スカイエマのレビュー一覧

  • かなりや
    人間が、いつの間にか、意図せずに抱えてしまっている不安や負担や重荷。
    どうすればいいのかわからなくなって、一人でそれらを抱え込んで。
    そうすることでまた重くなって。

    そういうとき誰にでも、
    救いの手を差しのべてくれたり
    喝をいれてくれる人がいるということ。

    忘れちゃうけど忘れたくないなあ
  • かなりや
    誰もが秘密を抱えている。やるせなさを感じている。
    でも、それでも格好悪くてもいいから生きていこうと思える、そんな作品。
    (かといって完全な前向きな話ではないところもしっくりくる)
    一つ一つが全くの単独の話ではないのもまた面白い。
  • 月のうた
    夜の闇に降り注ぐ、月の光のように温かな作品。母親に先立たれた民子と母親の友人の息子、陽一。同じ学校に通う二人とそれを取り巻く家族の物語。月にまつわる4つの話が視点を変えながら語られていく。子供の健気さと強さに胸を打ち、親の教えの大切さを強く感じた。とても良い本に出逢えた。感動した。オススメ♪
  • かなりや
    舞台や登場人物は共通で4人の主人公の生活、生きることが描かれた物語。ファンタジー小説だけどあまりそうと感じないもっと日常に近い4つの話だった。
    人の優しさを感じてじんわり出来て前向きになれる本。
  • 願かけネコの日
    絶対佐伯を結ばれるものだと思っていたのに、オーシャン、くそぅくそぅ(ぇ

    テニスの話が出てくるけど、そういう知識が無くても分かりやすく描かれているように思った。ただ、ちょっとどういう試合なのか想像しにくい。テニスの試合見たことないし。用語も知らないから...
    しかし、チーム戦は心理戦でもあるんだな....続きを読む
  • 月のうた
    月に関するエピソードで繋がる物語。4編から成り、それぞれの編で話し手が変わる。
    人の感じかた考えはそれぞれで何が当たっているとかはよくわからないけど、ただ、人を思う気持ちは皆共通していると思った。
    人のことを思い、許す、それで良いって言ってくれる、あたたかい思いが溢れている話。
    優しい、読んでて安ら...続きを読む
  • 月のうた
    それぞれがいろいろな想いを抱きながら生きている。章ごとに語り手が変わるので、それがよくわかる。想いあって、受け容れて、支えあう。不器用なやさしさ、厳しいやさしさ、見守るやさしさ・・・決してドラマチックな展開はない。日常の中に隠れている出来事をそっと紡ぎだした。そんな印象。民子のしなやかな強さ、宏子の...続きを読む
  • 月のうた
    なんて温かくて優しいお話なのだろう。人は想い想われて、受け入れ合って、大切な人がいなくなってしまっても思い出をまた大切な誰かに紡ぎ続けて、そうしてこれからも生きていくのだろうなあ。親という存在についても考えさせられます。両親や祖母に会いたくなった。視点が変わる毎に別サイドから人物が見えるので、見方が...続きを読む
  • 「リベンジする」とあいつは言った
    えがったー。挿絵もえがったー。
    眉間に皺寄ったりうるうるしたり、でも最後は笑顔になれるお話です。
    バニラとかずがかわゆい!
  • 「リベンジする」とあいつは言った
    転校してきたばかりの江本のめがねを割ってしまった。しかもそれを本人のせいにして。その日の帰り道、江本は転んで骨折し入院した。病院にあやまりに行ったぼくに、江本は言った。「必ずリベンジする」 その日からいやいや江本のパシリのようなことをしているうちに、ぼくは江本の意外な一面を知る。そして二人の間に微妙...続きを読む
  • 「リベンジする」とあいつは言った
    雨続きで、クラスも僕(沢田直人)も苛ついていた。10日ほど前に転入してきた江本は、太っていて、とろくて、分厚いメガネをかけていて、なんだか女っぽいので、影でオネエと言われていた。その江本がぶつかって、僕のペンケースが落ち、大切な鉛筆キャップが壊れてしまった。僕は江本のメガネをクラスのみんなと投げ合っ...続きを読む
  • 「リベンジする」とあいつは言った
    タイトルがすごく効いてる!
    ザラリとした始まりからどんどん話に引き込まれた。
    友だちとか親友とかっていう定義なんて関係なくて、相手を思いやることができたら、もう友だちなんだなぁ。
    この話、好きだな。
  • 月のうた
    第2回ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作。
    解説の池上冬樹さんも書かれてますが、大賞でも良かったのでは。
    まあ後に色々話題になった賞ですから、選定基準が曖昧なんでしょうな。
    穂高さんには良い作品をどんどん書いて欲しいです。良かったです。
  • 月のうた
    じいちゃんが死んだとき思い出した。どうして教えてくれなかったのか。
    ただ自分が受け入れられないからではなく、周りの状況を考慮してだろう。それに対して文句は言ってはいけない。
    心がほっこり暖かい気持ちになれる本だ。なによりばあちゃんと陽一の母の優しさがいい
  • 優しいおとな
    福祉システムが崩壊した近未来の東京で生きる身寄りのない少年イオンの物語。東京は中流や金持ちが住む世界と、そこからはみ出したまま一生を終えるホームレスの人々が住む世界に分かれており、さらにその地下に陽の目を避けて生きる地下住民たちの世界がある。ホームレスは毎日がサバイバルで、女子供はかたまって派閥のよ...続きを読む
  • 一丁目 窓辺の少年
    かなり不思議な5つのお話し。「未来の手紙」では、自分で自分を励ます小学生が登場。やがて大人になった彼、しかしその心には5年生の頃と同じ弱さが潜んだままだった。スカイエマさんの挿絵も魅力です。
  • 六丁目 不自然な街
    電車で出会った和服姿の黒髪の少女。違和感を拭えないままコウヤが降りた先は…。
    誰かに起きてるかもしない、5つの奇妙な物語。
  • かなりや
    2回目か3回目。物理は苦手なのでそこの部分で、星ひとつ減点。悩みのない人はいない。幸せってなんだろう。自分らしく生きるとは?お金を稼ぐとは?などなど考えてしまう。何かの役割を全うするために生きるのだろうか。完璧に全うなどできなくても。
  • 優しいおとな
    ここ30年、家族が壊れてきた。

    昔のようではないということは目安にはならない、とは知っている。

    変んだ、変んだと他人事に思って、 というより おかしくなってしまっているのを身近に経験する。

    身内に感じる、ためいき。子育てを誤ったのか?親が悪いのか!?

    言い訳をすれば一度しか経験できないものを...続きを読む
  • 優しいおとな
    リアルすぎて悲しい。
    こんな世の中にはなって欲しくないなぁ
    でも、日本にもホームレスや貧困の人は思っている以上にたくさんいる。
    本の中だけの世界ではけっしてない。