川村裕子のレビュー一覧

  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    古典初心者向けの「万葉集」。
    抜き出された歌の数は少ないが、解説が易しく丁寧で読みやすく、まさに初心者向け。文字サイズも見やすい。
    図版は白黒で数も多くはないが、歌に詠まれた草花などがイラストで紹介されている。

    関連した歌を続けて紹介したり、代表的な枕詞がコラムで解説されているなど、全体的に読みや...続きを読む
  • 今昔物語集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    有名だけど読んだことのなかった古典。。
    原文と現代語訳がセットになってるので読みやすかったです。
    前半のシッダルダの人間性のでている章や、中国部分の話も面白かったし、日本の部では、平安?当時の考え方が出ていたり、笑い話としての説話も入っていて、非常に面白かったです。
    いつか全部の説話を読んでみたいと...続きを読む
  • おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    有名な俳句が多いので、なんだか聞いたことがあるフレーズが結構あります。句を読んで、解説を見て意味を知り、そしてもう一回、句を読んでみると、なんとなく深い味わいを感じます。写真や絵で補っている点もいいですね。
  • 枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    古文の言い回しを見る前に、現代文で説明してあるので、拒否反応が和らぐのかもしれませんね。古文に馴染みが無くても読める本です。昔の文化で解りにくいものは絵で補ってあったりする点も初心者にはお勧めです。
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    友達が読んでいるのを見て、古典を今読んだらどうだろうと感じ、トライ。
    名歌を集めただけあり、授業で聞いたものや、どこかで聞いた事のあるものも。1つひとつの解説を読むことで、詠み手や受け手の関係性、時代背景を想像しなが、読み進められます。こうして読むと、日本史をもう一度学びたくなります(*^^*)
    ...続きを読む
  • 竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    解説がなかなか面白く、「古典に触れて欲しい!」という訳者の心の声が聞こえてきそう。
    特に5人の求婚者が現れたところの解説は吹いたw

    竹取物語って実は部分しか知らない人が多いみたいで、皆さんも子供の頃を思い出すのにちょっと読んでみてはどうですか?
    新しいかぐや姫の世界がひらけるかも。
  • 紫式部日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    紫式部の宮廷生活での日記。登場人物の周囲の物事とか上手く解説されていて読んでいて楽しい。紫式部の人物像や成長、宮廷の雰囲気を感じ取れました。
  • 今昔物語集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    今昔物語のおもしろい話をまとめてあります。現代語訳 原文 解説があってとてもわかりやすく入門者に親切な内容でした。

    世俗的な内容が多くて笑える話もありました。特にイケメンが冷たい女にてひどく振られる話や浮気症の夫を懲らしめる話が面白かったです。「今昔物語自体が面白い」という印象です。

    解説の...続きを読む
  • とりかへばや物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    女君は女の姿に戻ってから幸せになれたのか。
    そうじゃない気がする…。
    奇抜な発想の物語だけど、(当時において)典型的な女性像に疑問を呈しているとも言えるお話。

    ビギナーズクラシックスは表紙がどれも可愛いから好き。
  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    2011/09/18

    全体の流れを追うだけでもこんなに分厚いなんて、
    世界最初の長編ロマンと言われるのは伊達じゃない。

    若き日の魅力溢れる光源氏から成熟した老獪な大人の源氏に育っていくまでに、
    いかに多くの女性が関わってきたことか。

    周りと比べて遥かに早熟にも関わらず、晩年まで衰えを知らない生...続きを読む
  • 新古今和歌集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    何となく読みたくなって購入。大分前に読み終わってるけど、たまに再読する。薄い本なのでサラッと読めるが現代訳に解説、コラムもついてくるので古典は読みたいけど……という方にはちょうどいいかも。
  • とりかへばや物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    なんでやねんっ、という展開が多く、いい意味で(?)ヒドイ話でした(笑
    また、展開が早く、結構読みやすかったです。
  • 更級日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    2011/08/12

    まだ女性に名前のなかった平安時代、
    考標の娘という、幼い頃から物語に憧れ、
    日がな読書だけをしていたいという夢を持っていた女性の日記。

    物語を読み耽るという夢は叶ったものの、
    現実には源氏物語のように素敵な未来が訪れることはなく、
    夫の死別後、後年にはそのことを
    『よしなき...続きを読む
  • 古事記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    天皇が神の威光を獲得するために作られた物語だから、下巻こそが古事記の核心だと思うのですが、下巻の天皇の話になるとまったく面白くありません。
    天孫降臨までの上巻の面白さは並じゃないので、とても勿体無い気がする。
  • 御堂関白記 藤原道長の日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
     日記を記した道長だけでなく、数多の摂関家の人間を評する編者が言は、いちいち辛辣で笑える。各日付にある副題も愉快。
     「バカ貴公子の代表のような~などに比べれば、かなり優秀な方であった」はずの道長に、漢文の駄目出しが凄い。まるで漢文の出来ない兄に対する紫式部と同じ立ち位置である。確かに出鱈目には違い...続きを読む
  • おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    読みやすいサイズのおくの細道入門書。
    訳、原文、句解、コラムや関連する古歌の紹介、図版も充実。
    文字の大きさなども非常に見やすいです。
  • 堤中納言物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    失笑を誘うというか、シニカルな作品。
    お気に入りは花桜折る中将とはい墨^^
    思はぬ方にとまりする少将はちょっとかわいそう
  • 梁塵秘抄 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
    もっといい歌があるんじゃないか。

    twitterのbotがつぶやいているのはこの本に載せられている歌と訳みたい。
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
     「上代」という言葉を聞くだけで、上流階級のみに許された高尚な世界を想起してしまったが、そんなことはなかった。庶民の歌はもちろんのこと、上流階級の人々の歌も、今でも「分かるなァ」と感じられるようなテーマが多く、どんどんn感情移入してしまう。胸が熱くなることもしばしば。
     相聞歌などはその典型と思う。...続きを読む
  • 更級日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
     一つ一つの喜びも悲しみも、人の一生という長いスパンで考えると、長い川の途中にある滝や急湍のように一瞬のことで、海につくころには緩やかな流れとなって・・・老年になって自分の人生を振り返るのはどんな気持ちだろう。
     自分の人生を失敗・反省としてこの日記を書いているような印象を受けた。小説の世界にばかり...続きを読む