あらすじ
辻斬り事件が相次ぐなか、鵙屋から妖刀がなくなる。店に棲む付喪神たちは、身の潔白を証明すべく下手人捜しに乗り出した…「絵猫」。親方に勘当された簪職人の鶏太は、簪を刀と交換していった。しかし簪が包んであった木綿は、付喪神の一反木綿で……「一反木綿」。ほか、オサキが家出する「唐傘小僧」、番頭の初恋「小桜」の全4話を収録。江戸を舞台に周吉とオサキが活躍する大人気シリーズ第5弾。
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Posted by ブクログ
シリーズものの短編集?のようなものでしょうか。
このお話の元となるシリーズは、興味はあるのですが読んだことがありません。でも、十分楽しめる内容でした。
つくもがみ、という題材が好きですやっぱ。
Posted by ブクログ
前作がイマイチだったのでちょっと読むのが不安だったのですが今作は面白かったです。
オサキのツンデレっぷりが愛おしい感じでした(笑)
どのつくも神もいい味出していて一気に読んでしまいました。
Posted by ブクログ
前作が「?」なできだったので、恐る恐る読み始めたが、今回は、とてもよくできている。いろんな話を書かれているようなので、短編の方がよいのだろうか?
ただ、今回出てきた「付喪神」が、しゃばけそっくり。オサキをベースにしているまではよかったが、ここまでくると、しゃばけの二番煎じという感じがしてしまう。
今回の作品のように、よい作品を書ける作家さんなのだから、自分の土俵で勝負してはいかがかと思う。
Posted by ブクログ
「絵猫」、「一反木綿」、「唐傘小僧」、「小桜」の四編。相変わらず、あっという間に読めてしまう。
周吉がだんだんと鵙屋やオサキとの関わりを考える、転換点の巻なのかもしれない。
鵙屋に居着いている妖怪は、皆やさしいね。
今回は、「しゃばけ」風の雰囲気か。
Posted by ブクログ
<絵猫★★★>
<唐傘小僧★★★>
<小桜★★★>
<一反木綿★★★>
連作短編。ストーリーに繋がりはないが、オサキと三毛太のコンビを中心に「つくもがみ」に関わる事件が展開される。
前作の評価がかなり低かったので心配していたが、今作ではどれも平均的に楽しめた
Posted by ブクログ
かわいらしい小編4つでした。
オサキモチの周吉の運命や如何に、
といった本編は一先ず置いといて。
周吉が寝起きする部屋「もののけ部屋」の住人達が主役です。
基本物の怪なので、人間サイドの事情には無頓着ですが、
そこは付喪神、元は人間に使われていた器物の類なので、
たまに人情臭くなる。
現代に比べれば、飢えと貧困、身分の差など、
生きていくのが厳しい時代。
更に連続辻斬り事件があったり切ない話もありましたが、
周吉とお琴はちょっと良い感じが垣間見えましたし、
オサキは相変わらず可愛い。
付喪神たちも何気に健気な一面が見られて、
全体としてふんわり優しい話になってました。