いわゆる怪異と呼ばれるものの知恵の神となった岩永。
そしてそんな怪異たちが裸足で逃げ出すような「人間」九郎。
2人はアイドルの亡霊だと囁かれている「鋼人七瀬」の退治に乗り出すが…。
真実を推理するためではない、虚構のための推理。
怪異や亡霊というような現代社会では表立って認められていないような存在が多々出てくる今作。
馴染みがないような存在たちにも戸惑うことなく物語が進んでいき、もしかしたら本当にこういうことがあるのかもしれないという説得力があった。
ネットと真実と嘘が絡み合っていて、まさに「虚構推理」が新鮮で面白かった。