スカイエマのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アレルギーの湿疹にイライラしていたぼくは、転校生の江本くんのめがねを友達と投げ合い壊してしまい、そのせいで江本くんは骨折してしまう。ひとり病院に行ったぼくに江本くんは「リベンジする」と宣言するのだった。
衝撃的なタイトルに主人公はいじめる側だと知り、重い話なのではないかと少し尻込みしました。しかしいざ読んでみると、軽やかな文体に誘われるように読み進めていったのです。
もちろん内容的には重いものを含んでいます。その時はちょっといらついてたから、ちょっとしたからかいのつもりだったこと。それが相手をけがする原因を作ってしまったこと。クラス全体がそのことを隠そうとしたこと。自責の念から江本くんの元に -
Posted by ブクログ
ネタバレふんわりと穏やかな雰囲気が物語全体を優しく包み込む。
読んでいて何度も温かい涙を流した。
強いメッセージはないけれど、そっと静かに心に刻まれていく。
小学生の時に母をガンで亡くした民子、民子の継母の宏子、民子の亡き母の友人の祥子、民子の父の亮太4人の視点による連作短編。
大人びていて冷静な民子と、カラリと明るい宏子。
正反対の性格の、一見合わなさそうな二人が徐々に打ち解けていく様子がとても良かった。
民子の優しい祖母と宏子の豪快な母親も素敵で二人のエピソードに泣けた。
「人は生かされている」
「本当の優しさは、自分のことは自分で全部背負い込んできっちり落とし前をつける強さがないと出てこない -
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Posted by ブクログ
文章のリズムが自分のどストライクゾーンから少し外れていて、冒頭の一頁を読み齧ったまま1年ほど積読しておりました…
2015夏、数年に一度の蔵書棚卸(不要本の仕分)作業の際「あれ?未読だったわ」と手に取ってみたところ、とても良い本でした。(これは手元に残しておこう。)
前置きが長くなりました。ここからレビューです。
主人公は民子、昭和臭漂う古臭い名前の中3。母を亡くしている。部活に打ち込むという正当な理由で煩わしいことから距離を置くなど、考え方のしっかりとしたコ。
と思いきや、次の章では主人公がバトンタッチ。
継母である宏子に代わる。
…冒頭まさか主人公が代わることを想定していなかったの