西研のレビュー一覧

  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 西研 特別授業『ソクラテスの弁明』

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    ネタバレ

    「不知の自覚」ができた。
    対話は、1.実例を出す
    2.意味を確かめ、共通する要素を考える
        3.価値があるとされる理由を考えること
    であり、簡単に実践できることであると思った。
    この共通する要素ということが重要であり、相手と共通理解を図っていくことが大事。
    自分の常識と相手の常識を戦わせるのではなく、各々の体験を見つめ直すことで共通点や違いを見つめることができるようになる。

    対話を行うことで、
    1.自分の体験世界を見つめ直すことが出来る。
    なぜ自分はそう思ってるのかを深く自覚できる。

    2.他者の言葉から、他者の体験世界を感じ取る。
    自分ではわからないことも

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    2025年07月25日
  • 超解読! はじめてのヘーゲル『精神現象学』

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    「自己意識」は、他者の関係のなかでは、自分が相手から対象化されていること、またつねに相手が気になることで、言うなればつねに一種の「自己喪失」の状態にある。そこで、自己意識が本気で「自己自身」たろうとすれば、「相手の存在を否定することで自己の自立性・主体性を守る」という態度をとることになる。
    この一文の本質について語る前にまずは前提として、自己意識が本気で「自己自身」たろうとすること、すなわち自己意識の確立とそれへの「他者」の関わりについて、ヘーゲルの「哲学史講義」を引用することで明らかにしていこう。
    その真髄は、「他者を自覚するものは他者と同一の存在であり、だからこそはじめて、精神は他者のうち

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    2025年04月13日
  • NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ

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    読みやすい。
    ニーチェとヘーゲルが両立するという話は新鮮で興味深かった。
    また、個人主義的なニーチェの思想に対して、西さんの批判がされてるのも良い。

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    2025年03月31日
  • NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ

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    ニーチェを知る上で絶対に欠かせない思想「超人」 「永遠回帰」「ルサンチマン」について平易な言葉でやさしく教えてくれた
    この本のいいところは、ニーチェの著作から読み取れる思想に対する西研さんの率直な批評を含んでいることである。たとえば、ニーチェは、個人としての強さを求めすぎている。しかし、クリエイティブや本当の強さは他の人との話し合いの中に生まれるといった主張をするのである。

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    2025年03月21日
  • しあわせの哲学

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    幸せとはなにか、という視点から様々な哲学者の考え方に広く浅く触れることができた。哲学ってやっぱり面白い!同じ考え方を、言い方は違えど聞いたことがある、ビジネス書や自己啓発本でも同じようなこと言っていたな、という考えがたくさんあるのだが、哲学的に考えると、とても論理的で、理屈に隙がなくて、個人的には最も納得できる。伊坂幸太郎のペッパーズゴーストを読んでからずっと気になっているニーチェの理解を深めていきたい!

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    2025年03月04日
  • 憂鬱になったら、哲学の出番だ!

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    西さんの本を読んでみたいと思った。
    難しいけど、分かりやすいと思う。
    賢い人がいなくなっていく世の中に憂う。

    ほとんどの悩みはすでに考え尽くされていて、
    自分+他人に認められる普遍性のある活動が社会貢献に繋がり、それが自立、自由であり、生きるということ。そして、普遍性と原理性を手に入れるためには他者との対話が必要である。
    と解釈しました。

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    2025年02月04日
  • NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ

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    ツァラトゥストラは数ある積ん読本の中の1冊。

    これは素晴らしい入門書で、これを読んだ人は皆ツァラトゥストラにチャレンジしたくなるだろうと思われます(多分直ぐにその志は打ち破られるのだろうけど…)!



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    2024年10月15日
  • 完全解読ヘーゲル 『精神現象学』

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    ヘーゲルの精神現象学は途中まで読んで本棚に戻したが、この本のおかげでその哲学の真髄にまた浸りたくなった。
    サルトルの存在と無もカントの純粋理性批判もそうだが、分厚く生真面目な哲学書は、意外な発見や言語化不可能な領域へのアクセス権を提供してくれる一方、大体途中で飽きてテーブルに放る。
    ヘーゲルの残した大著をゆっくり解読していきたい。

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    2024年06月03日
  • 哲学の練習問題

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    182-183
    哲学は普遍性を求める。フェアな見方をしたい、と言い換えても良い。一部の人たちに都合の良い見方でなく、貧しい人も普通の人も、男も女も、いろんな立場の人たちにとって公平であるように世界を見たい。これが哲学的な精神だ。(中略)いろんな感度や価値観を考慮に入れる。さまざまな人々のさまざまな生のあり方や感度をわかって、自分の中にサンプルを増やしていくことは、哲学する上でものすごく大事。

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    2024年05月18日
  • NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ

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    今出会うべくして出会ったのかもしれない。日々生きていくのが辛く、毎日死にたいと思う状態でも、少し安心することができた。専門書ではないのであっさり読めて、ニーチェの考え方と著者の解釈に元気づけられた気がする。

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    2024年04月29日
  • 超解読! はじめてのヘーゲル『精神現象学』

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    4ヶ月ほどかけて丁寧に読ませて頂きました。
    原典を読んでも何一つ理解できなかったと思いますが、そんな『精神現象学』を少しでも分かった気にさせてくれる本著は本当にありがたいです。
    人間の「意識」はどのように成長して、「絶対知」を得ることができるのか。人間はどのようにして「自由」な社会を実現できるのか。
    まさにこの現代に必要な理解が『精神現象学』で語られていると感じました。

    本著をきっかけに、別の入門書や解説書にも挑戦してみたいと思います。(「もう無理だ…」と心折れずに最後まで読めた本著はやっぱりすごい。)

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    2024年03月03日
  • NHK「100分de名著」ブックス カント 純粋理性批判 答えの出ない問いはどのように問われるべきか?

