山口周のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
デジタル技術によって「最大多数の最大幸福」ではなく「最大多様の最大幸福」を目指すことが可能になってきている。相互の評価が参照可能な形で残るDiDiやUber Eatsのような仕組みにより誠実な行動が促進される社会になってきている。
そうしたテクノロジーに社会の方が追い付いていないこととして、GDPを唯一の指標とする社会評価や、政策の組み合わせを主張する人間としての政治家が多様な民意を代弁する間接民主制が挙げられる。より多様な指標をリアルタイムで評価し、政策単位で人々のニーズを吸い上げる直接民主制を実現できるはずである。
全員が納得する課題が解決され人々の不満が解消された今、社会のニーズは多様になり、その平均をとるしかない社会システムでは誰も満足させられなくなっている。国家の枠組みにとらわれず、複数の社会システムを存在させて、人々はそれらの中から自分で選択するような仕組みを著者らは主張する(いきなり実装するのは暴論以外の何物でもないと思うが。)。その社会では、人は移動と再チャレンジのチャンスを持ち、ベーシック・インカムによって企業ではなく個人が直接保護される制度が前提として必要になる。
そうして、多様な幸福を人が自由に選択し追求できる社会の到来こそがDXの目指すものであるとの提言と受け取った。
面白い視点があったが、対談もので論点が深掘りされないまま発散していく内容であったため、星3つ。 -
Posted by ブクログ
①戦略
何をインプットするか考える。それは、何をインプットしないかを定めることにもなる。戦略には差別化が必要。人と違う力。それには、取捨選択が必要。何をしないかを決めるのは、何をするかを決めるのと同じぐらい大事だ。
自分をプロデュースするつもりでジャンルを選ぶ。他の人にはない組み合わせを。
グローバル企業の幹部が哲学や文学などの教養をあらためて学び始めている実態があるが、彼らがそのような教養を学んでいるのは、変化の激しい世の中に引きずられて価値を失うことのないよう、礎になるような知識を求めているからだ。
②インプット
本が最もわかりやすい例だが、日常の生活を通じて様々なものをインプットする事が大切だと言う。
情報は量より密度。筋のいいインプット、テーマに沿ったインプットがキモ
③抽象化・構造化
歴史小説の生情報を抽象化し、現在にも通じるような示唆や洞察を得る。
④ストック
抽象化・構造化した知識をいつでも引き出せるようにストックしておく。
知ることが難しいのではない。いかにその知っていることに身を処するかが難しいのだ。司馬遷『史記列伝』
フランシス・ベーコン
血は力なりという名言で有名。
信じて丸呑みするために読むな。話題や論題を見つけるためにも読むな。しかし、熟考し熟慮するために読むがいい。
クランボルツ
成功する人は、さまざまな出会いや偶然を、前向きに楽しめるという共通項がある。
スティーブ・ジョブズ
創造とは、新しい何かを生み出すことではなく、新しい組み合わせを作ることだ。 -
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どう見せるか・見せるべきかについて学べるが
その大前提となるそもそも何を見せるか,見せるべきか(中身)については触れられてないので,そこは別の本で.
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示唆を出すというのは、ポジションを取ること、言い切ること、勇気がいること。
「分析はできるがポジションがとれないという人が多い」
"ポジションを取る、という事は逆にポジションを取る人に戦いを挑む、と言うことです。いつも戦いに勝とうと思えばこそ視聴#にする努力が生まれる。ポジションを取る、と言うのはアウトプットここリティの根幹に関わる問題なのです。"
グラフで使う数字は実数値、構成比、指数値
"美術における模写の目的は、そのものを書き写すことではなく、書き写す過程の中で、書き手が何を考え、どのように筆を犯したかを追体験することで、結果的に思考プロセスを鍛えると言う点にこそあります"
→まねる、手を動かすことの大切さ
→スライドイメージも紙でまずは手書き
レスイズモア
→情報過多は情報ゼロと同じ
→利用規約、目論見書
ビクトルユゴーの手紙 レミゼラブル
「?」→「!」
Surprising yet right
意表をつくけど納得
リモコンのボタンの多さ
→フレキシビリティーとユーザビリティのトレードオフ -
Posted by ブクログ
ネタバレリベラルアーツとは「自由になるための技術」。
リベラルアーツの真髄は、「問う」ための技術。
社会を生き抜くための功利的な武器になりうるのは、「なぜならイノベーションには相対化が必要だから」
→当たり前を疑う
★ただし、よく言われる「常識を疑う」でなく、「見送っていい常識」と「疑うべき常識」を見極める選択眼を持つ。
→相対化するための「知的な足腰」を得る
★それは、哲学や古典・歴史などの普遍的なスキル・知識である。
リベラルアーツは「したたかに生きる」ための足腰になる。
複雑で不安定な現代に「分析」「論理」「理性」の絶対的サイエンス重視の意思決定や方法論が限界にきており、自らの「真」「善」「美」すなわち「美意識」を鍛える。
個人のコナトゥスの発揮こそ。
縛りがない。ほどける。
1.中西輝政氏 歴史と感性
2.出口治明氏 論理的に考える力
3.橋爪大三郎氏 グローバル社会と宗教
4.平井正修氏 人として
5.菊澤研宗氏 組織の不条理
6.矢野和男氏 ポストコロナと普遍的価値
7.ヤマザキマリ氏 パンデミック後に訪れるもの
7名との対談。
★共通して言えるのは、
「歴史」・「人」・「本」・「旅」・「哲学」・「禅 自己認識」
は絶対ということ。
現代社会では、
法が追いつかない故に実定法主義が危険であり、
「理論理性」だけでなく「実践理性」が大切。
これからより広がるであろう無連帯と幸福のあり方。その上で、リベラルアーツはやはりさらに不可欠なものとなるのであろう。
