西研のレビュー一覧

  • NHK「100分de名著」ブックス カント 純粋理性批判 答えの出ない問いはどのように問われるべきか?

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    読みやすかった。例やイラストのおかげで何回か読み直すうちになんとなく掴めた。最後のまとめも素晴らしい。カントもこの本を読んで、もっと分かりやすい文を書くよう意識を変えた方がいいと思う。

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    2025年06月10日
  • 超解読! はじめてのヘーゲル『法の哲学』

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    ネタバレ

    難解なヘーゲルの『法の哲学』の解説書。解説してもなお抽象的ですぐに理解できる箇所ばかりではないが、部分部分で解説コメントが入っており、挫折しないように工夫されている。
    『法の哲学』の最も重要な起点は、人間が欲するものの本質は「自由」であるという点である。自由といっても、欲求のままに行動するということではなく、より高次の幸福を実現するために普遍化を続け、より普遍的な善いものを追求することこそが「自由」とされている。普遍化を続けることは、やがて市民社会や国家を生み、法や国家は、個々人の自由を相互に実現させるべきものであるとされている。
    国家の一体性が非常に強調されているので、国家主義的なものを想起

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    2025年06月10日
  • NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ

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    自分はまだ高校生だからこれからの生き方、人生観についてしっかり考えなければいけないという義務感から哲学の名著のこの本を読んだ ツァラトゥストラという名前もファンシーで選んだ理由の一つ

    本書は作者の感想も混ぜながらニーチェの思想を簡潔に解説してた。
    元々私はニーチェを人生=無価値として捉えるニヒリズム信者だと勝手に勘違いしていたが、むしろその真逆だった。
    前向きに生きるためにどういう心持ちをすべきかを必死に考えた覇者でした
    サイコー

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    2025年04月05日
  • NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ

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    読んでるうちに漠然とした意図が解れてしまったというか…本来、ツァラトゥストラを横に置いて読みながらこっちも流すべきだったかも。
    観念ばかり上滑りしたというか。

    ツァラトゥストラ自体が、ちょっと観念の先走りみたいな所あると思いますが。

    ニーチェの一生などざっくりまとめてあって、入り口としては良いと思います。

    実際、ツァラトゥストラを前に読んだ時は「かなり拗れたひとがなんか比喩で何かを築いてるな…」くらいの感想だったので。次はツァラトゥストラ読もうかなと思います。

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    2025年03月02日
  • 知識ゼロからのニーチェ入門

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    Mrs. GREEN APPLEの歌詞が
    ニーチェの思想があるんじゃないか?と
    誰かが考察していたので気になって読みました。

    ほんとに全くニーチェのことがわからなかったので
    初心者向けとある本から読ませていただきました。
    カタカナが多くて、名前なのか地名なのかとか
    そこすら曖昧な私です、、、。
    マンガになっている部分が、
    ギャグ感あって楽しく読みすめめる事ができました!
    ところどころ難しい部分もありますが
    初めて読むにはいいなと思いました。

    「神は死んだ」という言葉も
    耳にしたことはありましたが
    意味などを考えたことがなかったので
    いい勉強になりました。
    ルサンチマン!学校で習ったような気

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    2025年01月05日
  • NHK「100分de名著」ブックス カント 純粋理性批判 答えの出ない問いはどのように問われるべきか?

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    しかし、こうした哲学系の話は、どうせ日本語に訳すならもう少し分かりやすい言葉にできないものだろうか。「現象界」「叡智界」…字面でイメージできるようにしてほしい。。

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    2024年12月08日
  • NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ

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    ツァラトゥストラに再チャレンジする前に読んだ。
    わかりやすく、面白かった。

    ニーチェは神という絶対的なものを否定し、その代わりに「超人」への道のりを価値観の拠り所とした。
    また、彼は永劫回帰という、人生への絶対的な肯定を説いた。さらに、肯定できぬ者の、自己の生への呪いを正当なものとした(チクショー)。

