西研のレビュー一覧

  • 完全解読ヘーゲル 『精神現象学』

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    暇な時期があったので、ヘーゲルの『精神現象学』を読もうと画策するも、一番わかり易いと言われる長谷川宏の訳本を読んでも、全く歯が立たず。そこで、名著『ヘーゲル・大人のなりかた』の著者の西研と、竹田青嗣の解説書である本書の助けを借りることになる。

    元ネタの訳文の雰囲気をかなり残しながらも、大事なところを選んでギュッと圧縮して、うまくまとめている。適宜、砕いた解説文が入っていて、だいぶわかりやすくなっている(それでも後半からは、段々疲れてくる)。タイトルの様に「完全読解」したとは思えないが、気になったところだけ書いておきたい。

    まず、有名な「自己意識」の「ストア主義・懐疑主義・不幸の意識」の部分

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    2014年03月31日
  • 知識ゼロからのニーチェ入門

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    ニーチェのことを知らなくても、漫画で構成されているので入門編としてはいい。でも漫画のコマに台詞が詰め込まれていて文字量が多いので、時間は掛かる。

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    2013年06月24日
  • 哲学の練習問題

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    哲学とは何をすることか。何か疑問を持ったり悩んだりしているときに、なぜ自分はそういう問いを持っているのかを第三者的に考え、その上で、ではどうやって周囲、社会と関わりを持っていくのかを考えること。これが著者の言う哲学の方法論であろう。
    もともと毎日新聞の日曜版に連載された内容を一冊にまとめたもので、1冊を通してのテーマ性には欠けるのは仕方がない。1つ1つのテーマが身近で、上記の方法論に基づいて考え方を紹介してくれるので、きわめて実践的でわかりやすい。

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    2013年03月28日
  • 哲学の練習問題

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    子供のころ、宇宙の果てはどうなっているのだろうと考え混沌とした気分になったことを思い出す。本書はそんな難問の数々を哲学的な視点で捉えることを教示し、知的好奇心を刺激する。挿入されたイラストの自己主張が強すぎてやや目障りだが、厭世的な気分に陥りがちな現代において哲学的思考の意義を説く好著。

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    2013年03月03日
  • 不美人論

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    面白かった。
    タメになりました。美人の方には必要ないと思われるかもしれませんが女性なら読んどいて、世間の厳しさを知っておくのもいいかもしれません。

    それと、不美人だけでなく、現在の日本がいかに、生き難いことになっているか特に学校に通っている人々の大変さが染みます。

    「友達」との関係を維持していくことに全精力費やしているかのような
    歪んだ人間関係についても書かれていて、勉強をするどころでない。
    自分が受け入れられない、受け入れてもらいたいと思っている人の心が書かれている。

    誰かに、他人に受け入れてもらえないと心配。
    でも、みんな(美人も不美人も関係なく)同じような事で悩んでいるんと思うので

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    2012年02月10日
  • 「考える」ための小論文

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    読んだのはダイブ前。

    だけど、ボロボロになった本が今、手元にある。

    当時、大学受験で小論文のある学校を受けようとして
    この本をバイブルとして読んでました。
    (結局、その大学を受験はしませんでしたが)


    今、ジブンは面接試験の対策を考えているんだけど
    この本にある、常に「なぜ?」と考える姿勢が大事だと思ったのです。


    また、別の本になるんだけれども、頭がクラクラして
    疲れるまで「真剣に」1つのことを考えたことがあるのか?
    と書いてあって、なんか「似てる」と思って。


    確かに、ジブンは深く考えてなかった。考えが浅かった。
    最近、ちょっと自己嫌悪・・までは行かないけど
    もうちょっと頑張ろう

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    2011年08月22日
  • 超解読! はじめてのヘーゲル『精神現象学』

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    精神が感覚的確信から始まり絶対知に行きつくまでの物語。
    意識の経験という弁証法的運動に興味をそそられた。

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    2010年07月07日
  • 考えあう技術 ――教育と社会を哲学する

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    [ 内容 ]
    「ゆとり教育」は「学力低下」の事実によって追いやられ、「学びのすすめ」へと方針転換された。
    さて、では「学び」と「教え」との間に生じる関係性、つまり教師と生徒の間の知識伝達の共有は、どのように起こるのだろうか。
    本書では「わかる」の現象学的な試みを、教育社会学者と哲学者との間で徹底してつめていく。
    「いま、なぜ勉学をするのか?」という問いかけから、「私」よりも「公」を重んじようという風潮に疑問を投げかけつつ、個人の自由と社会的平等の両方が成り立ちうる地点をめざして、「ともに考え、わかりあう」みちすじを模索・考察する。

    [ 目次 ]
    序章 教育と社会を哲学するために
    第1章 今な

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    2014年10月27日
  • 完全解読ヘーゲル 『精神現象学』

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    電車の中でも読めるように、という狙いで書かれているらしいのだけれど、やはり「精神現象学」は難しいよ。

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    2009年10月04日
  • 考えあう技術 ――教育と社会を哲学する

