スカイエマのレビュー一覧

  • ぼくとあいつのラストラン

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    武が、ひさお(武のおじいちゃんの子供のころ)と一緒に走って、走り終わった場面のひさおがうれしそうにしていたところが面白かった。

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    2015年08月13日
  • アサギをよぶ声

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    ネタバレ

    感想を放置し過ぎて忘れたシリーズ……なんだけど、メモにちょっとだけ書きかけの感想が残ってた。

     小学生だって10年ぐらい生きている。ハッピーエンドの約束された御伽話ばかりに触れ続けていれば、だれだって飽きるに決まっている。
     そのうち子供たちは不穏な話に興味を持ち始める。めでたしめでたし、にならなかったら主人公はどうするのか。私たちが子供の頃は、学校の怪談がよく流行ったが、いまだ他人事にすぎない死への恐怖、身近な場所に潜む怪異への憧れだけではなく、先に書いたような理由もあるのではないかと思う。

     『アサギをよぶ声』は、決してハッピーエンドの話ではない。アサギにとっては希望のある終わり方では

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    2014年10月19日
  • 月のうた

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    美智子と祥子、陽一と民子…幼なじみ中心に"とても優しく温かい"だけに終らせない物語。複雑な悲しみに乗るしっかりしたキャラ立ては婆ばあり、伯母親子あり、亮太あり…なのだが、痛みと切なさを貫通させない、極めつけの宏子さんとその母親は特筆だな!。時の流れと月の満ち欠けの背景のコントラストの使い方も絶妙の良作♪。

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    2014年05月17日
  • ぼくとあいつのラストラン

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    ・主人公のおじいちゃんが死んでしまったときにあらわれた人と走って、最後に指を空に向けて出すところです。
    ・さいしょは悲しいお話かなと思ったけど、おもしろいところもあったので、おすすめにしました。
    ・この本は大事なことを教えてくれる本です。

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    2016年03月23日
  • かなりや

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    人間が、いつの間にか、意図せずに抱えてしまっている不安や負担や重荷。
    どうすればいいのかわからなくなって、一人でそれらを抱え込んで。
    そうすることでまた重くなって。

    そういうとき誰にでも、
    救いの手を差しのべてくれたり
    喝をいれてくれる人がいるということ。

    忘れちゃうけど忘れたくないなあ

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    2013年05月06日
  • かなりや

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    誰もが秘密を抱えている。やるせなさを感じている。
    でも、それでも格好悪くてもいいから生きていこうと思える、そんな作品。
    (かといって完全な前向きな話ではないところもしっくりくる)
    一つ一つが全くの単独の話ではないのもまた面白い。

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    2013年03月05日
  • 月のうた

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    夜の闇に降り注ぐ、月の光のように温かな作品。母親に先立たれた民子と母親の友人の息子、陽一。同じ学校に通う二人とそれを取り巻く家族の物語。月にまつわる4つの話が視点を変えながら語られていく。子供の健気さと強さに胸を打ち、親の教えの大切さを強く感じた。とても良い本に出逢えた。感動した。オススメ♪

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    2013年03月02日
  • かなりや

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    舞台や登場人物は共通で4人の主人公の生活、生きることが描かれた物語。ファンタジー小説だけどあまりそうと感じないもっと日常に近い4つの話だった。
    人の優しさを感じてじんわり出来て前向きになれる本。

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    2013年02月18日
  • かなりや

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    西條八十の童謡『かなりや』をタイトルにした四編からなる連作。四編全てが人間が生きて行く上で背負う重圧や悩み、そういう悩める人を救おうとする人々の連鎖が温かく描かれた大傑作である。最初は四編が独立した物語かと思うのだが、全てを読むと一つの物語として成立していることが解る。

    実は単行本で読んでいるのだが、文庫化されたので再び手に取った。分かっているのに読みながら、じわじわと涙がにじんだ。

    主人公はお寺の長男・広海。彼はどの話でも脇役のような立ち位置なのだが、非常に重要な役割を果たしている。小さな船に乗って現れる広海…

    途中に童謡『かなりや』の…象牙の船に 銀の櫂…という歌詞が紹介されているが

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    2013年02月09日
  • 月のうた

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    月に関するエピソードで繋がる物語。4編から成り、それぞれの編で話し手が変わる。
    人の感じかた考えはそれぞれで何が当たっているとかはよくわからないけど、ただ、人を思う気持ちは皆共通していると思った。
    人のことを思い、許す、それで良いって言ってくれる、あたたかい思いが溢れている話。
    優しい、読んでて安らぐ。

