スカイエマのレビュー一覧
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ネタバレ古代(狩猟の時代から村が形成されてきたころ)の日本、設定でしょうか。
アサギの村では十二歳になると、女の子は女屋に、男の子は男屋に入る決まりになっていた。
アサギは母子二人暮らし。村のはずれに住んでいる二人は、昔のある事件をきっかけに、差別されている。
家に男の子がいないので、配給も少ない。
アサギは十二歳になるが、女屋に入れるかもわからない。男の子なら、男屋に入って戦士に選ばれるため修行し、戦士になれれば配給も多くなる。
女の子であるために、母からいつも愚痴を言われているアサギは、
ある時、掟をやぶってハヤという戦士から弓の指南を受ける事にした。戦士になる試験は弓当てだからだ。
アサギとハ -
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ネタバレ三つの願いを神社でしたコースケ。帰りに土手で足を滑らせ、そのまま三途の川へ・・・。作務衣を着た変なネコ=脱衣婆(だつえば)が現れた。
そのネコの脱衣婆が言うことには、ぼくには、三途の川を渡って 閻魔様のお裁きをする事に、神社からの渡船差し止め願いが出ている。神社とは、僕が死ぬ直前にお参りした江ノ島神社の宗像三女神が、ぼくがお願いした3つの願いを、次の満月までの間なら見届ける、すなわちあと6日間は生きて、願いを叶えるチャンスをくれる、というのだ。
神様に願いをかける、とは言っても、叶える努力をするのは自分。神様がかなえてくれるワケではない。しかも、願いが叶ったところで、死んでいることにかわりはな -
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ちょっと太めの転校生江本は、オネエっぽい。雨でなんとなく皆が鬱々としていた時、江本のメガネを皆でふざけあい、結果割ってしまった。強度のメガネをかけていなかった江本は、道路の段差で転んで骨折してしまう。
なぜ江本のメガネが割れたのか。質問する担任に、クラスのみんなは自然と江本のせいにしてしまう。メガネを割ってしまったこと、それが原因で骨折してしまったことに、ぼく・沢田は責任を感じお見舞いに行く。
一人個室にいた江本は「リベンジする」と言い放つ。そこから、主人公と江本の不思議な関係が始まる。
小学生のイジメ。よくある今時の児童文学。全体の三分の二くらいまでは、なんかこれヤダッタカモと思って -
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かわいがってくれた隣のジイちゃんが亡くなった。実感がわかないまま、慌ただしいお葬式の準備から抜け出していたぼくは、ちょっとかわった奴と出会う。ヒサオと名乗ったそいつは、「走ろう!」と誘ってきた。足に自信のあったぼくは、誘いに乗って「よーい、ドン!」 ところが、ヒサオはとんでもなく速かったのだ…。
死を扱っているのに暗くない、っていうか、子どもってお葬式の日ってヒマで、なにかポッカリ気の抜けたような感じがするもので、その妙にのんびりした空気が心地良く描かれています。「ぼく」と「ジイちゃん」、「ジイちゃん」と「バアちゃん」、「ジイちゃん」と「父さん」や友達たち…。どの関係も温かくて、読後が爽やか