片瀬茶柴のレビュー一覧

  • 虚構推理短編集 岩永琴子の出現

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     ミステリではあるのだが、主人公でありヒロインの琴子の思考回路が明らかに犯人のソレで面白い。
     この先どんな推理を作り上げてくれるのだろう。

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    2019年04月15日
  • 虚構推理短編集 岩永琴子の出現

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    第一話から第四話までは漫画版で先に読んでいたせいか、ミステリとして話の構造を楽しむよりも漫画版との違いを比べて楽しんでいた部分が多かったかな
    特に小説においてはその時々の状況に対して琴子が何を考えていたかが詳しく描写されており、琴子がどのようにして虚構で作られた推理を積み上げていくのかが見えてくる部分もあり非常に楽しめた

    第一話の「ヌシの大蛇は聞いていた」を漫画で読んだ際はサラッと読んでしまったが、小説版を読み理解できる琴子があの推理を組み立てる上で何を狙っていたかを考えながら漫画版を読むとまた違った発見がありそうだ

    漫画版を読んでいる人にとって最も期待していたのはやはり第五話「幻の自販機

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    2019年03月03日
  • 虚構推理短編集 岩永琴子の出現

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    ネタバレ

     帯の推薦文に惹かれて手に取った、初めて読む作家の作品。本作がシリーズ第2作に当たることは、読み終えてから知った。「虚構」を名乗っているが、そもそもすべてのミステリーは虚構の産物だ。それなのに、「虚構」を強調する意図とは?

     主役コンビに触れておく。大学1年生の岩永琴子。さらっと書いてあるが、右眼と左足がない。人間とあやかしを仲介する能力を持つ。同じ大学の大学院生・桜川九郎。見た目に似合わず、あらゆるあやかしが恐れおののく存在。不死身…。

     第一話。沼のヌシたる大蛇が、死体を捨てるところを目撃。その合理的解釈を知りたいというのだが、理屈を気にする大蛇も珍しい。納得したならまあいいか。こうい

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    2019年02月15日
  • 虚構推理(9)

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    短編と中編で構成された第9巻。
    20話の高校生編は捻りがあって面白い話だったな。というか琴子は高校生時代であっても見た目が現在と殆ど変わらないのね

    中編は城平先生お得意と言っていいタイプの話で楽しませてもらった
    「ギロチン三四郎」と人目を引くタイトルに始まり、内容も一度でいいからギロチンで人の首を切ってみたかったと語る老人による殺人譚を中心として、死を連想させる場所や物に招き猫を添えた絵を描くイラストレーターとの会話が描かれながら、少しずつ事件の真相が語られていくというもの
    ギロチンと招き猫って組み合わせを思いつくのは流石と言うしかない。その後のまるで怪奇譚を読んでいるかのような気分になれる

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    2018年12月22日
  • 虚構推理 特装版(8)

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    『電撃のピノッキオ』編。
    しばらくは比較的短めのエピソードが続くのかな(これはまあまあ読み応えがあったけど)。
    それにしても九郎がもののけたちからはすごい見た目に見えるみたいな設定が忘れられてない?あったよねそういう設定?

    特装版にはイラスト集が付属。片瀬さんのイラスト好きなのでこっちをチョイス。塗りが綺麗で大変よろしい。
    そのうちアニメ化しないかなあと睨んでるんだけど。

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    2020年12月01日
  • 虚構推理(7)

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    鋼人七瀬が終わり、短編が収録。
    最初の話が全然ミステリ要素がなくてすごく不安になったけどそのあとはちゃんとミステリしてて良かった。ただ鋼人七瀬編ほど完成度は高くない、かな。やっぱり。
    キャラものとしてはよくできているかなとは思うけども。

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    2020年12月01日
  • 虚構推理(8)

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    虚構推理らしい推理展開は薄味だけど、妖が絡むミステリーとして充分に楽しめる内容だった

