片瀬茶柴のレビュー一覧
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怪異による事件に対し、合理的な虚構による解決を付けるミステリシリーズ。たしかにミステリには真相が何であったか、ということより、納得できればそれでいい、というところがあるかもしれません。怪異も楽しいとは思うんですけど。
高校時代の琴子の物語もあって、「事件」でなくても彼女の推理構築力の凄まじさには舌を巻くばかりでした。なるほど、敵に回してはいけない相手だな。でもまあ可愛いところも……ないではないか?
そしてメインの事件。自身が過去の殺人の犯人であることを親族に知らしめようとする大富豪。実際は妖狐と取引をしたという真相なのだけれど、そのせいで強固なアリバイを得てしまった彼をどのように断罪することが -
ネタバレ 購入済み
不穏なサブタイトル
今回はめちゃくちゃ不穏なサブタイトルなので、展開が気になって仕方なかったです。
推理パートはある程度、予想通りの展開に拍子抜けしましたが、ラストの六花さんとの交渉は危機迫る物が有りました…
知恵の神の立場上、そうする必然性は有ると考えていましたが、他にも解決策は在りそうと自分は楽観視していましたが、改めて知恵の神の立場の残酷さを突き付けられた琴子の心情にはやるせなさを感じました…
そして九郎の考えも…
誰にとっても幸福な未来が有ると良いのだけど… -
Posted by ブクログ
収録されているエピソードの1話から4話までは漫画にて感想を述べたような気がしないでもないので、ここでは本巻が初出となる『雪女を斬る』を中心に感想
てっきりタイトルから『雪女のジレンマ』の続編かと思いきや、突然江戸時代の剣客物語が展開されたものだから驚かされたよ
まあ、読み込んでいくときっちり『雪女のジレンマ』と関係あるエピソードになっていたのだけど
これまで琴子が事件の推理において虚構を必要としていたのは偏に妖と人の世の調和を保つため。人が妖に手を出そうとしていればそれを制し、妖が人に迷惑をかけそうであればそれを罰する。どちらにせよ琴子の基本スタンスは「妖なんて居ない」というものだった。 -
ネタバレ 購入済み
雪女
今回は雪女に関わるエピソードが多めな短編集でした。
まあ、メジャーな妖怪ですしね。
短編集よりも本編を出して欲しい所ですが、いつ出るのかと…
アニメ2期が早くやらないかと楽しみです。 -
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『それでも町は廻っている』が大好きなので、同じ作者さんの『天国大魔境』の一話が読めてとても嬉しかったです。他にもたくさんの作品の一話が収録させれいるので、目次から読みたい作品にとべる機能がとても便利でした。
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Posted by ブクログ
「初めは全くの作り話だった怪異が、幾度も語られ噂となり、信じられていくことで実体を持ってしまう」――という、怪談におけるひとつの定番であるモチーフを、ただのオカルトではなくロジカルな「特殊設定ミステリ」に組み込んで昇華させてしまった驚異の一作が、城平京(しろだいら・きょう)による長編『虚構推理』です。
右目が義眼、左足に義足をつけて11歳の頃から病院に通っている岩永琴子。17歳になった5月のある日、2年前に一目惚れして以来想ってきた、同じ病院に入院する従姉の見舞いに通う大学生・桜川九郎についに声をかける。見かけるたびにいつも隣に付き添っていた年上の彼女、「サキさん」と別れたらしいという噂を看 -
購入済み
わかりやすい
説明は長いが(必要な説明だけど)、その分絵で補われていてわかりやすい。たまに漫画なのにズラズラと文字ばかりのものもあるが、これは1つひとつの推理に絵があって良い。
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酸いも甘いも知っている大人達がキリンの祟りについて大真面目に推論を重ねている様ってなんだかシュール……
でも、城平先生の作品ってこういうタイプが多いような気もする……
鋼人七瀬編における黒幕の六花が最初から関わっている事によってどう取り繕うと怪しく見える山中遭難事件
面白いのは話が進んでいくにつれて新しい事実が判明して事件は別の面を見せるのだけど、どの段階であろうと六花の行動が怪しく見えてしまう点
本人は「嘘をついたりはしていない」と言っているけど、それも何処までも信じて良いのやら……
事件そのものは被害者達はキリンの祟りに巻き込まれた単純なもののように見えて、丘町を含む被害者達も何らか -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルだけ聞いたことがあったので、電子書籍版がセールになっていたタイミングでなんとなく購入。
第12回本格ミステリ大賞を受賞している通り、いわゆる「ミステリー」というジャンルに分類されるのだが、自分はこの手のジャンルには明るくない。
なので最初に驚いたのは超常的なこと、具体的には妖怪や怪異が前提となっていることであった。
超常的なものを持ち出して推理とは如何なることかと訝しく思いながら読み進めたのだが、最後にはなるほどと思わせてくれた。
特にこの小説の要となる、「虚構より生まれた現実を、虚構の推理により虚構へと戻す」という一見言葉遊びのように思える、一連の過程は全く見事であった。
ディテ -
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六花さん回多め
今巻は六花さんが多くの回に登場する
書き下ろし多めで良いのだけど、前巻同様別作品収録は嵩増しなのだろうか?
また、毎度シリーズが巻跨ぐので、巻毎に完結すると嬉しいのだけど、商売上難しいだろうなあ…