スカイエマのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ自分にとって桐野夏生作品を読むことは、一種の自傷行為なのだと最近自覚するようになった。でもこの作品は自傷にはあたらない優しさがあった。
舞台は福祉が崩壊した近未来日本のシブヤ。近未来といいながら、主人公イオンのまわりの地上風景はすでにこの国が現実に抱えている問題そのものだった。企業による炊き出しや公園村、女性ホームレス、NPO支援団体。見たことあるものばかりだ。そうすると、この物語の地下風景も実在するのではないかと本気で思えてくる。
特にリアリティを感じたのが、夜光部隊が暮らしていた地下までサブとイオンが進む洞道。自分がふだん暮らしている東京アンダーグラウンドは、きっとこのままに違いない。 -
Posted by ブクログ
島で暮らす少年、竜太は祖父、父と代々続く漁師の仕事を継ぐ気でいる。しかし、島を出ていた兄・航平が戻ってきて漁師の仕事を始めたり、都会から島に越して来た同級生・灯子に惹かれていくうちに自分の生き方を自問する…
都会の子にこそ読んで欲しい物語。きっここんな世界は想像もつかない、もしかしたら読んでもこの「島」という環境に生きるということはこういうことなのだ、と理解できないかもしれない。けど、だからこそ手渡したい、一言添えて手渡したい物語。何もかもを手に入れるために生きることはできない、けど足りないことを嘆く必要も無いし、そういう生き方でも幸せに生きられる。そういう生き方をこの本で知って欲しい。 -
Posted by ブクログ
イラストが素敵です。
出口が欲しい。
心の底からの願い。
アサギの必死さが、心を打つ。
が、あの猿は結局なんなのかなあっとちょっと疑問。
いや、なんかいきなり友達?的な関係になっていたような・・・・。
怪我したのを助けた、とかゆーならまだしも、ちょっと手当したくらいの
ような気が・・・・。
まあ、同じひとりもんどうし心通わせるって感じなのかなあ??
結局戦士にはなれなかったわけで、ええっ?そーゆー展開なんだ?
っとちょっとびっくりしたのだが、
なんだかここからまたなにか始まるような気配。
外の変化もあるし、アサギがこのまま女屋に行って村の仲間になっていく
という未来はないような気もする。 -
Posted by ブクログ
スカイエマさんの表紙ってつい、手に取ってしまいます。
…学校で走れないことを悩む男の子。そんなときに昔から可愛がってくれた、知り合いのおじいちゃんが亡くなってしまう。
忙しかったのもあるだろうけど、疎遠になってしまっていたことを悔やむ。
大好きだったのに…
そんなときに不思議な少年が現れて、彼を誘う。
『一緒にはしろう』…
字も大きく、挿絵もたくさん(挿絵もスカイエマさん、カラーもあり)あって読みやすい。
でも、こどもの成長期のストレートになれないとこや、コンプレックス、また、おじいちゃんとおばあちゃんのエピソードなど、シンプルだかきちんと盛り込まれて、とてもぐっときた。
小学校中学