高橋由太のレビュー一覧
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ネタバレ父を亡くして母と暮らす大晴だが、母が新しいお父さんだと言って恋人を連れてきた…『しましま猫と山麓カレー』。
高齢者介護施設で働く晄は仲良くなった入居者の海子に好意を持っていたが…『僕に似た猫とたまごプリン』。
新米占い師のみくりは女子中学生のエミリと仲良くなり…『ぼっち猫とピーナッツバターサンド』。
かつて芸能プロダクションでマネージャーをしていた青天目峻は『麦わら猫とそら豆のパスタ』。
第10作。『僕に似た猫〜』と『麦わら猫〜』は過去作と繋がりのある話。
『しましま猫と山麓カレー』が一番印象的だった。予告も何もなく突如として恋人を連れてくる母はすごい。お母さん悪い人じゃないんだろうけど、せめて心の準備が必要じゃないのか。子供の母には母の人生がある…って息子の方が大人なのかも。 -
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歌手としてデビューしたのに歌うま芸人として活動している紬、納得したわけでは無いがカラオケ番組に出る為なら仕方がない。自分を知ってもらわなくてはイヤ仕事がもらえるならなんでもしますという状況だった。その一本のカラオケ番組しか仕事がないのだ。ところがその番組のMC芸人が逮捕されたという、番組は打ち切りになり間が悪いことにバイトしていたファミレスも閉店してしまう。食べて行くには働かなくてはと思うが何もする気になれない、実家に帰ろうかと思い近所の神社まで散歩に出る。土鍋ごはん屋さんでバイトを始める紬だが話の主人公はごはん屋さんの店主でお客さんの求めるものを土鍋で出す、なぜ食べたいものがわかるのだろう2巻に続く。
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ネタバレ髙橋由太さんの『くるり駅でさよならを』。
私の地元が舞台ということで読んでみました。
連作短編集になっています。
第1話「あの日のウエディングベル」
沙都美は両親を相次いで亡くし、無気力な日々を送っています。同窓会で高校時代に好きだった亮介と偶然再会しますが、彼は重い病に侵されており、再会後まもなく亡くなってしまいます。深い喪失感の中、ふと乗った久留里線で白黒猫を見つけ、後を追うと「くるり駅」にたどり着きます。
そこで亮介と“もう一度だけ”過ごす時間を得ますが、やがて別れの時が訪れます。沙都美は元の世界へ戻り、前へ進もうと決意します。
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第2話「海が聞こえる」
海渡はミュージシャンを目指していた若者ですが、飲酒運転により人を轢いてしまいます。出所後、自分を一人で育ててくれた母も失意のうちに亡くなっていたことを知り、深く落ち込みます。
木更津駅から久留里線に乗ると、白黒猫に導かれて謎の「くるりの街」にたどり着きます。そこで母と再会し、穏やかな時間を過ごしますが、自分が轢いてしまった人の家族が悲惨な状況に置かれている現実を知ります。
海渡は元の世界に戻り、自分の罪と向き合い、なすべきことを果たそうと決意します
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第3話「あした、くるり」
小学生の想と心桜は仲の良い友だちでしたが、心桜は事故で亡くなってしまいます。ある日、想が気づくと列車に乗っており、白黒猫に導かれて「くるりの街」に降り立ちます。
そこで想は、自分が心桜をかばって事故に遭い、すでに亡くなっていることを思い出します。心桜は感謝の気持ちを伝えるために、この場所まで訪れていたのです。
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第4話「ミケコの物語」
猫のミケコはタダシに拾われ、大切に育てられて幸せに暮らしていました。タダシは離婚しており、娘のハルとは一緒に暮らせませんでしたが、ハルが訪ねてくる時間を楽しみにしていました。
しかし、やがてハルの母が再婚し、ハルはタダシのもとに来られなくなります。孤独からアルコールに依存したタダシは病で亡くなってしまいます。
ミケコはハルの家で暮らすことを拒み、やがて「くるりの街」にたどり着きます。そこでタダシと再会し、最終的にハルとともに生きることを選びます。なお、ハルは心桜と同一人物です。
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第5話「さよならをするために」
