あらすじ
「バカ、死んじゃえ」。夫の保と喧嘩した陽葵は、出勤する彼にひどい言葉を投げつけてしまった。その日、夫は事故に遭い、生きて帰ることはなかった――。悔やんでも悔やみきれない最後の別れ。陽葵は、亡くなった人ともう一度だけ会えるという千葉の内房にある食堂へとやって来るのだが……。人々の切ない想いに涙がとまらない、温かくて優しい連作短編集第3弾。
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読みやすいし全然飽きない。また違った要素だけど、死者に会える舞台で一つ一つに思い入れがある。最後にやはり真琴のお爺さんが出てくる、ユキオとの関係がミステリーなのかな、もっとふしだらな女だと勝手に思っていたが、違ったね。売るとか買うとか、銀座の一等地をずいぶんダイナミックですね。でもおかげで自分の居場所見つけて良かったかな。うん、次回は小江戸シリーズが待っているのです。
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思い出のご飯と人の縁は人生の中で1番の宝物だと思います(*^^*)
大切な人と食べたご飯ってどの高級料理店で食べたとしても幸福感が違いますね!
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喧嘩は引きずってはいけないね、仕事へ行く前の喧嘩もね、聞き覚えあるなあ。
今回の思い出ご飯にも登場人物の物語がありました。故人との思い出ご飯って何を思い出しますか、きっと1つじゃあないよね。
一緒に食べて美味しいねとあの時あの頃の情景を思い浮かべる事が出来た品。今回読んで私なりに感じた事です。
またその土地の郷土料理に惹かれてしまいます、菜の花の天婦羅が食べたくなりました。
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ケンカして仲直りできないまま大事な人がいってしまうなんて、つらすぎる。
ちびねこ亭があってよかった。
夢かもしれない、でも、あの再会がなければ、陽葵はどこにも行けなかった。少なくとも、まだしばらくは。
大事な人を失った痛みは、消えるわけではないかもしれない。
でも、思い出ごはんは、その湯気が会わせてくれる大事な人はとても優しい。
たとえ幻だったとしても、そのあたたかさでしか救われない心もある。
櫂も琴子も、傷を抱えているからこそ優しい。
ちびねこ亭の行く先をずっと見ていたい。
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亡くなった方に逢える…そんな素敵なレストラン。
ちびねこが思い出へ誘ってくれる。短編なのでとても読みやすく、物語に引き込まれて行く。
こんなレストランが有ったら私は誰に会いたいのだろう?生きている人なら逢いたい人はいるけど…
亡くなっていなければ逢えない…だから素敵な思い出になるのかな?
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シリーズの3作目。
今までとは違ってせっかく会えても何を話せば良いのか分からなかったり、でもお互いに相手を思う気持は伝わって。本当にこんな風に話せたら羨ましい。
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菜の花大好きです。
私は菜の花と牡蠣を使った卵焼きですね。
でも、自分の思い出ご飯は油揚げとニンジンの入れた炊き込みご飯に大根と油揚げのお味噌汁と茄子焼きです。
う、なんて庶民的(;^_^A
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シリーズ第三弾。
千葉の内房にある、亡くなった人ともう一度会えるという不思議な食堂〈ちびねこ亭〉を舞台にした連作四話が収録されております。
出勤前の夫と喧嘩して、思わぬ暴言を投げつけてしまった日にその夫が事故死してしまった陽葵さん。(第一話「灰色猫とびわジャム」
様子がおかしい母親を気にしながらも、忙しさにかまけて疎遠にしていたら、急に母が倒れそのまま永遠の別れになってしまった慎司さん。(第三話「鯖猫と太巻き祭り寿司」
・・こういったパターンは悔やんでも悔やみきれず、後々まで心残りになってしまいますよね。
こんな時、救いになるのが〈ちびねこ亭〉の存在でございますよ!
私も、人生何が起こるかわからないので、「ありがとう」と「ごめんなさい」は早めに言うとかないと・・と思いました。
個人的に好きだった話は、第四話(表題作)「キジトラ猫と菜の花づくし 」ですね。
八十歳まで独身を通した、眼鏡職人の繁さんの純愛が尊いですし、彼が〈ちびねこ亭〉で体験した“第二の人生(てか、パラレルワールド?)”が、すごく幸せそうで、胸がいっぱいになりました。
そして、毎回美味しそうな「思い出ごはん」ですが、特に第三話で出てきた“太巻き祭り寿司”が海苔の代わりに玉子焼きで巻いてあるというのが高ポイントで、これは食べてみたくなりました。
あと第二話「黒猫とおらが丼」で出された、千葉・鴨川の素材を使うことが「掟(※)」の“おらが丼”も、新鮮な食材がたっぷり盛られていて食欲をそそるものがありましたね。
※因みに「おらが丼」の掟とは・・
1、素材は、鴨川のブランド米「長狭米」をはじめとした新鮮な地元の海の幸、山の幸を主体とすること。
2、季節感を失わないこと。
3、健康を意識した商品づくりを忘れないこと。
4、入荷がなければ、その日は欠品であっても致し方なし、下手な小細工は禁物。
・・だそうです~。(鴨川市HPより)
櫂さんと琴子の関係も、これから発展していくのかも気になるところですが、そっと見守っていきたいですね~。
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シリーズ3作目。
何となくマンネリ化に感じてしまった。そして1話目の話で妻が旦那さんに酷いことを言うのだが、それがとても嫌でした。それはほんと言っちゃいかん。子どもじゃないんだからと思った。
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死に際にかけた言葉、行動に後悔している人たちがちびねこ亭に訪れます。
言葉って大事で何気ない言葉で相手を傷つけたりしたいよう、心がけたいってしみじみ思いました。
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最後のお話"キジトラ猫と菜の花づくし"
が凄く良かった!
ちびねこ亭の最寄り駅「青堀駅」のそばにある眼鏡店の主人、80歳の佐久間さんが、思い出ごはんを依頼する。会いたい相手は、幼馴染みで結婚する予定だった花村佳子。だが、女は長生きはができない家系の彼女は、結婚直前に本当に死んでしまった。
ちびねこ亭で再会できた二人は、60年前に戻り、結婚した人生を送る。
という、今までと少し違ったストーリーで、最後は涙で目が潤みました。
生きることは、失うこと。
だけど、誰かを思う気持ちはいつまでも残る。愛する気持ちは失われない。
この最後の文章が、愛する誰かを失っても思いは消えないから、ただ、生きていこうって言われてるようで、凄く胸に響きました。
Posted by ブクログ
最初の二話に琴子ちゃんが出てこなかったので辞めちゃった?と思ったら後半はちゃんと出てきた。ちびねこ亭でアルバイト始めてまだ1か月でしたか。もうずっと櫂くんと一緒にいるような気がしていた。
大学をどうするとか決心がつかないこともまだありますが、ちびねこ亭で働いて芝居をやるようになっただけでも頑張ってると思います。
(「びわのジャム」じゃなくて「クラムチャウダー」のレシピを載せて欲しかったです)