あらすじ
病気のため余命5年を宣告されていた早川凪は、恋人からプロポーズを受けた。彼のことは好きだ。ずっと一緒にいたい。でも、長く生きられない私が、彼を幸せにできるわけがない。彼女は死者に再会できるという、千葉の内房にある食堂へとやって来た。自分が5歳の時に亡くなった母と話すために――。訪れる奇跡に温かな涙がとまらない、切なくて優しい連作短編集。
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Posted by ブクログ
5つ星じゃたりないと思っています。
何度も涙しました。
その涙のあとは優しい気持ちになりました。
ちびねこ亭、私も行きたいなぁ。
私もとってもとっても会いたい人がいます。
Posted by ブクログ
泣きそうになった。出だしでこんな感情を揺さぶるって驚いた。帯で泣かせるとかよく目にするがほとんど大袈裟だから、お母さんのたった5年じゃないだってあなたと過ごしたのは5年よと言う場面が沁みる、湯気が無くなる時間にこんなわかりやすい的確な言葉あるだろうか。光代さんの誰に会いたいのか何が悩みなのか判らずに、違う展開だと思っていたら3人の友達が迎えに来ていて、凄く良い感じ。優秀ですね。2時間掛からないで読んだかも、両方良い本、次必ず出るね
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今回も見事に泣かされる。
この世にいない、2度と会えるはずのない人と会える、優しくて切ない「ちびねこ亭」
おもいでごはんの湯気が出ている間だけ、つかの間の邂逅というのがまた泣けるのだ。
しかも、どちらにとっても1度だけの機会、、、
40歳のひきこもり氏、どうなるかと思ったけど、よかった。
お料理がおいしそうなのも好きなポイント。
今回は、特に豚バラの唐揚げにそそられる。
ちょうど、冷凍庫に豚肉が♪
琴子と櫂にも進展があるかなー。
次が楽しみ。
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第2弾
前作に引き続き、今作も涙なしでは読めない話ばかりでした。
どの話も良かったのですが、前回登場した熊谷(琴子が所属する劇団の主宰者)の話は特に印象に残りました❁⃘*.゚
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ちびねこ亭は変わらず思い出ご飯をお客様へ。
人から人へつながる絆もこの作品の魅力なんだろうなと思います。
豆腐の味噌漬け、豚バラの唐揚げ。なんと手のかかる料理が多いのだろう。
それが思い合うということなんでしょうね。
Posted by ブクログ
シリーズ第二弾。
千葉の内房にある、故人と再会できるという不思議な食堂〈ちびねこ亭〉を舞台にした連作四話が収録されております。
前作同様、若干文体にひっかかりを覚えながらも(ええと、これはもう相性としかいいようがないのですけどね・・)、内容的には優しいストーリーで読後感も良きでございます。
特に印象に残ったのは第二話「ハチワレ猫と豚バラの唐揚げ」ですね。
パワハラが原因で約20年間ひきこもりになってしまった40歳の男性のお話で、亡くなった彼のお母さんの「親はね、子どもが幸せになってくれるのが一番うれしいの」という台詞が心にしみました。
あと、心にしみるといえば第四話&表題作「三毛猫と昨日のカレー」での、幼くして事故で亡くなってしまった翔真くんがいい子でもう・・。
そう、ここに登場してくる故人の方々って、生きている人(残された人)の幸せを願っているんですよね・・その想いがとても尊いなぁ・・と思った次第です。
そして、〈ちびねこ亭〉で出される「思い出ごはん」がどれも美味しそうなものばかり。
千葉の名産品を使った、”味噌漬け豆腐”や”豚バラの唐揚げ”等々・・。
因みに私、鶏の唐揚げが大好きなんですけど、「”豚バラ”の唐揚げだと?そんなん絶対美味しいヤツやん!」と、めっちゃ食いついてしまいました。
そんな私のような読者の為に(?)、各話の末にレシピも載っておりますよ!(とか、いうわりに料理が苦手なもんで自作はちょっと・・というわがままジュリエットな私(;'∀'))
てなわけで、ええ話を読んでここのところ多忙過ぎて疲弊していた心を癒して頂きました。
それにしても、千葉って名産品がたくさんあるんですね~。
Posted by ブクログ
今回はわりと猫が出てきました(^▽^)/
同じ材料とレシピでも人によって味が変わるのに、櫂くんはどうして同じ味を再現できるんだろう。何か秘密があるのかないのか。
亡くなった人と会えない場合もあるって、そのパターンも読んでみたいです。
(でもそれだとお話にならないかな)
豆腐の味噌漬けって初めて聞いたけど美味しそうですね。
Posted by ブクログ
第1弾が面白かったので、第2弾である『三毛猫と昨日のカレー』を引き続き読みました。
お母さんがこどもを思う気持ちに感動させられるお話が複数あり、涙が出てきました。
『ちびねこ亭』にやって来る人たちは、それぞれにエピソードがあり、様々な想いがあります。でも、故人に会いたい気持ちは同じで、誰もが半信半疑です。そんな情景がとても面白い作品です。