あくまでもこの書では各々のリベラルアーツの考え方であり、リベラルアーツの植え付けには、他の様々な書物を読む必要があると感じた。
各7人の書物や推薦する書物などもあり、今後はそれらを読み自身の蓄えにしていきたい。 -
Posted by ブクログ
【読むきっかけ】
Prime Readingの本を眺めてる中で、山口周の著作があり、短時間で読め、身になると思ったため。
【要約】
タイトルにある通りに知的生産の技法が99個紹介されている。それぞれの項目の分量は多くないものの、ものによってはマトリクス等を用いた深い説明のされ方がされている。
【感想】
99個学んだ技法のうち、全てが印象に残っているわけではなく、残っているもの中から、明日使えるものはと考えるとさらに絞られるが、隙間時間でパートごとに読むことができたのは便利であった。特に冒頭部分と終盤部分が濃かった印象。
【印象に残った箇所】
0.まえがき
・システムの出力はボトルネックによって規定されます。
1.「顧客の知識との差別化」を意識する
・これは全てのホワイトカラーワーカーにいえることですが、私たちは知的生産物という商品を生産して誰かに売っているわけで、広義のマーケティング活動をやっていると考えることができます。
→知的生産物の発注者である上司に対して、その人が持っている知識との差別化を図るという観点は、無意識的に感じていたのかもしれないが、こうして言われるとたしかに、、、となる。
2.「新しさの出し方」を決める
・「新しさ」を出すには、「広さで出す」のと「深さで出す」のと、二つの方向性があります。
54. 「浅薄な帰納に流れない」
・「人間はいずれ死ぬ」という、数多くある命題の中で、恐らくもっとも疑いようがないと思われる命題も、演繹法によって厳密に論理的に導き出すことができない。この事実はわたしたちに「命題の確からしさ」と「推論の論理的な厳密さ」とが別の問題なのだということを教えてくれます。
・つまり帰納すれば無理そうだけれども、演繹して必然性を導けない以上、ブレイクスルーがあるかも知れない、と感じるセンスは、そのままイノベーションの可能性につながっています。
74. アウトプットが出ないときは、インプットを見直す
・いい知的アウトプットが出ないというのは、間違いなく「量あるいは質の面で、正しいインプットができていない」からです。アウトプットが出ないときこそ、インプットに再度目を向けて、「聞くべき人に話を聞いているか」「読むべき資料にちゃんと目を通しているか」という点をチェックしてみましょう。
76. 知的ストックで常識を相対化する
・厚いストックを持つことで、目の前の常識を相対化できるという点です。
77. 知的ストックで創造性が高まる
・カルフォルニア大学デービス校の心理学者、ディーン・サイモントンは『Origins of Genius』という本の中で、「イノベーターは成功したから多く生み出したのではなく、多く生み出したから成功した」と指摘しています。
91. 「時間を防御する」という意識を持つ
・自分の時間を奪いに来る様々な組織や個人から、自分の時間をできる限り防御する、という意識を持つようにしましょう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読みやすかった。
哲学や歴史などから様々な引用や例えを持ってきていて、著者の教養の深さに驚いた。
以下印象に残った内容
・「何になりたいのか」と「何をやりたいのか」は全く違う
問題解決が好きだという人に、普段の生活の中で常に問題の解決方法を考えている人は少ない。
放っておいてもやってしまう、人に話したくなる、そういうことが好きなことなのであって、憧れと好きを混同するのはよくない。
・「いまの仕事、いまの人脈をまずは大事に」
このあたりで三段階の人脈について触れている。「いい偶然」をももたらすのは、育ち方など全てを知っている親友ではなく、仕事ぶり程度のことを知っている同僚たち。
・「関連分野を固めて読む」
リーダーシップについての本を読んで、アムンゼンについての本を読む。
興味がある職業の領域の本を読む→好奇心のリトマス試験紙
・「エモーショナル・サイクル・カーブ」
変革が始まると士気は高まるが、進むにつれて様々な障害が浮き彫りになる。
ここを乗り切れば再び上昇曲線になる。
・「二つのリアリティ・ショック」
「『こういう仕事だとは思わなかった』という戸惑い」
→やりたい仕事の周辺作業、つまり雑用は決して無駄ではない。周辺作業からやりたい仕事の本質やコツが見えてくる。
「周辺、つまりコアの仕事ではない領域から参加することを通じて、コア領域の仕事に必要な知識を少しずつ学習していく」
もう一つが「社風や価値観の違いに基づく戸惑い」。フラットな上下関係の職場から、軍隊的な職場に移ると戸惑うのは当たり前。逆も然り。
転職時にはこの二つのリアリティ・ショックは必ず発生する。
このショックを認める、自覚的であることが大事。
そして違和感を、その組織が持っている文化や価値観をまずは受け入れることが大事。
ショックが生み出す下降曲線は長くは続かない。
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Posted by ブクログ
ちょっと体調を崩していたので、
寝そべりながら読める気楽な本を未読本の中からチョイス。
アフターデジタルの個人版とも言えそうな、
デジタルな世の中で個人の生き方を指南した本。
コロナ下になって、仮想空間でますます生きやすくなったと著者たちは言います。
対談なので気楽に読める反面、
コロナから2年ほどたった今は、
そこまで新情報ともいえる内容もなかったかなという印象。
そして、ロシアがウクライナに侵攻する現在、
予想以上に旧態依然とした勢力の権力保持に対する抵抗が強い印象も受ける。。
ロングスパンでは本に書かれていたような変化が起こっていくんだろうけど。
著者たちの予想に対して、現実がどのように進行しているのかを
チェック(確認)していくと面白いです。