    今回対決するのは電撃のピノッキオ。以前の鋼人七瀬に負けず劣らずなネーミング。そしておどろおどろしい見た目と腕から強力な電撃を放つインパクトを持っているというのに、その裏にあるのはとある老人の臆病な復讐譚。
    やはり城平先生はこういった外面の派手さと内面の静謐さを併せ持つ絶妙なバランスを描くのがとても上手いね。毎回毎回感心させられる
    又、黒幕となる善太老人だけでなく多恵の描写も秀逸。「痛くもかゆくもないさ」と言う直前の表情はとても多くの感情を訴えかけてくる

    それにしても第19話の琴子の踵落としはギャグ描写だか

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    2018年05月24日
  • 虚構推理(8)

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    あーっ…と、特装版……特装版……あったんですね……くっ。
    電撃ピノキオ、実に「城平京」ー!って感じですきです。そんなにどんでんすることはなかったけど、まあ…だって妖怪ものだしな……。うん、これはこれで。

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    2018年04月29日
  • 虚構推理(7)

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    ひゃっほーーー!待望の続編ですよ!
    (まあ内容地味だけども!)
    「よく行く店」が一番好きかな。「うなぎ屋の幸運日」の彼ら二人も結構好き。
    おひいさまメインで活躍を描いてくれるのがうれしいですね。おひいさま大人気!
    七瀬かりんのチラシ入っててびっくりしました。
    小説でも読みたいな!

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    2018年01月01日
  • 虚構推理(7)

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    ネタバレ

    長編と長編の合間の話のためか短編3つのみで構成されている巻。

    14話はタイトルからどのような話か全く想像できなかったけど、息抜き回としては充分な内容。もう少し鋼人七瀬を振り返るような話とか有っても良かったかもしれないが、琴子と九郎の彼らなりのイチャイチャは楽しめたから良し

    15話は持ってつけたような言い回しや直前に言ったことを否定するような琴子の推理がどうにも腑に落ちないまま読み進めていたけど、目的がヌシ様を納得させるためだったからか。ある意味虚構推理らしい話だった

    16話は。素人推理が唐突に始まったかと思えば男二人の友情が示されるが、琴子によって幾つもの思い込みが覆される。けれど、その

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    2017年12月31日
  • 虚構推理(6)

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    原作に忠実に、しかし要所要所で読者を飽きさせないアレンジを加えていた本作も鋼人七瀬の話が終わったことで完結……とはならずにどうやら続くようで
    かなり綺麗な終わり方だったから、あれで完結と言われても信じてしまいそうだ

    内容は前巻に引き続き九郎が何度も死に生き返る様を横目に見つつの解決編。原作を読んだときにも感じてしまったがやはり琴子の無茶苦茶な書き込みに対して掲示板の反応が穏便すぎる印象を拭えない。
    この点については九郎が未来決定能力によって「都合のいい未来」を掴んでくるサポートがあるからと頭では判ってはいるんだけど、解決に必要なのは真相の提示ではなく鋼人七瀬に熱狂している人達に亡霊は居ないと

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    2017年08月05日
  • 虚構推理(6)

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    おひいさまばんざい!
    いやあこの推理決着の流れ・盛り上がりが実にだいすき。結局おもしろいのが勝つのだよなあ…。
    コミカライズまでされたんだからアニメ化だってすればいいのに。
    しかしなんか原作よりもラブラブしてるような…ん、気のせいかな?続編「琴子と九郎のとある日常@よく行く店編」楽しみにしております!小説の方も出るそうでわくわく!

