あらすじ
今日も妖怪が憑いた献上品をせっせと磨く手代の周吉と、いつも彼に茶々を入れている妖怪・オサキ。ある晩、預かり物の掛け軸が燃やされ、店は倒産の危機に。周吉とオサキは百両の賞金を目当てに“鰻の大食い合戦”の出場を決意するが……。江戸を舞台に周吉とオサキが活躍する大人気シリーズ第2弾。
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私も、前作の「江戸へ」よりも ずっと読みやすかったです
白い狐と 赤い狐が お喋りしてるところと
お嬢さんが 魚ではなくて お魚 と言うのが
とっても とっても 可愛いです
しげ女 気になります
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ストーリー自体には特別これといった特徴はないものの、オサキの妙な可愛らしさと、事件が起きるにもかかわらず緊張感に欠けるほのぼのとした雰囲気に惹かれる作品です。
語尾の「~ねえ」がいい。
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オサキシリーズ②
前作よりテンポ良くておもしろい。
新しい番頭は気に入らないけど。最後でちょっと見直したかと思いきや、やっぱり人任せにするのね、と思っちゃったり。
確かにできることはないんだけど、もうちょっとできないなりに何かしようと思わないのかね、と。
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オサキ(尾裂・御先狐)とは狐の憑き物のことで 、主人公はこのオサキに憑かれたオサキモチの周太。江戸の献残屋の手代さんで、オサキ同様の妖なものに接しながら日々暮らしている。
界隈でおこる小火が周太のお店でもおこり、お店の危機を助けるために百両の賞金が出る大食い大会に出ることになるのだが。
そこには周太と同じく百両で店の立て直しをかけた鰻屋・梅川の親子や大会を仕切る佐之助に復讐を誓う元・相撲取りの花車などなど様々な事情を抱えた面々が登場する。
彼らが大会出場を決意するまでの過程が丁寧にちょっとした伏線をはりながら書かれている。
この本以外にもシリーズで出版されているので、ぜひ読んでみたい。
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オサキシリーズは、さらさらと読めて たのしいです。
オサキツキだと いくら食べても大丈夫なところが おもしろかった
オサキが急にいなくなると、 胃の腑がドーンと重くなり 一口も食べられなくなるどころか 気を失ってしまいそうになる。
すごいんだろうなぁ~。
鰻大会の予選ときは、ご飯だけどれだけ食べられるかで競うのですが、
そのとき出てくるお漬物が、 亀戸の大根の浅漬け!
桝本という料理屋さんのは、醤油漬けだけど これがおいしい!!
思い出しただけでも よだれがでちゃう!
即効!桝本のお弁当 買いに行きました♪
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周吉とオサキコンビの2作目です。
相変わらず「いい」性格してますが、
オサキがかわいいです。
白銀色の毛並みをした子狐そっくりで、
ネズミより少し大きく尾が裂けている。
そんな生き物(?)が周吉の懐から顔だけ出して、
「化け物だよ、周吉。」
「おいら、狐じゃないよ。」
としゃべるなんて。
そんなかわいい生き物なら私もオサキモチになって飼ってみたいです。
今回の事件はまず巷を騒がす付け火騒動があって、
紅色の狐火が噂になって、
次に周吉が鰻の大食い合戦に出場する羽目になる。
かなり大雑把ですが、
良い味出してる周囲の人たちやら騒動の原因と顛末やら、
いろいろあって明るく軽い読み物となってます。
見た目も良いし仕事もできると評判なのに、
お琴おじょうさんにどう接していいか分からず、
オサキにいじられてばかりの周吉ですが、
店の主人にも気に入られて着々と若旦那への道を歩いてますね。
山奥の村で生まれ、両親を殺されて身一つで拾われた周吉が、
オサキに支えられて自分の居場所を作っていく様子が、
読んでいてほっこりするんですよね。
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この軽さは読みやすさとしてプラス評価したいと思います。第1作よりも楽しく読めました。登場人物の設定が安定したからかな?
