高橋由太のレビュー一覧
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シリーズ5冊目にして完結~祖母である卯女を差し置き,小風達を救うため江戸城に向かおうとする伸吉の前に閻魔が現れ,頭を冷やすために地獄を彷徨えと落とされる。賽の河原では石を積む子ども相手に寺子屋を開き,小春という若旦那に縁談が持ち上がって大川に身を投げた娘がいて,西の方で寺子屋を開いている関羽雲長の評判を聞く。所葛亮孔明に勝つためには劉備を捜さなくてはならないが,義弟の関羽なら居所を知っているに違いない。修羅道では張飛が関羽の商売敵と戦を仕掛けてきたが,天海がこれを遮る。帝釈天の攻撃になすすべを持たない二人を救ったのは,第六天魔王の上総介だった。大ガラスが運んでいった先には剣樹地獄が控えており,猫骸骨やしぐれも同行者となった。上総介は強引に針の山に登るが頂上で立ち往生し,名もなき武将・赤鬚と吉利が針を切り倒して救ってくれた。トラ柄の仔猫を見ると赤髭は矢を射掛け,大虎に姿を変えたが性格は人なつこい。八寒地獄に迷い込み,野干に襲われている場面は,伸吉が持っていた百鬼夜行図の中の砂掛け婆だった。ようやく関羽の寺子屋に着くと,吉利と赤鬚は姿を消し,閻魔が姿を現したが,人に肩入れしすぎて王の座を追われ,煉獄へ行くという後ろ姿に,伸吉は自分の祖父であると思い出した。閻魔は諸葛孔明が乗っ取った江戸城を一晩だけコンロン山に移したという。外の皆も煉獄に赴き,劉備や関羽らは子どもに懐かれ,鳳凰が連れて行くと云う。あっという間に着いた江戸城で,出迎えたのは呂布が立ち塞がるが,真言を唱えた伸吉の手の錫杖が勝手に動いて戟を弾く。関羽と張飛が呂布の相手を務め,伸吉と小春を乗せた大虎が孔明を目指す。吉利と赤鬚が露払いとして現れ,孔明が琴を弾く前に出たが,吉利こと曹操,赤鬚こと孫権は伸吉を罠に嵌め,後ろから矢で右肩を打ち抜いたため,伸吉は遂に錫杖を落としてしまう。孔明の本当の姿は白澤という三眼を持つあやかしで,劉備に裏切られたと人に恨みを持っているのだ。曹操・孫権は雷に打たれ,次は伸吉となった場面で,閻魔の配下であった暗夜と朔夜が現れ,手続きを踏めば,人の世にも手出しできるのだと宣言する。諸葛亮にも転生の機会がもたらされて灰となって煉獄へ消えた。錫杖を杖として深川に帰ってきた伸吉は見合いを奨められるが,相手は小ガラスを飼う変わり者だという話だ~あらら,終わりなのね。意外にあっさりで,小風と伸吉は結ばれる運命を選んだということらしい。閻魔が伸吉の祖父だということは,卯女の夫? 伸吉の両親は謎の儘で,風魔一族の末裔らしいことしか分からない。もうちょっとしっかり読めば分かるかも知れないけど,読むのに2時間,レビューを書くのに30分。もう疲れたわ
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あれ?賺されちゃった~堤横で伸吉が拾った行き倒れ寸前の大男を拾ったら,劉備だと名乗る。小風は腰に持っている茶が気になり,しぐれの巾着を差し出して手に入れる。饂飩を食べさせると,劉備は饂飩をやると言い出す。劉備は家出した上総介を心配する伸吉を忘れて,人として生きろと言い,傘平は見合いをして所帯を持てと言う。見合い相手は美和という女で,一時小風を忘れるが,また思い出してしまう。城の近くで饂飩の客として現れたのは天海で,彼が明智光秀だと知って,上総介は鉄砲を射掛けるが天海はびくともしない。江戸湾に唐の船が現れたと聞いて,幽霊達は見物に出掛けるが,夏侯惇や呂布は容赦なく幽霊の首を落としていく。小風は父と慕う風庵と共に闘うが,劣勢は覆せない。そもそも小風は火事で孤児となり,医師に拾われ,巫女姿で宣伝に務めていたが,医師の家自体も火事に遭い,煙に巻かれながら蔵で生き延びてから,幽霊を見る様になったのだ。霊封じの風遣いである風庵が鎌鼬に背中を斬られているのを救い,寺子屋の師匠として招き,父と慕う様になったのだった。黒衣の僧侶・天海がやってきて海の向こうから化け物がやってくるので手を貸せと言われ,諸葛亮の火計に遭って雲の上で息絶えたのだった。小風が江戸湾で苦戦していることを報された伸吉は助けに行こうとするが少女姿の卯女が現れて,人の世で幸せを掴めと説得され,美和と祝言を挙げることになった。その最中,傷ついた八咫丸が現れ,居ても立ってもおられず,江戸城へ駆けつける~小風の親って,風使いの風庵だった。虚無僧姿で現れてちょっかいを出していた。そうすると,卯女は? このシリーズ初めての続き物で,たたんに続く