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    2017年06月19日
  • 虚構推理(6)

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    原作小説部分のコミカライズ最終巻と言える6巻を読みました。
    7巻からは新章突入ということで、琴子&九郎の今後も気になるし、六花さんもどう動くのか楽しみです。

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    2017年06月17日
  • 虚構推理(1)

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    結構前から読んでいるのに登録忘れてた…。
    一巻の表紙に惹かれて読んで、二巻からの展開に「こういう話なの」と驚いて(一巻は序章みたいな感じだった)どんどんキャラが好きになっていって、小説が読みたくて仕方ない。

    とにかくキャラが可愛らしいしノリもかわいい。
    でも推理(?)は本格的(?)でそのギャップもいい。
    漫画も小説も気になるー。

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    2017年02月22日
  • 虚構推理(5)

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    推理パート突入。
    掲示板上でのやりとり、とのことで小説でないとどう表現するのかな、と思いましたが、やはりこの漫画家さんはうまいですね。手を変え品を変え、長い推理の披瀝を画面をだれさせることなく成立させています。
    原作ではなかった六花の自殺シーンなどを挿入することで、バトル要素を強めているのもさすがといったところ。
    また鋼人七瀬と九郎のバトルシーンも見応えたっぷり。原作では推理の披露がメインで、バトルは一応裏で行われてますよ、という感じだったのを、メリハリにうまく使っています。
    次巻で最終巻かな?6月とのことで、結構先だなあ。
    原作のサブタイトルの『鋼人七瀬』が省略されているので、もしかしたらそ

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    2020年12月01日
  • 虚構推理(3)

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    話のキモとなる、鋼人七瀬の正体が明らかになる巻。
    ミステリらしくなってくるというか、やっぱりどうしても説明メインになるので絵が地味になってくる。
    うーん、不思議なもので、七瀬の正体、原作を読んだときはすんなりと受け入れられたんだけど、漫画だとちょっと無理があるなぁ、とも感じてしまった。
    多分今まで他のあやかしたちが可愛く実体を持って描かれすぎているため、七瀬の成り立ちとの齟齬が大きく感じたからだろう。いやあ、難しいものだなあ。
    そしてついに事件が。うう…っ。

    あとオマケ漫画が面白すぎるw

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    2020年12月01日
  • 虚構推理(2)

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    個人的な偏見が入って申し訳ないんだけど、コミカライズを担当する漫画家さんって明らかに新人さんだったり、漫画に不慣れなんだろうなあという人が結構いたりするイメージなのですが、この人は完成度がかなり高い。
    原作を忠実に漫画化しながらも、漫画として魅力的になるようにしっかり良改変を行っていて、同じ作品でありながら別の作品としての価値を作り出している。
    …というか漫画の方が良い、と言ってしまってもいいほどだ(もちろん好みはあるのであしからず)。まあ、もともとの設定がラノベ的というか、漫画化向きの設定だったから、というのももちろんあるんだけど。

    ただクライマックスシーンをどう漫画化するのかは、ちょっと

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    2020年12月01日
  • 虚構推理(1)

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    原作を読んで即漫画。
    原作者あとがきによると、今回はほとんどを漫画家さんに任せているそう。
    原作は結構おどろおどろしい感じが強かったのに対し、こちらは絵が爽やかで魅力的。原作では正直琴子に全く魅力を感じなかったのだけれど、こちらでは妖怪たちとのコミュニケーション風景などもしっかり描かれて可愛らしさが出ている。

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    2020年12月01日
  • 虚構推理(2)

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    霊能力と警察組織の2方向から怪異現象「鋼人七瀬」の謎を解き明かすシリーズ第2巻。
    主人公の異能がなんとも推理モノメタである。

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    2017年01月02日
  • 虚構推理(4)

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    相変わらず原作の料理の仕方が上手いな~。
    原作では割とサクサク描かれていた場面が漫画化されることにより更にメリハリの効いた場面になってるのはファンとしては非常に嬉しい。ただ、その分話が進むのにかなりページが必要になってくるから

    物語の全体の構図が見えてきて後は鋼人七瀬、背後に居る六花と戦うだけという状況で次巻へ。次で鋼人七瀬の話は終わりなんだろうけど、それが終われば原作にはなかった続きの話が展開されるんだろうか?気が早いかもしれないがファンとしては非常に気になるところ

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    2016年10月14日