あらすじ
海を望む古民家風の「くろねこカフェ」。
寡黙な男性店主の谷中景がふるまう「くろねこのおやつ」がある。
それは景の妹・風花が社長を務める葬儀会社のサービスの一種で、
葬式の後日、故人の「思い出のおやつ」を招待客にふるまうというもの。
人気はあるが、風花は葬儀会社社長としての自分に悩んでいた。
そんなある日、担当した故人から、おやつの招待状が届き……。
切なく優しいメッセージに感涙必至の物語。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
冒頭の猫ちゃんの話から、もう、涙腺が、、、
くろねこのおやつ、それに込められた想いがあたたかくて切ない。
残していく人に届けるせいいっぱいの想い。
誰であってもぐっとくるものだけど、それが小学生とあっては、よりいっそう。
航太ぁ。
最終話が、そうくるとは。
風花も一回りも二回りも成長した、、、かな?w
岩清水さんのことも気になるし、的場のことも。
これは、ぜひとも続編希望。
Posted by ブクログ
高橋由太さんのハートウォーミングストーリーですね。
谷中景と風花の兄妹は、交通事故で亡くなった父と母の事業を引き継ぐ。
袖ヶ浦で、父は『メモリアルホール谷中』という葬儀会社を、母は海の見える民家のような木造の『海のそばの喫茶店』という喫茶店を経営していた。
兄と妹は、どちらを引き継ぐか相談するが、兄は頑強に母の喫茶店を引き継ぐと言う。
風花は仕方なく、葬儀会社を引き継ぐが、元来の引っ込み思案で泣き虫なので、会社の仕事がきちんと出来るか、毎日悩んでいた。
一方、景は喫茶店の名前を『くろねこカフェ』に変える。実は、まだ父や母が生きていた時に、家に迷い混んだ黒猫を飼い始めて、十八歳まで一緒に暮らしていたのだ。名前を「ハルカ」と言った。ハルカの思い出と、父の経営する『メモリアルホール谷中』の生前葬儀相談のオプションに、顧客が亡くなった後に母の経営する「海のそばの喫茶店」を貸し切りにして、顧客の想いの残る人たちを招待して「おやつ」を提出していたのだ。
喫茶店はハルカの思い出で『くろねこカフェ』と名前を変えて、「おやつ」も『くろねこカフェのおやつ』と呼ばれる。
目次
プロローグ
第一話 午後三時の蜂蜜トースト
第二話 失恋とブルーベリータルト
第三話 少年と焼きとうもろこし
第四話 蜂蜜トースト、ふたたび
エピローグ
兄の景がどうしても喫茶店を引き継ぐと言い張るのには、実は深い訳があったのだがそれが最後に明らかになる。
猫はハルカ以外には、チラリと別の猫が出てくるだけなのが寂しい。ハルカの亡霊はよく出てくる(もともと(あやかし)の作家なので!)。
『メモリアルホール谷中』と『くろねこカフェ』で起きる人情話と、やさしさにあふれた物語展開に、心がほんわりと温まります(=゚ω゚=)
Posted by ブクログ
・死はいつも身近にある。絶望するたびに、親しい幼馴染みのように、あの世に来ないかと囁きかけてくる。
・くろねこカフェが死者と生者をつなぐものなら、しろねこカフェは生者と生者をつなぐものだ。
くろねことしろねこがこれからもふたり力を合わせて幸せに生きていけますように。
Posted by ブクログ
死を通じて、生前よりも心の距離が近くなることってあると思う。実際、亡くなった人のことを考えている間、その人は私の中にはっきりと存在している。そして、ふとした時に思い出しては、エールをくれる!
実際にこんなカフェがあったら素敵☕︎♡
Posted by ブクログ
人の死をテーマにしたお話。
両親を失った兄妹が、両親から受け継いだ葬儀屋とカフェをそれぞれ営み、人の死に触れ、残された人を癒すお話。
大切な人を失うのは辛いけど、それでも前を向こうと思える作品で、何度も目が潤んだ。
特に第2話の「失恋とブルーベリータルト」がお気に入り。
Posted by ブクログ
残された大切な人に贈る最後のおやつ。
現実的に考えて実現するには難しい部分も多いかもしれないけれど、もしそういうサービスがあるなら自分もお願いしたいなと思えるほど素敵だなと思った。
思わずグッとくる場面が何度もあった。
Posted by ブクログ
父親が葬儀会社の代表、母親が喫茶店の店長の下に生まれた兄妹が、兄が喫茶店店長、妹が葬儀会社の代表を引き継ぎ 残された人を癒す場所を提供するのだが、ある日喫茶店の店長である兄が頭に腫瘍があって急に倒れ、命の危機に瀕する 。 動揺する妹と、葛藤とリハビリに取り組む兄の姿を描いた物語です。
Posted by ブクログ
事故で両親を亡くした兄妹が、両親が経営していた葬儀会社とカフェをそれぞれ引き継いだ。妹の風花が社長を務める葬儀会社には「くろねこのおやつ」というオプションサービスがある。申し込めば葬式の数日後に兄の景が営むくろねこカフェで大切な人におやつが振舞われる。生前葬を申し込んだ病気の老婦人、幼馴染で初恋の相手を亡くした少女、母と暮らす手術を控えるサッカー少年。3つの「くろねこのおやつ」、そして兄妹の事情とは…?
ちび猫亭〜のシリーズとほぼ同じでは?と思って読み始めたが、似た設定でもこちらは生きている人間だけだった。最後まで読むと兄がカフェを継ぐことになった理由も明らかに。
個人的にはいくつか読んだ高橋由太さんの作品で一番好きかもしれない。泣ける話としんみりしていたところに、最後風花のしろねこカフェで笑ってしまった。
Posted by ブクログ
両親を早くに亡くした、葬儀屋社長の妹と、故人の思い出のおやつを出すカフェを営む兄の話。
「死」に直結する場所が舞台なので、当然ながら悲しい別れも描かれるけど、全編を通して「生きる人」に優しく寄り添っていて前向きになれるお話でした。
思った以上に短くて感情移入する前に終わってしまったのが残念。でもその分誰にでも読みやすい。続編があればぜひ読みたいです。