ただ、不思議な性格の登場人物の不思議さが減ってしまったかも?歌舞伎の2枚目のようにあんなに都合よく現れる人物なんだからもっと不思議ちゃんぶりがあると楽しそうだなあ。
町内の人間関係がもっと描かれるとシリーズとして深くなっていくと思いました。
さて、第3作のページを開くとしましょうか。
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本所深川では料理屋のぼや騒ぎが頻発していた。紅狐の祟りというのがもっぱらの噂だった。そしてぼや騒ぎが鵙屋でもおきて、百両の掛け軸が燃えてしまった。百両の優勝賞金を目指して周吉が出場する事に。
キャラクターがかわえぇなぁ。
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前回よりは話に一貫性があって??とならずに読めた。けど相変わらず周吉の印象が一番薄い気がする。それが個性か; 買うかどうか迷ったけど、まぁオサキの可愛さ(?)を評価して買ってみた。しかし続きが楽しみというほどの盛り上がりには欠けるなぁ…;
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オサキシリーズ。
江戸の庶民の物語という感じで、読んでいて楽しい。すごく読みやすく、あっという間に読み終わりました。
あんまりあやかしが活躍しないんですよねw結局オサキはケケケって笑っているだけだし、主人公も結局何もしていないw
勝手に問題が解決していっているような感じですねw
こわもての親分とか、お稲荷様のキツネなど、色々魅力的なキャラがいるので、もっと動かしてあげればよかったのに。。。と思いつつ。
オサキは主人公なのかな、主人公はオサキ憑きのほうなのかな?オサキがいまいち可愛くないのがちょっと残念。
ラブコメ要素はほとんどないんですが、まあ軽いのである意味ラノベですねw(せっかく色男設定なので、モテモテにして見るとか)
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。とても読みやすく、楽しく江戸情緒が味わえる
作品。 周吉とオサキのコンビは相変わらずでしたが、お琴の母
・しげ女が事の成り行きを、何もかも知っているという素振りが
気になりました。
しげ女の正体、または事の成り行きを見通せる理由の謎が
いつ解き明かされるのか楽しみです。
Posted by ブクログ
タイトル通りの大勝負が繰り広げられるのですが、そこに行くまでの過程も勝負の内容もさらーっと書いてあって、拍子抜け。いろんなことをすっ飛ばして結論に持って行っている感じ。あっという間に読めるけど、心に残るものがほとんどなかった。登場人物の設定等は好きなんだけどなぁ。
Posted by ブクログ
もっとテンポ良く書いてくれると良いのだが,この後,リズムが悪化~江戸深川本所で献残屋・鵙屋の手代はオサキモチだ。町内に狐日が出て料理屋が小火を出していると聞いて,見回りするが,町内の稲荷から王子稲荷に飛んで,朱引き稲荷を守っている鰻屋の苦境を知る。上方からやってきた鰻屋が料理を真似た挙げ句に客を取っているのだ。蔵に仕舞っておいた百両はする掛け軸が燃やされ,懸賞が百両の大食い合戦に参加するが,強敵は,柳生蜘蛛之介と元相撲取りと鰻屋の娘だ~まだ,この本のテンポは良いのだが,悪化するんだよね
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シリーズ2作目。
前作よりは、おもしろく読めた。けれど、もう一つ、次作を読みたい気持ちになれない。献残屋の必要性あるのかなー。
鰻が食べたくはなった。
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それぞれの事情があって鰻大食いへ参加。一応丸く収まってめでたし。
鵙屋の事情・・・預かりものが不審火でダメになり
うなぎや梅川の事情・・・ライバルの松鰻屋ができて客が減る
松鰻屋の事情・・・半八が花車を雇って参加。
柳生蜘蛛ノ介の事情・・・佐平次とつるんでいるが????
