あらすじ
「バカ、死んじゃえ」。夫の保と喧嘩した陽葵は、出勤する彼にひどい言葉を投げつけてしまった。その日、夫は事故に遭い、生きて帰ることはなかった――。悔やんでも悔やみきれない最後の別れ。陽葵は、亡くなった人ともう一度だけ会えるという千葉の内房にある食堂へとやって来るのだが……。人々の切ない想いに涙がとまらない、温かくて優しい連作短編集第3弾。
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Posted by ブクログ
菜の花大好きです。
私は菜の花と牡蠣を使った卵焼きですね。
でも、自分の思い出ご飯は油揚げとニンジンの入れた炊き込みご飯に大根と油揚げのお味噌汁と茄子焼きです。
う、なんて庶民的(;^_^A
Posted by ブクログ
死に際にかけた言葉、行動に後悔している人たちがちびねこ亭に訪れます。
言葉って大事で何気ない言葉で相手を傷つけたりしたいよう、心がけたいってしみじみ思いました。
Posted by ブクログ
最後のお話"キジトラ猫と菜の花づくし"
が凄く良かった!
ちびねこ亭の最寄り駅「青堀駅」のそばにある眼鏡店の主人、80歳の佐久間さんが、思い出ごはんを依頼する。会いたい相手は、幼馴染みで結婚する予定だった花村佳子。だが、女は長生きはができない家系の彼女は、結婚直前に本当に死んでしまった。
ちびねこ亭で再会できた二人は、60年前に戻り、結婚した人生を送る。
という、今までと少し違ったストーリーで、最後は涙で目が潤みました。
生きることは、失うこと。
だけど、誰かを思う気持ちはいつまでも残る。愛する気持ちは失われない。
この最後の文章が、愛する誰かを失っても思いは消えないから、ただ、生きていこうって言われてるようで、凄く胸に響きました。