橋下徹のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
実際に既成の組織と闘ってきた橋下徹氏の、リーダーや組織論をまとめたもの。
弁護士から政治家となり、大阪府知事、大阪市長を経て、いかに大阪を改善してきたか、大阪都構想に実現可能なものとして作り上げてきたかが、具体的なため非常に勉強になる。果たしてここまで橋下氏を動かすものとなったのは、タイミングやら人との出会いやらも勿論あるのであろうが、何なのか、本書にはあまり描かれていないだけに非常に興味深くなる。
リーダーが力を発揮するのには、組織に規定されるということや、物事を為すにはビジョンだけでなく、実行プランを作る組織体制の整理・整備化が必須ということは、まさに何事かをするには人の力を集約しな -
-
-
Posted by ブクログ
経験をもとに「交渉」について体系的に書かれている部分もあるけれど、行政庁のトップとしての内外との交渉の経験そのものについて書かれた内容も貴重(とくに、団体交渉など、内部の職員との交渉について書かれたものは貴重)。
知事や市長としての経験のうち印象に残るものとしては、
・43市町村長のところに足を運ぶ(⇐メンツを大事にする彼らだしなぁ)(p23)
・市長に転じたら、知事のときの経験を踏まえ、暫定予算案を示してくれたこと(役人は、前提がはっきりすればしっかり仕事をする)(p39)
・部下に対しては立場の上下がでないよう丁寧語で臨む(p44)
・地下鉄の民営化への議員の抵抗ぶり(p153)
・大阪 -
-
Posted by ブクログ
彼を知る前に己を知れ
■概要
①交渉の3パターン
②タフネゴシエーターとは何か
③タフネゴシエーターになるには
④政治のリーダーに見る交渉の極意
(地方自治編:橋下氏vs国 国際編:トランプvs金正恩)
①利益を与える(譲歩)、合法的な脅し、お願い(最後の手段)の3つしかない。なるべく前者が望ましい、お願い(泣き落とし)は感情の世界なので、この本の範疇外
②利益を与える(譲歩)はwin-win型の交渉に必須、だからこそ自分の譲れるものを明確化しないといけない。譲ることによって、譲れないものを守り抜く(勝ち取る)人が本当のタフネゴシエーター。力を使って相手をボコボコにするのは、ネゴシエー