あらすじ
周吉&オサキ・コンビに徳川秀忠の正室・お江の方の亡霊が合流!? 本所深川の疱瘡地蔵付近で、婚期を逃した娘ばかりがさらわれる事件が頻発。献残屋(古道具屋)の手代で、妖狐に憑かれるオサキモチの周吉は見廻りに出かけることに。店の一人娘・お琴との関係が進まないなか、店の主人は娘を心配し、お琴のお見合い話が舞い込んでしまった……。江戸を舞台に周吉とオサキが活躍する大人気シリーズ第3弾。
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Posted by ブクログ
うん、やっぱりおもしろい、オサキシリーズ。
実にタイムリーな(笑)江姫ネタをおもしろおかしく扱っていて、この著者らしい作品。
全二作よりかは重たい事件と真相だけれど、キャラクターが立っているし、主人公・周吉のぬけた感じに思わずニヤリとさせられるし、題名にある「婚活」ネタもおもしろい。
重苦しいテーマを扱った小説の合間に読むと、ほっとする、そんな作品。
キャラクターでは狐塚がお気に入り。
今後の活躍に期待!
がんばれオサキ!
Posted by ブクログ
シリーズ三作目。
とってもサクサク読めました。
女比べと 疱瘡と 江姫…なんだか、切ない。サクサクだけじゃなくて、こういう感情を持てるお話は、好きです。
Posted by ブクログ
周吉とオサキコンビの3作目です。
オサキも相変わらずかわいいです。
それにしても・・・。
周吉が男前なのは前作から分かってましたが女装できる程だとは。
本所深川小町と言われているお琴より美人ってどんだけ・・・。
本人は自分の容姿に至って無頓着のようですが、
それはちょっと無理があるのでは。
オサキモチとしての暗い過去がありますから、
誰にも知られないようひっそり暮らしたいというなら理解できます。
お琴に対して消極的なのはその辺が原因かと思われますし。
でも容姿に関しては、ただ野暮なだけでは済まない域ですねきっと。
オサキが見えてるらしい新たな登場人物が出てきて、
店のおかみのしげ女もオサキモチの周吉の事情を知ってる雰囲気だし、
オサキの過去だか同族の誰かだかを知っている幽霊まで出てくるし。
なんだかこれからまた何か起こる伏線のような気がします。
今回の話も含めてこれまで軽いタッチで楽しい展開でしたが、
今後もっと深い話になっていくのでしょうか。
オサキとは、オサキモチとはいったい何なのか。
そういった話も読みたいです。
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白狐のもののけを操るオサ キツキの周吉。深川に奉公しながら 事件に巻き込まれる。疱瘡が流行病 の江戸に、行き遅れの女が疱瘡婆に 連れ去られると噂が立つ。川にあが った女の死体。シリーズ三作目から 読み始めてしまった。
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古本屋さんで見つけてなんとなく買った本。
なのでこれがシリーズ3作目と知らずに読みました。
(今見たら裏表紙に書いてありましたが・・・)
軽くて面白いので他のも読んでみようと思います。
Posted by ブクログ
オサキシリーズ第3段。今回はオサキはほとんど活躍せず。
周吉もいい加減はっきりしなさすぎて、お琴ちゃんが可哀想すぎるような…そろそろなんとかしてほしいところ。
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オサキシリーズ③
オサキが婚活、と思ったけど違った。
どっちかっていうとお嬢さんかな。
周吉も女装して参加しちゃってたけど。
でも、女装してまで守りたいのなら、すべてをバラしてしまって結婚してしまえばいい。
それかもうすっぱり諦めて、また山に帰ればいい、と思うけど。
鈍い、とかいう問題じゃなくて、なんだかいい歳をして子供みたいだ。
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第三弾
疱瘡が流行し、これに絡み、お江の霊までが出てくる。
私は知らないがお茶々が疱瘡にかかったのは事実なのか?
それにしても周吉がお琴との件、ぐずぐずしているから、やっかいな事件に発展する。
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オサキシリーズ三作目。キャラが乗って前の巻よりさらに読みやすくノリがよい。ただこのかたの作品はもうひとつシリーズになっているのを読んでいるのですが、キャラの構成が一緒なのが気になりました。
Posted by ブクログ
“それにしても、オサキと江姫はともかく、狐目の主人は、いろいろなことを知りすぎている。ただの屋台の主人だとは思えない。
「佐平次さん、このご主人はいったい……?」
と、佐平次と狐目の主人を交互に見ながら聞いてみた。
佐平次は人の悪そうな笑みを浮かべ、見るからに悪人顔で言った。
「どこぞの稲荷の狐じゃねえのか。みんな揃って化かされていたりしてな」
狐目の主人の正体を知っているくせに、教えぬつもりらしい。不思議顔の周吉を面白がってか、佐平次が軽口を続ける。
「手代さんが食ったのも、稲荷寿司じゃねえで、泥の団子かもしれねえですぜ」
——おいら、変なものを食べたのかねえ。泥の団子なんて食べたくないねえ。
泥どころか、石見銀山の鼠とりの毒を食っても平気なくせに、オサキが真顔で心配している。
狐目の主人は佐平次の軽口に付き合わず、
「女さらいの黒幕が小暮裕三郎かどうかは分かりやせんが、女比べで一等になるのは危ないでしょうね」
と、言った。さらに、意味ありげに狐の面を被ると、こう付け加えたのだった。
「まだ一騒動も二騒動もありそうですな」”[P.96]
3巻目。
周吉が煮え切らないなぁ。
“「草木も眠る」と言うだけあって、周吉はすやすやと眠っていた。
今まで手代など眼中になく、大川堤でもまともに見なかったが、こうして周吉の寝顔を間近で見ると、噂以上の美男子だ。
「眼福、眼福」
思わず、そんな言葉が口から飛び出した。
いくら美男子でも、いつまでも周吉を見ている暇はない。今は女比べが差し迫っている。後ろ髪を引かれる気持ちで、おかねは周吉から目を離し、目当ての着物をさがしはじめた。
狭い部屋のことで、すぐに着物は見つかった。
(こいつはたいしたものだね)
何十年も仲人をやり、美しい着物など見飽きているはずのおかねでさえ驚くほどの豪華な着物だった。
(ちょいと派手すぎて品がない気もするけどねえ……)
と、思いながらも、おかねは懐から、はさみを取り出した。”[P.138]
Posted by ブクログ
1作、2作目に引き続きこれまたさらさら読めるお江戸本。
遂に周吉とお琴に進展が!?
と思いきや・・・
ちょっと肩透かしを食らったような落ちで残念。
2作目の方が面白かったかな。