久三子は容姿に恵まれているわけではありませんが、徹に求愛されて結婚し、息子の賢太を授かります。幸せな日々を送っていましたが、賢太は海で行方不明になってしまいます。
二人で長い間探し続けますが見つからず、やがて久三子は精神的に追い詰められ、徹を責めてしまいます。その後、徹も姿を消してしまいます。
白黒猫に導かれて久三子も「くるりの街」にたどり着きますが、二人に再会することはできません。この場所は“さよならをするための街”だったのです。
いつか再び会える日を願いながら、久三子は団子を焼き続けています。
どの話も別れと再生を謳っているようです。
内房の少し寂れた世界観とマッチしているような気がします。どの話もしんみりしちゃいますね…。
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シリーズ第六弾。
千葉の海岸近くにある、亡くなった人ともう一度会えるという不思議な食堂〈ちびねこ亭〉を舞台にした、連作四話が収録されております。
今回もシリーズ過去作に登場した人達との繋がりがみえる話がありましたね。
・・てか、第一話「おばあちゃん猫と夏みかんジャム」の勇気~!(敢えて呼び捨て)
お前やったんか、橋本君と中里さんを変なイジリでからかったんは!(ꐦ°᷄д°᷅)
・・と、(確か、シリーズ1作目の話で)橋本君の心の傷の元凶ともいえる少年が判明したわけですが、まぁ彼は彼で自分の事を“駄目なヤツ”と自己否定しているわけで・・。
〈ちびねこ亭〉で、亡くなってしまったおばあちゃんに再会して「駄目だったのは、昨日までのあなた。もう終わったことよ」と、言ってもらえてそれは良かったのですが、とりま、生きている橋本君には直接謝りにいこうな!と思った私ですw
個人的に好きだった話は、第三話「からす猫とホットチョコレート」ですね。
一花ちゃんが〈ちびねこ亭〉で見た、彼女の亡き祖父と入院しているはずの祖母が、砂浜のピアノでショパンの「別れの曲」を連弾するシーンは、何とも美しい光景が想像できて、きっと映像化したら泣けるだろうな・・と胸がいっぱいになりました。
しっぽで“指揮”をとる看板猫・ちびも可愛いかったですね♪
“――人は繋がっている。
思いは受け継がれていく。
知らないうちに、知らない誰かに助けられて生きている。人は死んでも、思いや優しさは残っている。
それに救われて、人は生きている。そんな優しさに支えられて生きている――”
ということで、今回も哀しみを伴いながらも優しさあふれる物語を楽しませて頂きました。
ところで、第四話「黒猫食堂と焼きおにぎり」で、琴子さんの所属する劇団の主宰者・熊谷さんのかつての所属芸能事務所の社長(現・会長)さんが、琴子さんの演技を評価していましたね・・事務所に引き抜きたいような事も言うていたし、これって今後の琴子さんの未来に関わってくるのでしょうか・・。
櫂さんとの関係と併せて、見守っていきたいと思います~。 -
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シリーズ第五弾。
千葉の内房にある、会いたい故人ともう一度会えるという不思議な食堂〈ちびねこ亭〉を巡る、連作ストーリー四話が収録されております。
今回は過去作の登場人物達が各話で〈ちびねこ亭〉を紹介するという役割で再登場していましたね。
“その後”の彼らの姿が見れたのと、〈ちびねこ亭〉を通した数珠つなぎ的な広がりにほっこりです。
次巻以降もこの“繋がり”が広がっていくことを期待したいです~。
そして、これまでの巻では〈ちびねこ亭〉で「思い出ごはん」を食べると、亡くなった会いたい人に会えるという流れだったのですが、この巻では「思い出ごはん」を食べても“会えない”パターンや、櫂さんが“出張”するパターンといった変化球的な展開がありました。
とはいえ、たとえ会えなくてもちゃんと前向きな結末になるので一安心。
“――まだ一度の奇跡も起こっていない。つまり、チャンスは残っている。――”
・・ってことですね。
特に印象的だった話は、第二話「縞三毛猫の湯引きマグロの漬け丼」かな。
颯太くんと芽依さんの純愛が尊くてもう・・(涙)
ただ、ちょっと気になるのが、あのラスト・・え?ちゃんと“戻って”くるよね?(もしや共に旅立ったってこと・・?)と、若干心配にはなりましたが、「思い出ごはん」の「湯引きマグロの漬け丼」もすごく美味しそうでしたし、切なくも愛に溢れたストーリーでございました。
ということで、看板猫のちびもいつになく“良い仕事”をしてくれていましたし、この度も悲しいけれど優しい気持ちになれるハートフルストーリーを楽しませて頂きました♪
櫂さんと琴子さんの関係も、今後どう進展していくのか・・そちらも見守っていきたいです~(^^)