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    岩波文庫で読んだことはあったが、ぼんやりとしか理解できなかった。
    本書はとにかく分かりやすく書かれているので、理解しやすかった。
    本書を入門として、その後色々と読んでいくのが良いと思う。

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    2023年12月29日
  • 超解読! はじめてのヘーゲル『精神現象学』

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    NHKの100分で名著で扱っていたのを見てとても興味を持って、まずは解説本としてこの本を買って読んでみた。世界3大難書の一つというだけあり解説本でも理解が難しい部分はあるが、内容はとても面白く、現代や自分の仕事の上でも生かせる考えが多く、ヘーゲルや精神現象学という本に出会えて良かったと思えた。哲学書なのにまるで物語のように主人公が失敗を繰り返しながら成長して最終的な真理に辿り着くという構成も面白い。最終的に行き着いた考えは自分にとっても共感でき生かせるものだった。私のバイブルになった。いつか原書も挑戦してみたい。

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    2023年09月16日
  • しあわせの哲学

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    「しあわせ」について、哲学者たちの言説を俯瞰的にとらえ、かつとても噛み砕いて技術している。
    大変示唆深く、繰り返し読みたい一冊。
    また、これを起点に様々な関連書籍を手に取りたいと思った。

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    2023年02月26日
  • しあわせの哲学

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    とてもコンパクトな一冊ですが、「人はなにを求めて生きる存在か」、「人が元気に喜びを持って生きるために必要な条件は何か」=「しあわせの条件」をルソー、キルケゴール、ハイデガー、バタイユ、フッサール、エリクソン、ヘーゲル、ニーチェの思想などを紐解きつつ、一旦個別化してしまった我々は、互いに頼ったり一緒に遊んだりする人間関係を育てる必要がある、対話の関係を育むことでわたしとみんなのしあわせにまっすぐつながると説く。
    あたたかい哲学ですね。

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    2023年01月17日
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 西研 特別授業『ソクラテスの弁明』

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    ソクラテスの弁明の要約のようなタイトルだが、これを題材に読者に考えてもらうための本だと感じた。対話の必要性を心から納得するには、もう少し勉強が必要なのかもしれない。

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    2021年09月13日
  • 別冊NHK100分de名著 「幸せ」について考えよう

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    『幸せとは、自分の生に対する肯定である。」/西研
    哲学の章 ヘーゲル『精神現象学』の章を読めただけでも大満足。
    これほどヘーゲルの哲学を分かりやすく噛み砕いて説明するのがすごい。
    西研さんはニーチェの本もよかったけど、今回はさらに良かった。

    今の時代、ニーチェの哲学は受け入れやすいし、ちょっとしたブームになることもあった。
    だけど、あと何十年かしたら次はヘーゲルの哲学が脚光を浴びそう。

    より多くの人がなるほどこれは確かに価値があるという感じられる「事そのもの」
    それを目指そうとする「良心」
    大事なことはここに詰まってると思うのでまた読み直そう。

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    2021年08月15日
  • NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ

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    今の時代、「私たちはどうやって生きていけばいいのか?」という問いは誰しもが思うことだろう。

    ニーチェの哲学はそういった悩みや不安を抱く人々に対して力強いメッセージをくれる。

    ルサンチマン、超人、永劫回帰、運命愛…
    キーワードはたくさんあるが、本書の冒頭で述べられているように、ニーチェの答えをあえて一言で言うならこうだ

    「固定的な心理や価値はいらない。君自身が価値を想像しなくちゃならない。」

    このニヒリズムの時代に創造する生き方を提案したニーチェ。そして、その思想を分かりやすく解説してくれているこの本はこれから何度も読み返していきたい。

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    2021年08月09日
  • しあわせの哲学

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    やっぱり原点は哲学にある。
    ビジネス書を何冊も読むのもいいけど、根本的な思想はもう何百年も前に哲学者たちが考え抜いている。


    「しあわせ」とは?
    という問いを哲学者たちの思考をルーツに 分かりやすくまとめられています。

    とても読みやすいけど、内容は深くおもしろい。
    何度も繰り返し読みたい本です。

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    2021年08月09日
  • NHK「100分de名著」ブックス ルソー エミール 自分のために生き、みんなのために生きる

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    2021年5月18日
    教育関係者として、エミールの基本的内容を押さえようと思い読んだ一冊。
    内容も分かりやすくまとまられており、一気に読み切ることができた。コンサマトリーな教育を肯定しているところに、おもしろさを感じた。自身が作り上げてきた授業は意図せずルソーの思想に近いものであった。このことからも、自身が経験主義的な傾向を持っていることに気がついた。

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    2021年05月18日