくなります^^

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    2016年09月16日
  • 愛とゴシップの「平安女流日記」

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    古文が実は苦手なんですが、教員採用試験では出るんですよね・・・。ちょっと軽めで古文について勉強できるものはないかな~と読んでみた一冊。
    古文初心者には、ちょうどいい感じでした。イラストはいまどきですが(笑

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    2013年05月05日
  • 愛とゴシップの「平安女流日記」

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    大学の本屋で目に止まり、思わず買ってしまいました。
    イラストとともに分かりやすく書いてあるので読みやすい一冊でした。
    専門的に勉強している方には物足りなさを感じるかもしれませんが、軽い読み物として、古典が苦手な方でも手軽に読めると思います。

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    2013年04月10日
  • 和泉式部日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    和泉式部は即興で歌を詠むのがうまい人、と紫式部は「紫式部日記」で述べてましたが、本当にその通りだと思いました。

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    2012年04月01日
  • 更級日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    2011/08/12

    まだ女性に名前のなかった平安時代、
    考標の娘という、幼い頃から物語に憧れ、
    日がな読書だけをしていたいという夢を持っていた女性の日記。

    物語を読み耽るという夢は叶ったものの、
    現実には源氏物語のように素敵な未来が訪れることはなく、
    夫の死別後、後年にはそのことを
    『よしなき(何の役にも立たない)物語』などと
    切り捨て、後悔しているのがとても悲しい。

    古典は主語が往々にして省略されるので、
    原文だけで読み進めるのは非常に難しいと思った。
    また、更級日記の名前の由来が姥捨山だということには、
    驚かされるとともにとても切ない思いがする。

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    2011年09月27日
  • 更級日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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     一つ一つの喜びも悲しみも、人の一生という長いスパンで考えると、長い川の途中にある滝や急湍のように一瞬のことで、海につくころには緩やかな流れとなって・・・老年になって自分の人生を振り返るのはどんな気持ちだろう。
     自分の人生を失敗・反省としてこの日記を書いているような印象を受けた。小説の世界にばかり思いを馳せ、実生活でやらねばならないことを疎かにするあたりは耳が痛いが、やっぱり愚かなことだ。
     でも、解説にもあるように、どこか楽しい思い出として過去を思い出しているのがイイ。自分にとって「失敗だ、黒歴史だ」とおもっていることはもちろんあるが、数十年後の自分がそれを振り返った時、自分は何を想うだろ

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    2010年10月23日
  • 愛とゴシップの「平安女流日記」

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    『枕草子』『紫式部日記』『和泉式部日記』『蜻蛉日記』『更級日記』といった、平安時代の女性が作者と言われる日記・随筆を紹介する本。
    古文は元々好きで、古文についての多少の教養が私にはあるが、この本なら古文の知識がなくても楽しんで読めると思う。本文の言い回しだけでなく、装丁やイラストも、敷居が低くなるよう工夫されていると思った。
    本文で述べられていることの根拠に、段数などが書かれてはいるが、随所随所でどの文献を参考にしたか、は、書かれていない。本の巻末にひっそりと参考文献一覧があるだけなので、この本の著者の憶測なのか、本当に作品に書いてあることを引用しただけなのかが分かりづらい。正しい知識として身

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    2025年10月09日
  • 平安女子の楽しい!生活

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    千年前の内容だから当たり前かもしれませんが10年前に出版された本ですが古さは感じませんでした。たぶん自分が中学生だったら読まない本だと思いますが、ちょうど今のタイミングだったので手に取りました。初めて知る内容も多く楽しく読めました。大人からの意見になるのでしょうが、和歌は原文もあった方が良かったです。それまで全く興味がありませんでしたが鎌倉殿から大河ドラマを見始め、光る君へも前作より面白いと思って見ています。ちなみに朝ドラはてっぱん以降、かなりの確率で全部ではありませんが時々見ていますが、虎ちゃんだけは全て視聴しました。もちろん今のおむすびは最初の3回くらいでとっくに止めてます。

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    2024年11月29日
  • 平安のステキな!女性作家たち

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    目新しい情報なし。また、文章のタメ口が気に障ったため評価を下げました。あだ名をつける意味も分からない。「あだ名(名前)」って書いていた箇所もあったくらいだから意味がない。

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    2024年08月08日
  • 和泉式部日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    なんやこの程度かというのが正直な感想。ただただ恋愛の駆け引きが描かれているだけ。その人のどこが良いのか人間的な魅力もいまいち描かれていない。この時代の人は恋愛だけで生きていたのか?今の時代の人がこのレベルの小説を書いたなら誰も読んではくれないだろう。あれかな、昔の東京オリンピックのバレーボールのレベルと今のバレーボールとのレベルとの違いかな。回転レシーブするだけで大騒ぎやったもんな。あ、でも町田康が訳してくれたら、もっと面白くなるかも。

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    2024年07月29日
  • 更級日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    わたしの人生って何だったの?

    中学生の古典で習ったとき、いつまでもアイドルに夢中になっていて、気付けば周りはすっかり大人になっていて、とネガティブな説明を受けて、自分の将来を危うんだ。結局推しに心奪われたままダラダラと生きている感覚はある。夢のお告げはないけれど、いつか自分の人生を振り返ってあの時ちゃんとしていれば、と悔やむのだろうか。というか、そういう反省のない人生ってあるのだろうか。

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    2024年07月24日
  • 平安女子の楽しい!生活

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    「光る君へ」を観ているので、紫式部、道長、伊周、藤原道綱母などが登場することもあって、非常に楽しめた。
    古典からの引用も現代語訳してあって読みやすいし、現代にも共通するところなどをポイントに語られているので古典の世界にも親しみがわく。着るものや建物についても、今までちゃんと知らなかったことが書いてあって面白かった。下に着るものの方がサイズ(布の面積?)が大きいって、ゴワゴワしそうというか、不思議。
    ひとつ気になったのだが、平安時代において、ある人が夢に出てくるのは、相手が自分のことを思っているから、という解釈だったのではなかっただろうか。逆のように書いてある気がしたが…?

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    2024年05月03日
  • まんがで名作 源氏物語

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    今まで源氏物語は読んだことなかったが、大河ドラマで紫式部が主役として取り上げられているタイミングだったのでマンガ版で読んでみた。マンガ版だから省略されてる部分はあるとは思うが、こんなに平安貴族のプレイボーイの恋愛をひたすら綴られた小説だとは思わなかった。

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    2024年04月20日
  • 更級日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    学生時代は古典は読みにくくて敬遠していたけど、ふとまたトライしてみようと思って手に取りました。
    現代語訳+解説があってやっとこんな話だったんだと理解。昔の人は今より熱心にお寺を詣でたりしてた印象なのに、この孝標女は少女時代全然信心がないのが面白かった。

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    2024年03月25日
  • 平安女子の楽しい!生活

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    平安時代の女性たちの日常が分かりやすく説明されています。女性と男性の服装アレコレや、なぜ和歌ばかり送りあっていたのかとか。即レス厳守だったのは驚きました。現在の習慣も例にあげられているので、それが当時はこうだったのか!と楽しく読めました。

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    2024年02月29日