山口周のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ個人的にビジョナリストと思っている著者の対談本。
コロナ禍で、今までずーっと通勤するからどこそこに住む、という当たり前になっていたことが変わり、毎日会社に行かなくて良く、どこに住んでも構わないという、働き手の制約条件が大きく緩んで、自分の意思で選択しなければならない時代になりました。これは、個人として、どう生きたいかを自分で決めないといけない、という社会になってくるとのことで、自分にとって大切なものは何か、どのような人生を送りたいのかを考えるツール、これをコンパスと表現し、読者に提供したいとのことです。
対談者との掛け合いがある分、いつもよりは頷けるところが個人的には少ない印象でした。
気になった点
・養老孟司:人間社会というのは全部じゃありません。たかだか半分(昆虫が趣味で、それが自分の中でバランスを保っているという意図)。
・小川さやか:ルールを適度に無視して、自分たちで考え何かをしている状態は、交通だけでなく、社会の隅々にあり、本来その上に秩序ができているはずです。そのことを忘れて、細かいルールをつくって制度化しようとすると、一つの制度をつくるとまた別の制度を作らなければならなくなるのが現実ではないでしょうか。
・広井良典:時代が人をつくり価値観をつくる。いまや完全に人口減少に転じましたから、再び行動パターンも変わってくると思います。昭和のやり方では、もはや成り立たない。まさにターニングポイントに置かれています。(略)70~80代の人々は昭和的な価値観の中で生き、若い世代はまったく別の価値観の中で生きている。その変化のスピードの速さが難点ですが、ここを乗り切ればポジティブな未来が開けてくるのではないでしょうか。
明るい未来に対応できる自分にならなあかんな、と思いつつ閉じました。 -
Posted by ブクログ
楠木建氏と山口周氏の対談形式の仕事についての話。
全章通して仕事におけるセンスとスキルの考察を討論している。
誰もが知っている企業の代表者の行動や対話術を取り上げたり、時代の流行の在り方にも及ぶ。
仕事が出来る人になりたい、稼げる人になりたい、出世して肩書きが欲しい。
世の中の仕組みや現存する会社や組織の有権者の中、それをどう落とし込んで行くか考えていない、そう言われているかのようだった。
見習うべきも並んではいるものの、周囲あってのセンスとスキル。
コレをやっておけば絶対安心とか間違いがない。
そうしたものがあれば良いけれど、全体をみると正解なんてないのかあったとしても正解は変化する。
どこかのコンサルがしきりに叫ぶ「仕組み」「課題解決」はずっと同じではない。
最後にある、おわりにという章は山口周氏の後書き。
ここで作曲に喩えてある辺り、読み切って良かったと思えるもの。
自分を肯定しながらも、他者のニーズに応えて行く。
いつの世もそれを上手に出来た人が充実できるのだと思う。
それには時短や手間要らずとかはないと覚悟も必要。 -
Posted by ブクログ
山口さん、尾原さんのお二人の著作は何冊読んでおり、講演も聞いている状態で、本書を読んだ。
ウィズコロナからアフターコロナへの社会や個人の変化を論じている内容だが、すでに別の著書や講演で聞いた内容が多く、目新しさは無かった。
お二人の考えに触れていない方には、考え方のスタンスが見えるので、良いと思う。
良かった内容は、第五章にまとめられている
・境界性領域を作る
自分のアイデンティティの切り替えができるアイテムを持つ
・ナメすぎず、ビビりすぎない
相手の時間を奪いすぎず、質問をする
・アジェンダを設定する
何のための会議なのかを明確にする
・仕事に意味合いを作る
モチベーションは、リソースの差を覆す
・共感できる人と組む
効率の良い監視機能は「美学」
・ライスワークとライフワーク、リスクとリターンのバランスをとる
・問題提起に敏感になる
意味のある問題提起が必要であり、見つけるには身近な問題に敏感でなければいけない
「不快」に敏感になる 「不快の海に飛び込め」
・問題にきちんと向き合う
me、we、now理論
自分自身の問題としてひたむきに取り組める問題に出逢う
・階段のステップを小さくする
ためらうよりもまずは行動する
自分がやりたいものを探し、その中から得意なものや人に喜ばれるものを見つけ出す
・変化を前向きに受け入れよう -
Posted by ブクログ
山口周さんはこれまで何冊か読んできて、新刊として案内が来たのでポチリとして調達をしたのですが、これまたなかなか考えさせられるというか、僕にとっては難しい本でした。 幾人かの著名人と対談形式でのやり取りをまとめ上げられた本なのですが、多様な方々との対談となっていて、「で、結局この章では何を読者に伝えたいんだろう?」となること多数。 いや、まさにそのために書いた本なんですよ、と、山口さんに言われそうで、まさに『ノーマルなき世界を生きるヒント』という書籍なんだろうなぁ。考えさせられる本でした。
本自体は、PHPビジネス新書ということで、ボリュームも多くないし文庫本サイズで持ち運びしやすいので、久々の電車移動時などにも読んだし、本日改めて二回目読んだのだけれど、二回目読んでも、いまいち、いつものように付箋が進まない。。自分という軸は、やや強めな自分だと思うのだが、そうした自分軸から、複数人の多様な方々との対話を見ていて、「そういう考え方もあるよね」という感じで、なんとなくやや距離をもって見てしまい、「あぁそうそうそれそれ、それめっちゃ共感できる!」とか、「これめっちゃ勉強になる!」といった付箋作業が、あんまり進まなかった印象。
とはいえ、これはあくまで一個人での感想であり、正解はない中なので自分で考えなさい、とアドバイスしている本なので、それはそれで正解なのかな、とも思います。 コンパスとしてヒントを提示いただける本ではありますが、よくよく自分で咀嚼しないと腹落ちまではもっていけないかもしれないな、とは思います。