    彼は主体性や喜びを奪うルサンチマンを否定し、苦しみながらも、自らの意志で未来に進み続ける人間、さらにはその苦しみも含めて自己の人生を愛せるような、「超人」への道のりを至上のものとしたのだ。

    しかし、これはある意味、絶対的な価値観の導入という意味において、神の復活を意味しないだろうか。

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    2024年01月31日
  • NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ

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    ネット上で予習したツァラトゥストラの内容に親近感を覚えていたので、読みやすい文体でおおよそのあらすじと考察を記載されている本書を一読。
    入門書に適しておりかなりわかりやすく読めた。
    ニーチェの人生を追体験した上で、キリスト教世界における神はどういう存在でどんな価値観だったのか、そこからニーチェの考える価値観、神の死から新たな超人という指針、ニヒリズムや永遠回帰と超人への道に行き着いたストーリーが、筆者の易しい説明で解きほぐされていく。あとはニーチェの悲劇の誕生という処女作では、ディオニュソス的なもの(感情や享楽を前提とした世界)とアポロン的なもの(理性や論理で組み立てられた世界)という概念が語

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    2024年01月25日
  • NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ

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    ニーチェのツァラトゥストラを著者の考えも交えながら現代向けに咀嚼し自己承認を得るきっかけになる本
    永遠回帰について自分なりに解釈すると、「もう二度と味わいたくないような辛い出来事があったから今の自分がある。それは辛い出来事の経験きっかけの行動だけではなく、その出来事があったから歩まざるを得ない道がありそういう積み重ねが一つでも欠けたら今ある幸せは存在し得ない。」と感じた。
    親ガチャの考えやインターネット普及によって他者との比較をしがちなこの世の中だからこそ読むべき本

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    2023年10月11日
  • 別冊NHK100分de名著 「幸せ」について考えよう

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    好色一代男
    好色一代女
    井原西鶴

    お金があっても、好色に身を費やしても幸せとは限らない。
    例えば美貌にかまかけて、スポーツ選手や実業家と結婚し、ママタレントとなり、自分のブランドを立ち上げるセレブの道も幸せかどうかわからない。

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    2023年08月24日
  • NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ

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    わかりやすさで流行った100分de名著シリーズ。ニーチェ哲学のキーワード「超人」と「永遠回帰」が著者の丁寧な補足により誤解なく理解できる。孤独に陥らず「頼ることを学ぶ」「表現ゲームをうまく働かせる」といった修整アドバイスが素晴らしい。自分の人生を自分で作っていく主人公でありたいならこの状況で何が自分を悦ばしくするかを問う以外にはない。自分の今に立ち返ることから自己肯定感を作りあげることが大事。ニーチェの気付きに拍手。自己否定する動物は人間だけ。なんとも厄介な生き物だ!

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    2023年07月11日
  • NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ

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    ネタバレ

     さて、「永遠回帰」の意味するものについて見てきました。でも、「何度も繰り返しの人生を生きることを欲する」なんてことは、本当にできるのでしょうか? 大学でニーチェを講義するとき、ぼくはよこくの質問を学生に投げかけてみました。よくある答えは、「いまの人生を全否定するわけではないが、楽しいことがあっても厄介なことはもあったわけで、まったく同じ人生をもう一度というのは実際には辛いかな。一度ならいいけど」というものでした。そして「何度も繰り返していい、というところまで自分の生を肯定する必要なんてあるんだろうか?」と疑問を呈する人もいました。でもなぜ、ニーチェは「永遠に繰り返せるほどの生の肯定」を求めた

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    2022年12月28日
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 西研 特別授業『ソクラテスの弁明』

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    過去3回くらい読んでいるはずなのに、今回が一番内容が頭に入ってきた。自分でも考えながら読んだためと思われる。哲学の本なのだから毎回こうしたいもの。

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    2022年11月30日
  • NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ

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    解説者の解釈がたぶんに含まれているというレビューも多いが、だからこそ非常に読み下しやすかったのではないか。
    自分のように特に前提知識も持たない一般人にとっては、かなり平易に噛み砕いてもらったおかげで大変読みやすかった。
    自分も「超人」として生きたいが...。

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    2022年11月12日
  • しあわせの哲学

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    西研さんのやさしくて素朴な語り口が、一見難解な哲学者のことばを高校生や中学生でも分かる「しあわせ」への入口に変えてくれる。言ってしまえば陳腐なようでも、これを体現できる力と信頼感が、誰にでも薦めたいと思わせるほどの一冊。

    「したい・できる」を問い直すこと、自由とその承認、対話の中での「よさ」の確認。いろんな哲学者のことばの点が、しあわせを考える点で繫がっていき、哲学者に触れるきっかけも作ってくれる。

    この考え方を通して、自分自身を見つめ直すもよし、頭に思い描く誰かを見つめ直すもよし。人一人のしあわせという点では育児にまで応用が利きそうな広い懐。

    帯の通り2時間でスッと身に染みる考え方が素

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    2022年02月26日
  • NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ

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    原文で読んでも意味がわかりにくいところを解説してもらえると助かる

    現代社会においても当てはまる考え方

    100年以上前に書いた本とは思えない

    自分の人生を力強く生きていく…アドラー心理学にも通じるものがある気がした

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    2022年01月24日
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 西研 特別授業『ソクラテスの弁明』

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     哲学とは、対話により共通理解を探すこと。息子に邪魔されながら読んだのでじっくり考えられなかったのが残念だが、この授業とても面白そう。相変わらず授業を受けた高校生が聡明すぎる。
     いくら文明が目まぐるしいスピードで進歩していても、人間は紀元前の頃からあまり変わっていない点が興味深い。人によって正義が違うからこそ対話を重ね、互いの共通部分を探す。これを感情に左右されずに相手のことを理解しようとしながら行えば、世界はもっと生きやすく平和になると思うのに。

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    2022年01月20日
  • NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ

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    ニーチェ!実存主義。生きてる間は不遇だった人。
    人間が生を肯定するにはどうすればいいか?この自分を取り巻く条件の中で、どうやって自分の喜びを汲み取るかを考えるしかない。「悦び」も自分が決めるしかない。私が求めているのは何だろうかと自分に問いかける。

    永遠回帰の思想とは、宇宙の万物は永遠にその経過を繰り返していると言うもの。喜びも苦しみも含んだあなたの人生が何度も繰り返されることをあなたは欲することができるか?それが真に自分の人生を肯定すると言うことだ。そのためにはあなたは苦しかったことに対してもyesと言えるのではなくてはならない。

    受け入れがたいことが起こってしまったとき人はそれを恨む。

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    2021年11月07日
  • NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ

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    前半はツァラトゥストラをベースに主に超人と永遠回帰に焦点を当て、後半はニーチェの思想を現代にどう活かすかを論じている。噛み砕かれた文体に加え、かなり論点を絞っているため挫折せずすぐに通読でき、ニーチェの中心思想を理解するとっかかりとしてちょうどよい。よく対比させて述べられるヘーゲルに関しても触れられている。ただし、後半になるにつれ、ニーチェのように孤独になるよりも、「語り合い報告し合う営み」を通した方が人生はより創造的になっていく、という筆者の意見が前面に出てくるため好き嫌いは分かれるかもしれない。

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    2021年10月03日
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 西研 特別授業『ソクラテスの弁明』

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    とてもわかりやすくて、ソクラテスのことについての理解より、ソクラテスが行ってきた対話の重要性について書かれてあった。
    具体的な例があり、正義とは、美とは、などの共通理解を深めることの重要性を改めて感じさせ、また思考することの大切さについて学べたと思う。
    哲学の初心者向けの一冊。

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    2021年09月22日