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    教育の役割を社会の成員として生きていく基本能力を身につけさせることと定義づけ、読み書きソロバンや知識の類もそうだが、特に少人数でコミュニケートしていって考えを鍛え上げていくプロセス(たとえば、起業にもそれは必須なはず)を実践させる場としての重要性の指摘は、「話し合い」の形骸化があらゆる場で弊害を及ぼしている現状からして妥当なものと思える。
    安直な「受験戦争」弊害論に否定的なのもうなづける。

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    2009年10月04日
  • 「考える」ための小論文

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    巷に溢れている型書き小論文を悪いとは言いません。むしろある程度のレベルまではもっとも有効でしう。しかし本当にそれって論文っていえるんだろうか?論文って自分の考えを述べるもの。それをしっかり解らせてくれる逸品です

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    2009年10月04日
  • 超解読! はじめてのヘーゲル『法の哲学』

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    中身は難しいので、序と終わりにを読むことで理解できる。終わりにではルソーとの対比が書かれているのでわかりやすい。授業での解説ということで書かれたということであったので、授業を受けながら読むのがいいのかもしれない。

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    2025年12月15日
  • 超解読! はじめてのヘーゲル『精神現象学』

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    要再読。意識について。
    共同体から切り離された個人は、他者や社会との関係をどうやって結び直せばよいのか。
    絶えず自らの(全知ではない)良心の声を聞く。
    「行動する良心」と「批評する良心」との相克と和解。

    【諸論】
    ・「知」と「真」の往復
    ・「主観ー客観」から「意識<主観ー客観>」

    【第1章 意識】
    ・狭義の意識(対象意識)、自己意識、理性
    ・感覚的確信、知覚、悟性(理性)

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    2025年08月30日
  • NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ

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    ニーチェの思想を初心者にも理解できるよう平易かつコンパクトにまとめられていて気軽に読めました。原著を読む前の導入としては良いと思います。これをきっかけに、ツァラトゥストラ読もうかな。

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    2025年03月16日
  • NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ

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    ツァラトゥストラがよくわからんので読んでみた。あくまで著者の解釈だけどわかりやすい。
    でも実際にツァラトゥストラを読み進めてもなかなかそういう解釈にたどりつかないのねえ。
    巻末対談の「ニーチェは引きこもりの思想」的なのも面白かった。

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    2025年03月04日
  • しあわせの哲学

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    文字が大きめで読みやすい。分かりやすくてサクサク読める。
    けど読み終わったあと最終的に「自分の幸せの条件はなんだろう?」「自分の幸せってなんだろう?」と考えると、うん?となるような…あんまり頭に入らない感じ…。

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    2024年11月17日
  • NHK「100分de名著」ブックス カント 純粋理性批判 答えの出ない問いはどのように問われるべきか?

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    ツァラトゥストラで素晴らしい解説をされていた西研さんによるものであっても、スッキリしないって事は、余程原著が難しいんだろ〜な〜と思ってしまいます。

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    2024年10月15日
  • NHK「100分de名著」ブックス カント 純粋理性批判 答えの出ない問いはどのように問われるべきか?

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    ■評価
    ★★★✬☆

    ■完走
    ◯哲学でカント以前・カント後と言われるほどの絶大な影響をもたらしたカント。難解と言われるが、本書では非常にわかりやすく説明されている。
    ◯感性・悟性・理性のフィルターで、認識をしていることと、物自体は、知ることができないというのはなるほどと思った。
    ◯物自体は理解できないとしながらも、これらのフィルターの解像度やを上げていくことや、複数のレンズをもつことは重要かと感じた。
    ◯厳格なほど規則正しい生活を送っていたカント。しかしルソーのエミールを読んでいた頃、あまりに夢中になり寝坊。近所の引立はカント先生がいつもの散歩コースに姿を表さないと言って心配したエピソードある

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    2024年05月20日
  • 超解読! はじめてのヘーゲル『法の哲学』

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    「法の哲学」とは何が書かれているかを分かりやすく解説してくれた本。

    法や権利や政策が正しいと言うことの根拠を書いた本。
    自由:人間の欲望(自己価値承認)。何が「よい」かを判断して選ぶ(決意する)。自分で自分の人生を選ぶこと。
    正義:社会の成員が共存するための約束。①所有②自己意志の相互承認③契約(贈与・交換・賃貸)。
    身分:個人は身分に属することで社会的に承認される。
    みんなの利益を求めるところまで、人間の意識が成長していくことが必要。結合しつつ自由であること。

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    2023年01月28日
  • NHK「100分de名著」ブックス ルソー エミール 自分のために生き、みんなのために生きる

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    ネタバレ

    子育てをする中で、ふとルソーのエミールを思い出した。原文を読む体力はなかったので本書を手に取ったがよくまとまっていてよかった。
    以下は本書の要約的なメモ。

    一般意志について書かれた社会契約論。しかし一般意志を実現するためには、何がみんなのために重要なのか判断できなければならない。どうやってその判断力を獲得するのか。個人の自由と人類の自由を同時に考えられる人間とは何か。そんな人間のための教育論として描かれたのが本書である。

    ルソーは、エミールの中で「こども」を発見している。子どもを自然人と社会人の間に位置づけた。

    当時、ロックによる人権のベースとなった「人間には生まれながらにして権利がある

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    2022年12月22日