川村裕子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
苦手意識のあった古典文学ですが、250ページに満たない頁数と、現代語訳→原文→寸評の順で書かれていて非常に入りやすかったです。
全漢字にふりがな付なのも良かった。
平安時代の女性である菅原孝標女の、13歳から40年分に及ぶ日記は、当時の貴族の一女性の暮らしぶりを垣間見ることが出来たようで面白かったです。
本が大好きで、お祈りのお詣りには不真面目な女の子が宮仕えを始めた矢先に結婚。
源資通との春秋比べの段が一番好きでした。
夫の橘俊通のことはほとんど描かれていないにも関わらず、優しく、菅原孝標女がとても大切に思っていたこともしっかりと伝わるところも良かったです。 -
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Posted by ブクログ
ジュニア新書といえど決して馬鹿にしたものではないということは承知。こちらの本も一応日記等をもとにわかりやすくくだけた感じで平安時代男子の生活を描写している。まあ、ないものねだりをすれば道長前後の時代に限られているということ、読者が中高生の想定で(”ジュニア”なので当然ですが)くだけすぎていることなどでしょうか。その辺は平安時代史・文学のほんのさわりを描いた入門書という位置づけなのでしょうから仕方がないところか。(後は自分で勉強しろと…)
しかしさっそうと登場した行成くん、途中からあまり出てこなくなります。もうちょっと活躍させてもよかったのでは。書の方では三蹟に数えられる人だし。ま、これもこの新 -
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Posted by ブクログ
和泉国に赴任していた夫と別れ、バツイチのプレイガール和泉式部。
それとは釣り合わないほどの高貴な弾正宮為尊親王。
本来ならば結ばれることない運命の二人だったが、弾正宮為尊親王は身分を考えず傍若無人の振る舞いをするほどに式部の魅力に惹かれた。
しかし、弾正宮は亡くなってしまう。
悲嘆に暮れる式部と、そこまで兄を夢中にさせた式部へ興味を持つ敦道親王。
式部の思わせぶりな態度に振り回されながらも次第に敦道親王、式部は互いに惹かれていく。
やはり、とはずがたりからも分かるようにこの時代の男はすぐに自分に行かれる女には全く惹かれない。
むしろ素っ気なく、ごく稀に心弾むような言葉をかけてくれる今で言うツ