西研のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「不知の自覚」ができた。
対話は、1.実例を出す
2.意味を確かめ、共通する要素を考える
3.価値があるとされる理由を考えること
であり、簡単に実践できることであると思った。
この共通する要素ということが重要であり、相手と共通理解を図っていくことが大事。
自分の常識と相手の常識を戦わせるのではなく、各々の体験を見つめ直すことで共通点や違いを見つめることができるようになる。
対話を行うことで、
1.自分の体験世界を見つめ直すことが出来る。
なぜ自分はそう思ってるのかを深く自覚できる。
2.他者の言葉から、他者の体験世界を感じ取る。
自分ではわからないことも -
Posted by ブクログ
「自己意識」は、他者の関係のなかでは、自分が相手から対象化されていること、またつねに相手が気になることで、言うなればつねに一種の「自己喪失」の状態にある。そこで、自己意識が本気で「自己自身」たろうとすれば、「相手の存在を否定することで自己の自立性・主体性を守る」という態度をとることになる。
この一文の本質について語る前にまずは前提として、自己意識が本気で「自己自身」たろうとすること、すなわち自己意識の確立とそれへの「他者」の関わりについて、ヘーゲルの「哲学史講義」を引用することで明らかにしていこう。
その真髄は、「他者を自覚するものは他者と同一の存在であり、だからこそはじめて、精神は他者のうち -
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Posted by ブクログ
『幸せとは、自分の生に対する肯定である。」/西研
哲学の章 ヘーゲル『精神現象学』の章を読めただけでも大満足。
これほどヘーゲルの哲学を分かりやすく噛み砕いて説明するのがすごい。
西研さんはニーチェの本もよかったけど、今回はさらに良かった。
今の時代、ニーチェの哲学は受け入れやすいし、ちょっとしたブームになることもあった。
だけど、あと何十年かしたら次はヘーゲルの哲学が脚光を浴びそう。
より多くの人がなるほどこれは確かに価値があるという感じられる「事そのもの」
それを目指そうとする「良心」
大事なことはここに詰まってると思うのでまた読み直そう。