以下、今回は引用少な目です。
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P19 私たち日本人は「普通」が大好きですが、仮想空間シフトによる反都市化が進む社会では、「普通の働き方」というイメージは概念として霧消してしまうことになります。
日本では「普通であること」が過度に重視され、「普通でない」ことが批判の対象となりますが、なぜそういうことが起きるのかというと、「普通であれ」という脅迫に屈してワガママであることをあきらめてしまった人は、自分の個性を圧殺したという罪悪感から、脅迫に屈せずワガママであることを貫いて楽しく生きている人が許せないのです。同じようにできなかった自分の情けなさ、不甲斐なさを見るたびに思い起こさせる存在だからこそ、「ワガママ」を押し通す人に愛憎の入り混じった複雑な感情・・・まさにコンプレックスを抱くわけです。
P96 (山口)いま普通の生き方というものが溶けてきていますよね。毎日職場に行くことも100年間ずっと続いた当たり前のことでしたが、家にいながら仕事ができるようになって、もはや年に会社を置く必然性もなければ、その近くに住む必要もない。「どこに住んでもいいですよ」と言われた時、放り出された感じがすると思うんです。
(養老)非常に生きにくい状況。
(山口)いきなり放り出されて「どういう風に生きたいのか考えなさい」って。考える力のあるなしで人生のクオリティが変わってしまうわけですよね。
P116
「あいつ、ただのメッキ男なのに、なんで結婚したの?」とその女の子に聞いたら、「彼が本当は貧乏なことはデートしたその日にわかったわ」と。でも、この人は困った時に助けてくれる人がたくさんいる。これだけのものが瞬時に集まる関係性を持っている。それは実質的にお金やものを持っているのと同じだと。
日常の些細な困難であれば、自分が働いて二人で工夫して乗り越えられるけれども、大事なのは緊急時だから、いざという時に助けてくれる人が現れる生き方をしていることが旦那選びのポイントなのだそうです。
P130 人生とは不確実なもので、努力が必ず報われるとは限らないし、予測できないこともたくさんある。だからこそ面白いし、他人を受け入れ、自分が受け入れられる余地もある。そんな価値観に身を投じることができたら生きやすい世界になるのではないでしょうか。
P149 もともと医者家系で、自分も医者になるのかなと思っていました。中学生の頃、病院に見学に行くと、当然ながら病気の人しかいない。強烈な違和感を覚えました。
病気の人を治すのも大事ですが、そもそも人間はなぜ病気になるのか、病気になる前になんとかできないのかと。もう少し幅広い視点で生命の仕組みを研究して、予防につながることをやりたいと思って、分子生物学の領域に入りました。
P152 何かの本を読んで、いきなり情熱が芽生えたということはあり得ない。情熱が湧くとは、生物学的にはドーパミンが放出されている状態だと思いますが、体を動かすことでドーパミンは放出されます。情熱があって動くのではなく、まず体を動かして、行動してみて、初めて情熱が芽生えるのだと思います。
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以上 -
Posted by ブクログ
最近多方面でご活躍の3人による対談集。
テーマは、タイトルから推察するに「DX」かと思って読んでいましたが、
若干ズレているような気がしてなりません。。
どちらかというと将来の未来構想について、3人(ときどき一人増えて4人)で議論しているのが、
本になったという感じ。
よくよくタイトルを見ると、DXではなく、
DX「進化論」とある。。
つまり、DXのその先の姿という意味合いなのか…!?
まぁ分かりにくい…。
自分は山口さんの論調は比較的好み(賛成)なのですが、
山口さんの考えが簡単に復習できるという意味ではよいものの、
クオリティとしては、やっぱり山口さんの本には敵わないかなぁ…という印象。
3人の中の誰かのファンであれば、読んでみたらいいんじゃないでしょうか。 -
Posted by ブクログ
【星:3.5】
読んでいて「いい本だな」と思う部分と、「得るものが少ない本だな」と思う部分の落差がかなり大きいという今までにないタイプの本だった。
①最初から7割部分【星:2.5】
はっきりいって駄本。独学のための「戦略」「インプット」「抽象化」など、どの本にでも書いてあることの単なる焼き直しといった感じ。
②残り3割部分【星:4.0】
リベラルアーツが知的戦闘力UPに繋がるという点を説明している。学者が哲学などリベラルアーツと呼ばれる分野が役立つことを書いているのはよくあるが、著者のようなコンサルタントが書いているのは珍しくとても説得力を感じた。
このリベラルアーツ分野が得意というのがビジネス界での著者の強みのようなので、この部分をメインにして書けばもっと良い本になったと思う。 -
Posted by ブクログ
ー シチュエーションやコンテキストに応じてアイデンティティを切り替えるということを考えてみたときに、「アイデンティティデザイン」という考え方がこれからは必要になってくるかも知れません。人のアイデンティティは人間関係の中の位置づけで、成り行きで決まってしまうようなところがありますが、仮想空間シフトが起きると、必ずしも顔の見える関係性の中だけで物事が進むわけではないので、自分の「ブレないアイデンティティ」をキャラクターとしてしっかりと持つということが必要になると思います。 ー
コロナの時代の働き方を考える作品
1.仕事が変わる
2.暮らしが変わる
3.社会が変わる
4.人生が変わる
5.国と行政が変わる
という順序で起きる変化について分かりやすく説明してくれる作品。