冲方丁のレビュー一覧
-
-
-
Posted by ブクログ
焦げ付いて、ないなぁ・・
今回はボイルドと初戦闘(原作には無い)から畜産業者と戦闘開始まで。
ショーンが親父ハジく→養護施設→娼館行きのバロット過去話らへんはこの絵柄だからこそのどうにもなら無さがあって好き。特にダンボール。
うーん、ところどころ重要なシーンをかっ飛ばしてるんだよなぁ・・。
まずバロットがウフコックのバディになるときに告ってない。相棒とか友達とかすっとばしていきなり「愛してる」とか言っちゃうその焦げ付いた感じがバロットなんだけどな。それと畜産業者とボイルドの会話で「虚無だけくれ」のくだりが無いのは凄く違和感。虚無というキーワードにしがみついてるのがボイルドの焦げ付きなん -
Posted by ブクログ
冲方丁の力作ファンタジー。ものすごいエネルギーと執着が感じられますねえ。作者が世界と主題にこだわって書いたというだけあって、強烈な世界観を作り出しています。ヒロインの少女ベルは人間らしいんだけど、周りの登場人物が猫、蛙、山羊、人魚といった人間以外の動物的特性を持った連中なので、ベルは何の特徴も持たないのっぺらぼうとして異人扱いされます。ベル自身も自身の出自が分からず、自分ていったい何?と自身の存在を問い続けながら、愛用の剣で敵と戦い続けます。
人々は機械仕掛けの神に支配されていて、「都市」と「外」に分かれて予定調和的な戦いを繰り広げます。剣が育ったり、鉱物が動いたり色が変わったり、花から生物が -
-