川村裕子のレビュー一覧
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これも解説は軽快で優秀。これはおもしろい作品なのね。
先に現代語訳があるのも慣れると読みやすい。これでいいのかもしれん。Posted by ブクログ -
作者の、道綱の母が、私は大好きです。ものすごく今現代の人に近い、と思います。誰だって、自分だけを見てほしい。だから浮気をする(その当時の男性なら当たり前でしょうが…)夫にイライラするし、その相手にも強烈な嫉妬の炎を燃やす。けど、それは人間として当たり前ではないでしょうか?それを「嫉妬に狂い寵愛を失...続きを読むPosted by ブクログ
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『万葉集』から選ばれた140首が丁寧に解説されています。巻末には、付録として初句索引や作者索引もついていて、読み返すのにとても便利です。歌枕地図で歌に詠まれた場所を確認できるのも素敵ですね。Posted by ブクログ
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おもしろかったです。
平安時代にこんな大作が書かれていて、また編者がよくわかっていないということにも驚きました。
「鼻」「羅生門」のもとになった作品ものっていて興味深かったです。
このシリーズの特徴でわかりやすく現代語訳されていて、古典が身近に感じました。Posted by ブクログ -
『更級日記』(菅原孝標女、川村裕子編、2007年、角川文庫)
「あづま路の道の果てよりも、なほ奥つがたに生いいでたる人、いかばかりかはあやしかりけむを」で始まる平安時代の古典。
物語の中の理想に憧れ続けた少女時代、パートタイムとしての宮中生活、晩年の現実的な仏に頼る生活を描いたもの。
晩年、夫...続きを読むPosted by ブクログ -
古典というと敷居が高いような気がしていましたが、このビギナーズ・クラシックシリーズは読んだ方のレビュをみるとなかなか評判が良かったので読んでみました。
現代語訳、解説をよむとそれなりにわかり、古典が身近に感じ楽しく読めました。
このシリーズのほかの作品も読んでみたくなりました。Posted by ブクログ -
良寛の人生観に触れてみたかったが、中身をよくみずに買ってしまい、俳句、短歌集だった。
各々解説されているが、俳句、短歌から良寛を読み取るには自分には難しかった。
ただ、これらの世界に浸る人は大いに良寛の人生に触れることができるかと思う。Posted by ブクログ -
物語が好きで空想ばっかりしていたり、夫がいなくなってから「もっと大切にすれば良かった」と思ったり、
特にドラマチックなことはないけれど、ささやかな幸せや悲しみのなかで生きている女性の半生。
自分は平安人でも貴族でもないのに、すごく共感できる。
【X】Posted by ブクログ -
かなりバラエティに富んだ内容です。
「大昔の話でしかも説話…?」と思っていたけれど、読んでみると場面が想像できるくらいのリアリティ。
弘法大師の話がライバルと呪い合戦をする話が、一番印象的。
【B】Posted by ブクログ -
あー、もう本当に面白いな!
業平のストライクゾーンが広すぎるし、スケコマシまくってるのにまったく悪びれないところが凄いよ。
東下りでちょっと良い歌を詠んで、みんなで泣いて・・・
って、アンタ上司の女に手を出したからやん!自分のやんちゃが原因やろうになにオセンチぶっこいてんの!!
と突っ込まずには...続きを読むPosted by ブクログ -
芥川龍之介が好きなので、一度は読んでみたかった。
講談社学術文庫に全訳版があるが、読むのに相当苦労しそうだったので、角川文
庫の簡易版にした。
十分楽しめた。
法力で人を殺めたり、チビ学生が力士を投げ飛ばしたり、坊さんが女を抱きたい
がために必死で勉強したり、強盗一味をあっさり切り捨...続きを読むPosted by ブクログ -
『平安女子〜』の内容にも言及されているため、続けて読むとなおよさそう。こちらもとても読みやすい。
平安男子は朝早くからハードワークなんだなぁ…と思って大河を見ると、やっぱりいつもみんなでだべって噂話して、のんびりしているような。行成、伊周、道長のエピソードなど、ちょうど今やっている大河の副読本にぴっ...続きを読むPosted by ブクログ -
道長妾説、実際どうなんでしょう?大河ドラマ『ひかる君へ』では、恋人って関係だったけど…、(物語盛り上げるため)いやー、気になりますねぇ。紫式部さんのプライバシーににゅっ入ってしまうけど、気になってしまうー。紫式部さん、人のこと一人一人レビューしてて、なんか面白い。合コン行った時の男定めみたい…。(い...続きを読むPosted by ブクログ
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源氏物語の概略の概略の概略くらいのあらすじプラスアルファは感じられたかもしれない。初心者にはありがたい本。
1000年以上前にこんな作品を宮中の女性が書いてそれが当時の権力者にも評価されてその後も読み継がれているということ自体だけでもすごいよね。もっと長い現代語訳も読んでみたい。原文で読むのは難しい...続きを読むPosted by ブクログ -
川村先生の岩波ジュニア平安シリーズ第二弾。先に後発の女性作家編を読んでたので、これにて三部コンプリートということになる。
大河のおかげで、かなり平安の世がビジュアルとしてイメージしやすくなったこともあり、まぁサクサク読めること読めること。
最初の方に出てくるのは、行成くん。ドラマでは渡辺大知くんか...続きを読むPosted by ブクログ -
これも一気読み。本当は一緒に購入した『平安男子の元気な生活』の方が先行みたいだけど、明日の『光る君へ』に清少納言の有名なシーン(香炉峰の雪)が出るらしいので、こちらを先に読まずにはいられなかった。
『平安女子…』と同様の超現代的表現による、川村先生の語り口は、本当に軽快!逆に、こういう表現に慣れてな...続きを読むPosted by ブクログ -
平安時代の連絡手段は、手紙✉️今の時代よりももっと教養が試される時代だったのだなあ。和歌をすらすら書けたら、どんなに素晴らしいだろう。「国語」の時間にもっと和歌を勉強したかった。Posted by ブクログ
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美貌、歌才に恵まれ身分のある男と結婚しながらも、自らを蜻蛉のようだと例え苦しむ道綱母の21年に及ぶ日記。平安貴族女性も嫉妬もするし駆け引きもする。もう少し素直になれたらと思うけれど、そうできないのは彼女のプライドの高さからか。不器用であまり世渡りの上手な方ではないように感じた。Posted by ブクログ