あらすじ
雨の多い本所深川。雨止めの伝え歌「十匹の仔狐」をうたう、十人組の歌組“本所深川いろは娘"が町で大流行している。その最中、一番人気の小桃が行方不明になり、大川で死体となって見つかった。小桃の代役として古道具屋の娘・お琴が指名され、心配した安佐衛門は手代でオサキモチの周吉を付き添わせることに。しかし、他のメンバーが歌詞の通りに次々と謎の死を遂げ……。江戸を舞台に周吉とオサキが活躍する大人気シリーズ第4弾。
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Posted by ブクログ
今までのシリーズの雰囲気とはがらりと変わった印象です。
読み物としては今までで1番面白いと感じましたが、事件がメインで、主人公の周吉やオサキ、お琴ちゃんにほとんどスポットライトが当たらず、シリーズとして好きな面にはちょっと物足りなさがありました。あと、前巻でちょっと進歩したように思えたのが、周吉の野暮さのせいで再び後退してしまったのが……。
もともと、民謡や童謡になぞらえて事件が起きる、というモチーフが大好きだったので、これはこれでアリだと思いました。
Posted by ブクログ
第四弾
「そして誰もいなくなった」の江戸版、そして女性ヴォーカルグループの人気投票の合併版?
安易な発想の割にはすっきと読める。
悲しき少女たちと、愚かな男達
どうでもいい気はするが、犠牲になるのは?
Posted by ブクログ
マザーグースのTen little Indian boysにAKB48を掛け合わせた十人組の歌組“本所深川いろは娘”の物語
軽い調子で読みやすいが、ストーリー展開の納得性は少ない。
Posted by ブクログ
相変わらずじれったい!理由を聞きなさいよもう!
お嬢さんも泣くくらいならこっそり言いなさいよもう!
という本所深川オサキ版「そして誰もいなくなった」なのでした。
Posted by ブクログ
周吉とオサキコンビの4作目。
十人のインディアンって歌ありましたよね。
アレのもじりで「十人の仔狐様」。
歌になぞらえてどんどん人が死んでいきます。
表紙と同じ全体的にかわいらしい文章(?)なので、
さらっと読んでしまいましたが、
よく考えたらかなり残酷な話です。
被害者は全て「本所深川いろは娘」という十人娘のメンバーで、
さてその犯人はという謎がひとつ。
それと小さな謎がもうひとつ。
器量を買われてお琴が急遽メンバーとして呼ばれるのですが、
これが意地でも歌わない。
それは何故か。
初っ端から予想はついてましたがホント気の毒な役回りでした。
十人娘の立場にも同情しましたが、
周吉の気持ちも切なかったです。
オサキモチであるという事実から、
どんなに周囲の人々に親切にしてもらっても、
心安らかに一つ所に根を下ろせないとしたら、
想像でしかありませんがかなりしんどいでしょうね。