高橋由太のレビュー一覧
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シリーズ第四弾。
千葉の内房にある、亡くなった人ともう一度会えるという不思議な食堂〈ちびねこ亭〉を巡るハートウォーミングストーリー、連作四話が収録されております。
第一話「白猫とおにぎり」は、親友を亡くしてしまった男の子の話。
冷静に考えれば大和君の死は純君のせいでは無いのですが(そもそも“冒険”に誘ったのも大和君ですし)、自分を責めてしまう純君の辛さが伝わってきて胸がギュッとなりました。
でも、〈ちびねこ亭〉で大和君とお話できて、何といっても大和君がいいヤツで救われましたね。
第二話「黒猫とラーメン」の、中学生になってセーラー服を着るのを楽しみにしていたのに、その前に亡くなってしまった -
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シリーズ第三弾。
千葉の内房にある、亡くなった人ともう一度会えるという不思議な食堂〈ちびねこ亭〉を舞台にした連作四話が収録されております。
出勤前の夫と喧嘩して、思わぬ暴言を投げつけてしまった日にその夫が事故死してしまった陽葵さん。(第一話「灰色猫とびわジャム」
様子がおかしい母親を気にしながらも、忙しさにかまけて疎遠にしていたら、急に母が倒れそのまま永遠の別れになってしまった慎司さん。(第三話「鯖猫と太巻き祭り寿司」
・・こういったパターンは悔やんでも悔やみきれず、後々まで心残りになってしまいますよね。
こんな時、救いになるのが〈ちびねこ亭〉の存在でございますよ!
私も、人生何が起こる -
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ネタバレ悩めるお客さんを素敵な土鍋ご飯が
いい感じに救ってくれるそんな感じな
お話でした。読む前は土鍋ご飯って
いやいやそんなに鍋料理的なものばっかり
じゃワンパターンだろう?なんて
思ってたらタイトルにもあるように
洋風なものやらまさかの料理まであって
その辺は面白かった。スーパー高校生の
おかげでバズる紬の話はちょっと出来すぎ
だったけどそういうのもひっくるめて
前向きなお話として読む分には良かった。
ただ読んだ後は当然理解したけど
注文していないのに料理が出てくるのは
やっぱりちょっとやり過ぎかなw
まぁしっぽに会うことも含めて近くに
お店があるなら行ってみたい。
そして紬の歌も聞いてみたいです -
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シリーズ第二弾。
千葉の内房にある、故人と再会できるという不思議な食堂〈ちびねこ亭〉を舞台にした連作四話が収録されております。
前作同様、若干文体にひっかかりを覚えながらも(ええと、これはもう相性としかいいようがないのですけどね・・)、内容的には優しいストーリーで読後感も良きでございます。
特に印象に残ったのは第二話「ハチワレ猫と豚バラの唐揚げ」ですね。
パワハラが原因で約20年間ひきこもりになってしまった40歳の男性のお話で、亡くなった彼のお母さんの「親はね、子どもが幸せになってくれるのが一番うれしいの」という台詞が心にしみました。
あと、心にしみるといえば第四話&表題作「三毛猫と昨日 -
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ネタバレ母が出勤中に突然倒れ亡くなり途方に暮れる42才の引きこもり女性。四十九日を前に、亡き母から招待状が届く…『独りぼっちの楽花生パイ』。
亡き夫が拾った三毛猫・小梅と暮らす67才の女性。いつまで一緒に暮らせるか不安になり、SNSで引き取り手を募集することに。ある親子に決めたものの小梅との別れを決められず…『猫とティラミス』。
葬儀の生前予約した元教師夫妻。その後すぐ妻が亡くなり、50年連れ添った妻が夫に用意したくろねこのおやつとは…『泣きたい夜のマロングラッセ』。
メモリアルホール谷中の岩清水宛てにくろねこカフェの招待状が届く。差出人は元社員で半年だけ勤務した男性。事情が気になる風花は当日くろねこ -
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ネタバレ正直帯で謳ってるほど泣けるわけではなかったけど、ほっこり可愛らしいお話でした^^
美味しいご飯が食べたくなる。
ただちびねこ亭以外の黒猫やサバ白猫は言っちゃ何だけどとってつけたようにちょこっとしか絡んで来なかったから、話のタイトルに「猫」を入れるならもう少し猫エピソードあってもいいのでは?と思った…特に黒猫…^^;
あとサブタイトルも何で「黒猫と初恋サンドイッチ」なんだろうと……1話目のアイナメの煮付けか最後の定食屋のまかない飯の方がいいんじゃないかなぁと個人的には思った…サンドイッチのお話があんまりピンと来なかったからかもだけど(小5男子が果たしてあそこまで考えるかなっていう…)
落花生のお