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Posted by ブクログ
アレルギーの湿疹にイライラしていたぼくは、転校生の江本くんのめがねを友達と投げ合い壊してしまい、そのせいで江本くんは骨折してしまう。ひとり病院に行ったぼくに江本くんは「リベンジする」と宣言するのだった。
衝撃的なタイトルに主人公はいじめる側だと知り、重い話なのではないかと少し尻込みしました。しかしいざ読んでみると、軽やかな文体に誘われるように読み進めていったのです。
もちろん内容的には重いものを含んでいます。その時はちょっといらついてたから、ちょっとしたからかいのつもりだったこと。それが相手をけがする原因を作ってしまったこと。クラス全体がそのことを隠そうとしたこと。自責の念から江本くんの元に行こうとするも、誰も同行しようとしなかったこと。それらはぼくの心に重くのしかかります。
しかしそれに対する江本くんは、実に軽やかにぼくに対して「リベンジ」を宣言してあれこれと用事を言いつけるのです。そこで始まるふたりの奇妙な関係。
結果として江本くんとぼくのふたりは、時間を共有することが増えます。そのためぼくは学校では見られなかった江本くんの様々な姿を見ることになります。そして時間を共有することは体験を共有すること。ペットのバニラの誤飲事件、トイレに閉じ込められる事件などを通じてふたりの関係性が変わっていく様が書かれます。
そして垣間見える江本くんの家庭の事情。
それらを通じてぼくにとっての江本くんの存在意味は変わっていき、江本くんの気持ちも変わっていきます。そして江本くんの「リベンジ」の行く末は?
重い話にも目を背けず、それでいながら小学生男子の奇妙な関係性を軽やかに描き切った読み応えのある一冊です。
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