王子稲荷の事情
ベニ狐の事情
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相変わらずトーンが一定しない。文章がなってないところが多い。これは校正が悪いのか、編集のレベルが低いのか…。今後宝島社の本を買うときは要注意。
Posted by ブクログ
江戸・本所深川で、献上品の売買を行う、献残屋の手代・周吉。彼は妖狐に憑かれたオサキモチ。もののけがとり憑いた献上品をせっせと磨いていると懐から “オサキ”が顔を出し、町を騒がせている放火魔の噂話を始めた。ある晩、預かり物の高級掛け軸が燃やされて、店は倒産の危機に。周吉とオサキは百両の賞金を目当てに“鰻の大食い合戦”への出場を決意するが…。妖怪時代劇第二弾、開幕。
Posted by ブクログ
“(オサキ、どうしよう?)
娘に泣かれて、魔物に助けを求める若者も珍しい。
―――食べておやりよ、若旦那。ケケケケケッ。
オサキはあっさりと言った。
(これをかい?)
周吉は固まった。自分でも嫌そうな顔になっているのが分かった。瞼のあたりがぴくぴくと痙攣している。
そんな周吉の様子を見て、お琴の顔がくしゃくしゃになった。大雨になりそうな塩梅だった。
お静まで、周吉を見ている。お静の目は、お嬢さんの秋刀魚を食べてあげてください、と言っているようだった。
(これを食べるのかねえ……)
周吉は、焦げに焦げた秋刀魚をまじまじと見てみた。やはり秋刀魚には見えない。
それでも、お琴の泣き顔をちらりと見て、周吉は何度目かのため息をつくと、
(まあ、死にはしないだろう)
自分にそう言い聞かせると、ぱくりと黒いかたまりを口に放り込んだ。”
鰻の描写が丁寧で鰻が食べたくなってしまって困った。
しげ女は何もかもお見通しなのかも。
オサキの台詞もどこまでが確信あることなのやら。
また続編が出たらいいな。
“さて、肝心要の大食い合戦であったが、最初は参加者も少なく、一斉に食って、いちばん多く食った者の優勝というだけであった。それが一昨年あたりから、参加人数も増え、予選を始めるようになったのであった。
予選開始と同時に、鰻職人たちが鰻をさばき、淡々と焼き始めるのであった。
江戸の生活排水である米のとぎ水や野菜屑が流れ込んでいる大川の鰻は、肥えていて質もよかった。
その脂ののった鰻を開いて竹串をさし、白焼きにしてから蒸す。さらに、みりんと醤油のタレをつけて焼き上げるのが江戸風であった。脂ののった鰻を好むくせに、その脂をきれいに抜くように調理するのだから、江戸っ子は面倒くさくできている。
江戸っ子の好むような鰻の蒲焼きが焼き上がるまで、半刻から一刻ほどかかる。
「鰻は煙で食わせる」と言われているように、鰻好きの連中にとっては、焼き上がってくるまでの匂いがご馳走であった。鰻の煙をかぎながら、漬物で一杯やり、ゆっくりと鰻の蒲焼きを待つのが粋とされていた。鰻好きの連中を見物客に集めておいて、煙を端折っては野暮というものであろう。
鰻が焼き上がるまでに、漬物をおかずに丼飯を何杯食えるかを競い、上位四人が決勝へと進む仕組みとなっていた。
そして、決勝の大一番では、勝ち抜いた四人の前に、焼きたての鰻の蒲焼きが並べられ、それをおかずに丼飯と鰻の大食いを競うのだった。不公平にならぬように、予選で食った丼の数もそこに加えられる。日没を知らせる暮れ六つの鐘が鳴るまでの半刻の間に、予選に加え、一番多く食った者の優勝となる。”
Posted by ブクログ
前巻と同時に買ってしまい、前の巻がかなりつまらなかったので、全然期待せずに読んだら、前の巻よりずっとおもしろかった。軽く読めるのは一緒だが、ずっと整理されていて、キャラも立っているように思う。やっぱデビュー作は、とっちらかってるもんなんですかねえ???