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核心に迫ってきたけど,収拾つくのかなぁ~一月前から小風の姿が見られない。コンニャク師匠こと伸吉の許に死神もかくやという見窄らしい男が現れ,妻千代を捜して欲しいと「うらめしや」に依頼する。男は22才の大工,吉三郎で,親方の隠居で食うや食わずになり,身を投げようとした大川の橋の上で出会って一緒に暮らし始めたが貧乏に変化はなく,ようや向いてきた運は,火火事の後の普請で,小金も貯まったのだ。閻魔も火事が困るというのは死人が増えるのが嫌なのだが,火付け犯を捕まえる様に依頼する。ちび猫骸骨と八咫丸の姿が見えず,町屋からも子供が攫われている。子供がいなければ,寺子屋も行き詰まる。人攫い捜しも加わった。小風は「うらめしや」の看板が宙に浮いているのを見て,追い掛け,雲相手に闘って手も足も出ず,雲から伸びた組紐に捕らわれ,虚無僧は小風におのれの未熟さが分かったら紐は解けるというのだった。浅草で化け物相手の居合いの芸を見せているのは石川五右衛門で,音之介と同じ斬鉄剣を持ち,腕も互角だが,驚いたのはチビ猫骸骨と八咫丸が五右衛門の手下になっていることだ。赤猫が火を付けているという噂が飛び,五右衛門が人攫いらしい。真実は,猫と暮らし始めたが食うに困った吉三郎が火付けをするようになり,千代という猫又は,これを止めようと赤猫に協力を求めているのだった。赤猫は八百屋お七の飼い猫で,人に恨みを抱いているが,伸吉の祖母・卯女に出会って救われたのだ。五右衛門に火事のあることを報せてくる千社札が降り,焦熱の中で死んだ我が子の様な最期を見たくない五右衛門は,火事の起きそうな家から子供を連れ出し,遊び相手として猫とカラスを遣っていた。五右衛門の一番の気懸かりは,材木屋・石川屋の子・六助であるが,火の手の上がった材木屋に真っ先に飛び込んだのは,吉三郎に人殺しになって欲しくない千代と,緋桜という赤猫,追って吉三郎,焼け落ちる天井を支えようとする五右衛門,伸吉の露払いとして小風,伸吉の口から漏れた真言は六地蔵を呼び出した~小風って伸吉の祖母,卯女であるとは伸吉も報われない。小風の捜している父親って,役目をしくじって浪人となった筈で,どうして役目を失敗したのかが鍵だね。花魁の語源って本当だろうか。人を騙す狐狸は尻尾を持つが,女郎に尾はいらん,という話だが
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イラストレーターが代わったかなぁ~猫骸骨の様子がおかしい。閻魔に依頼されてコンニャク師匠を殺しに来た音の助は雪男だが寺子屋に居着いてしまった。音の助はカラクリ人形を携えていて意思を持つものの様に動く。しぐれの商売敵は,紫陽花藤之助という庭に咲く紫陽花の化身だ。龍神になった姉を捜しているというが,道理で雨が降らないはずだ。閻魔から呼び出されて小石川の寺に行くと,閻魔と,手下の暗夜と朔夜は,小風を妻にして羅刹を減らして楽をしたい閻魔の魂胆が透けて出てきた。小風の赤い唐傘は閻魔の手で壊されてしまい,コンニャク師匠は祖母が遺した百鬼夜行図の狐火が時間稼ぎしている間に,祖母と知り合いで今や伸吉の教え子となった傘平から習った技で,傷を負いながらも小風の唐傘を修理した~死んでも居る,地獄に堕ちても戻ってくる,というように登場幽霊が増えて減らなくて
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どこかで似た様なシチュエーションを読んだ気がするのは,仁木英之の僕僕先生シリーズ~深川の貧乏寺子屋の師匠・伸吉はコンニャク男で,高利貸しの取り立て屋である熊五郎に怯え,いっそ死んでしまおうかと井戸に近づくと,巫女姿の少女の幽霊・小風が現れた。たすけて欲しいのだろう云う。熊五郎を夜の墓場に呼び出した小風は唐傘と赤い紐を操り,熊五郎に憑いていた悪霊を地獄へ送る。熊五郎の妹・しぐれが取り立てを理由に現れて寺子屋に居着くが,彼女も幽霊で,小風を姉と慕う。小風が連れて行ったのは寺子屋だが,そこには読み書きを習いたい幽霊達が溢れていた。雨の日は幽霊も忙しく休みだが,小風は何処かへ出かけていく。骸骨猫の暮れた暗闇御幣で闇に解けた伸吉としぐれとカラスは,伸吉の師匠の寺子屋まで跡を付け,師匠を悩ませている悪鬼を退治する。しぐれは両国西詰めで幽霊相手に信長を使った虎退治の見せ物で小銭を稼ぎ,熊五郎は再び,伸吉への取り立てを開始する。二人は兄妹で,妹の流行病で高利貸しから金を借りたが,妹は死に,両親は日本橋の呉服屋を失い,父は肺病に冒されている。父の病が昂じて新たな借金を申し出るが,高利貸しは母を女衒に売ろうとする。助けたい一心で飛び込んだ伸吉も捉えられて川に投げ込まれ,女衒は高利貸しを刺し殺し,味見をしようという場面に小風が駆けつけるが,護符に手も足も出ない。投げ出された唐傘を振り回して伸吉は寺に飛び込むと~ツンデレのまだツン状態だが,主人公の青年の情けなさとヒロインの万能振りが僕僕先生によく似ている