川村裕子のレビュー一覧
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ビギナーズ・クラシックスは『和泉式部日記』でございます
平安のもて女こと和泉式部(紫式部の同僚だったこともある)と天皇の子プリンス敦道親王の恋を綴った日記(とされている)でございます
いやーあのね『和泉式部日記』自体がもちろん面白いんだが、川村裕子さんの解説がなにしろ分かりやすくて面白い
そして古典愛をビシバシ感じる
なんか古典を読んだら、毎回書いてる気もするが、今回も書いちゃう
だって毎回そう思うんだもん
ほんと繋がってるな〜って思うのよ
当たり前かもしれんけど確かに繋がってる
千年以上前の話なんだけど、男と女のあれやこれやなんて今と変わらんよ
恋の駆け引きみたいとことか、いわゆる押 -
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はい、『土佐日記』の次は『更級日記』です
またもや平安時代です
いやー面白かったなー
まさに日記です
ひくほど日記でした
ほんとどなたかのインスタグラムを見てるようなのよ
千年の時を超えても女ごころってあまり変わらないのかな〜って思いました
お前に女ごころの何が分かるって?
うん、ごめん、あんまよく分かってませんでした
ちょっと知ったふうなこと言っちゃいました
たいへん申し訳ない(心からの謝罪)
いやでもね
最初は浮舟に憧れて、いつか私の元にも光源氏様が来ないかしらと妄想し、神仏に詣るのもめんどくさがる不信心者の女の子だったのがよ
大切な人の死を乗り越えたり、子どもたちを育てたり、社会 -
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川村先生の本は、古典とその著者に温かなまなざしを向けられていて、読んでいるとほっこりします。
内容は
竹取物語
うつほ物語
伊勢物語
大和物語
源氏物語
枕草子
土佐日記
蜻蛉日記
和泉式部日記
紫式部日記
更級日記
の、有名な古典のあらすじと解説です。うつほ物語ははじめて触れたのですが、長い物語を簡単に分かりやすく紹介していて良かった。
前に寂聴先生の『わたしの蜻蛉日記』を読んだのですが、寂聴先生の解説は道綱母に辛口でした。でも、実際、それは当たりだろうなと思うのです。それで、道綱母ってかなり面倒ないやな女じゃないか、と思ってしまいました。一方、川村先生の解説は、蜻蛉日記に限らないのですが -
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ネタバレ川村先生の岩波ジュニア平安シリーズ第二弾。先に後発の女性作家編を読んでたので、これにて三部コンプリートということになる。
大河のおかげで、かなり平安の世がビジュアルとしてイメージしやすくなったこともあり、まぁサクサク読めること読めること。
最初の方に出てくるのは、行成くん。ドラマでは渡辺大知くんかな⁇ たまに見知らぬ人が出てくるので、調べてみると、「あ、兼家のご兄弟!?」と当人の顔こそ思い浮かばなくとも、段田安則さんの…という感じで読めてしまう。中には、割と最近のエピソードの元となってるらしい部分もあり、とにかく読むなら今を置いてないという感じ。
これも他のと同様、思いっきり現代語なので、 -
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これも一気読み。本当は一緒に購入した『平安男子の元気な生活』の方が先行みたいだけど、明日の『光る君へ』に清少納言の有名なシーン(香炉峰の雪)が出るらしいので、こちらを先に読まずにはいられなかった。
『平安女子…』と同様の超現代的表現による、川村先生の語り口は、本当に軽快!逆に、こういう表現に慣れてない方々にはちょっと眉を顰められるくらい⁇昔「桃尻版 枕草子」が当時の若者であったはずの自分にはちょっと苦手だったので、今の若い人でも苦手な人はいるかもね。
道綱母と清少納言のあたりで、一瞬、大石静さんもこの本読んでないか…と思ってしまったけど、発行がかなり最近なのでそれはないかな? ただ、参考文献に -
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藤原道綱母、清少納言、紫式部、和泉式部、菅原孝標女のことが書いてありました。有名すぎる清少納言や紫式部のことは多少知ってますが、他のお三方の書いたものについてはよく知らなかったので、興味深く読みました。
この五人は、書いたものの形式や内容がそれぞれに異なっています。エッセイ、小説、自伝的な日記(主婦の日常、大恋愛の回想や歌、旅)など。セレブ婚だった道綱母、略奪愛の和泉式部の日記を書いた動機などはなるほど~と思いました。
特に、道綱母の日記は、セレブ婚してても、一夫多妻のなかで生きる女性の焼きもちや焦り・不安なんかが書かれているらしい。で、これが紫式部の心理描写に影響を与えているって話も興味深