スカイエマのレビュー一覧
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最初のメガネをほうりあうシーンは気持ちがざわついたけど、すぐに切り替わり、読み進めることができた。
初めはびくびくで江本のいうことを聞いていたけど、だんだん彼のことを理解するようになり、友情と気づかないまま、心が近づいていくのがいい。
江本の父さんもよかったあた。Posted by ブクログ -
なかなかに泣けた。
泣かされた、という疲労感もなく、
ここちよく。
妻になってももう一度読みたい。
母親になってももう一度読みたい。
祖母になってももう一度読みたい。
もし後妻になっても。
腹違いの兄弟ができても。
そんなかんじ。Posted by ブクログ -
蒸し暑い梅雨の季節、アレルギーが出てむしゃくしゃしていた僕は、腹いせに最近転校してきた江本のメガネを友だちとキャッチボールのように投げ合った。そして、メガネを受け損なって…
タイトルと物語の始まり方からして、「どうやってこの物語は終わるんだろう?」心配になったんですが、見事に完結していました。「相...続きを読むPosted by ブクログ -
ひとつ前のサスペンスもそうだったけど、出てくる人それぞれの視点で書いてある本好き。色んな人がいて色んな考え方をしてるんだよな。だから、ぶつかるのは当たり前。母親が亡くなるとこは思わず泣いてしまった。あとがきで向田邦子の名前が出てきた。うん、確かにそうかも。この読みやすさは向田さんに通ずるものがある。Posted by ブクログ
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じいちゃんが死んだ。と言っても、本当の祖父ではなく、隣のじいちゃんで、でも、ぼくらにとっては本物のおじいちゃんのような存在だった。
大好きな人を亡くした少年の心あたたまる成長物語。当たり前すぎて、ふだん忘れがちな人間らしい心を気づかせてくれる話。Posted by ブクログ -
久しぶりの桐野作品。ぶっ飛んでいるいつもの感じが、リアリティーもともなって、近い未来か現実か…と思ってしまう。これが、2009年の作品だから今、少し近づいてるかも。Posted by ブクログ
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小学5年生の大森二葉、高橋真央、佐々木達也、林田勝の4人を主人公に、今の自分の悩み、絡み、時にぶつかり合いながら、お互いを知り、成長していく。
悩みのない人なんていない・・・自分の悩みだって、受け入れ、解決していくことができると感じれられる物語。Posted by ブクログ -
福祉システムが破綻した近未来の日本を舞台に、ホームレスの若者・イオンが探し求める希望を描く衝撃の長編。
作品の発表時がリーマンショック直後ということで、若者の貧困や派遣切りなどが社会問題になっていた。暗い世相を反映して物語も陰鬱で、かつ高揚感もない。桐野作品の中ではあまり記憶に残らない作品。Posted by ブクログ