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    2012年08月25日
  • 月のうた

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    それぞれがいろいろな想いを抱きながら生きている。章ごとに語り手が変わるので、それがよくわかる。想いあって、受け容れて、支えあう。不器用なやさしさ、厳しいやさしさ、見守るやさしさ・・・決してドラマチックな展開はない。日常の中に隠れている出来事をそっと紡ぎだした。そんな印象。民子のしなやかな強さ、宏子のおおらかなやさしさ。祥子の温かい眼差し。おばあちゃんの大きな愛情。不器用な父親。ひとりひとりの登場人物がみんな魅力的。本当にいい物語だった。

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    2012年05月05日
  • 月のうた

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    なんて温かくて優しいお話なのだろう。人は想い想われて、受け入れ合って、大切な人がいなくなってしまっても思い出をまた大切な誰かに紡ぎ続けて、そうしてこれからも生きていくのだろうなあ。親という存在についても考えさせられます。両親や祖母に会いたくなった。視点が変わる毎に別サイドから人物が見えるので、見方が変わるのも面白かったなあ。

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    2012年03月29日
  • 「リベンジする」とあいつは言った

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    えがったー。挿絵もえがったー。
    眉間に皺寄ったりうるうるしたり、でも最後は笑顔になれるお話です。
    バニラとかずがかわゆい!

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    2011年11月25日
  • 「リベンジする」とあいつは言った

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    転校してきたばかりの江本のめがねを割ってしまった。しかもそれを本人のせいにして。その日の帰り道、江本は転んで骨折し入院した。病院にあやまりに行ったぼくに、江本は言った。「必ずリベンジする」 その日からいやいや江本のパシリのようなことをしているうちに、ぼくは江本の意外な一面を知る。そして二人の間に微妙なつながりができはじめて…。
    なんだか自然で、ほんとうにここにいる子どもたちの話という感じ。大感動!ではないけれどちょっとホロリとしてしまう。で、ちょっとあったかいわけよ。

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    2013年07月22日
  • 「リベンジする」とあいつは言った

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    ネタバレ

    雨続きで、クラスも僕(沢田直人)も苛ついていた。10日ほど前に転入してきた江本は、太っていて、とろくて、分厚いメガネをかけていて、なんだか女っぽいので、影でオネエと言われていた。その江本がぶつかって、僕のペンケースが落ち、大切な鉛筆キャップが壊れてしまった。僕は江本のメガネをクラスのみんなと投げ合った。江本は這いつくばって泣いて「やめてよ」と言った。偶然 教室に入ってきた女子に踏まれて、メガネは割れた。
    江本は帰り道で歩道を踏み外して足を骨折、入院した。
    先生がクラスのみんなに問いただした時、みんなで口裏を合わせてウソをついた。江本が女の子のスカートをのぞこうとして、転んで、メガネが飛んだとこ

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    2012年03月29日
  • 「リベンジする」とあいつは言った

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    タイトルがすごく効いてる!
    ザラリとした始まりからどんどん話に引き込まれた。
    友だちとか親友とかっていう定義なんて関係なくて、相手を思いやることができたら、もう友だちなんだなぁ。
    この話、好きだな。

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    2011年11月07日
  • 月のうた

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    第2回ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作。
    解説の池上冬樹さんも書かれてますが、大賞でも良かったのでは。
    まあ後に色々話題になった賞ですから、選定基準が曖昧なんでしょうな。
    穂高さんには良い作品をどんどん書いて欲しいです。良かったです。

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    2011年07月08日
  • 月のうた

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    じいちゃんが死んだとき思い出した。どうして教えてくれなかったのか。
    ただ自分が受け入れられないからではなく、周りの状況を考慮してだろう。それに対して文句は言ってはいけない。
    心がほっこり暖かい気持ちになれる本だ。なによりばあちゃんと陽一の母の優しさがいい

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    2011年06月11日
  • 月のうた

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    ネタバレ

    美智子さんが亡くなる前に夫にかけた言葉に愛が溢れてた。自分がもうすぐこの世から去ると悟ったとき、まず相手のことを想ってあんな言葉をかけられるだろうか。
    血が繋がってない人同士なのに、家族になるってすごい。

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    2025年09月04日
  • かなりや

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    家族がテーマの本を選ぼうとしたときに手にとった。
    この本のテーマは「化学」「理科」「助け合い」「つながり」「生きづらさ」「自し」(→それが良いのかどうか含める)でなんか違うなぁと思う。


    絶対に自分で命を絶ってはいけないけれどそれを頑なに禁止したり、頑張れよって声かけしたりするのも違う。


    どの話も面白かったけど西條八十の「かなりや」は無理やり感があって話に合わない感じがした。

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    2024年10月23日