月村奎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
▼あらすじ
売れない絵本作家の高遠司は、絵本だけでは生活できず、家事代行サービスのバイトをしながら暮らしていた。
ある日、司は青年実業家・藤谷拓磨の指名を受け、彼のマンションに通うことになった。
極度のきれい好きと聞いていたので、緊張していた司だが、なぜか藤谷は司が戸惑うほどやさしく親切だった。
そして、司が性嫌悪、接触嫌悪であることを知ると、自分を練習台にして触れることに慣れようと言ってきて!?
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★4.5
思ってた以上にあまあまな作品でした。
表紙のイメージから、攻めは傲慢系のキャラだと勝手に思い込んでいたのですが、蓋を開けてみれば傲慢の“ご”の字もない、受けを溺愛するとっても優 -
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月村センセ定番の甘いラブストーリーでした!癒されたい時に読みたくなるようなお話。地味で凡庸な作風…とあとがきにありましたが、そんなことないです。決して派手ではないけど、BLにおいてこれほど甘さと切なさの描き方のバランスが絶妙な作家さんは希少です。
ハイスペック青年実業家×家事代行のバイトで食い繋いでいる売れない絵本作家。
藤谷は傲慢俺様なタイプではなくて、どこまでも甘やかし系の、それこそあしながおじさん的な存在でした。
単に家事サービスのスタッフである司に、どうしてそんなに親切?という謎も徐々に判明して納得いく展開で、王道ながら引き込まれました。
司の性愛嫌悪ぶりが激しくて、そんなんで恋愛と -
Posted by ブクログ
またまた、月村センセのデリシャスなお話が登場です。
舞台は大学のスイーツ研究会。表紙からしておいしそうですよね~
断ることができない性格の睦月が、入学早々断れずにスイーツ研究会に入ることになってしまい、流され巻き込まれて気がつけばスイーツも恋もお腹いっぱい堪能してしまって…というかわいくて楽しいストーリーでした。
このサークル、部員がかわいい女子皆無でぽっちゃり男子ばかりなところが面白かったです。特に、ミコちゃん最高!TVのあの方をほうふつとさせるキャラでした。
睦月は心が優しすぎて何につけてもノーと言えない子でハラハラしましたが、そんな睦月を救ってくれる王子様、川久保がステキでした。
さち -
Posted by ブクログ
親友のポジションにいる男を好きになってしまって、自分に自信が無く、ゲイのマイノリティさでその気持ちを相手に知られることを恐れる余り普通以上に普通を装う受け。好きな相手をおかずにする時背徳感から女装をしながらその行為をする訳だけど、それは少しも気持ちを解放してくれる訳では無く、むしろ知られることを更に恐れてしまう。
ある日つい、魔が差して寝ている攻めにキスをしようとしてしまい、直後に目を開いた男と目が合ってしまう。辛うじてその場を取り繕ったものの、もう自分の気持ちを上手に隠すことが難しくなり、疲弊してしまう。
そして初めて行ったゲイバーで知り合った男は、ある意味何も飾らなくて楽な相手となっていく -
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恋心に鈍感な攻様も面白いけど、恋心にものすごーく敏感な攻様っていうのも楽しいです。
自分の恋心に気づかれたら死んじゃう!くらいの、錬みたいなネガティブ受が相手だと、話が斜め方向に大暴走w
ハラハラさせられながらも、胸キュンになってしまいました。
大学生同士です。平岡が好きでたまらないのに、気持ち悪いと思われたくなくてずい分無理してる錬の後ろ向き加減がハンパなかったです。でも本心がわかりやすいのがめちゃくちゃ恥ずかしいところ!いつもの月村作品です。
平岡への気持ちがバレないようにするあまり、挙動不審になる錬がかわいかったです。あまりにも全力で否定しすぎww
そんな錬の態度に怒ったり詰め寄った -
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面白かったです。月村さんの作品はいつも安定していて読み手が求めるものをきちっと提供してくれるので安心できるのもありますが、引き出しを駆使して飽きさせないようにしているのはさすが。
今回は攻が今までにないタイプ。月村作品でネガと言えば受。攻は包容攻かスマートな大人がデフォだったのが、なんと攻がネガティブで受との初対面の印象が最悪で…という始まり。個性的な挿絵も含めてどうかな?と思いきや、本筋は外さないままの変化球を見せてくれて、読後感はいつものように、あー面白かった!で終わりました。
一風変わった攻と、こちらもいつもと違って大人だけど恋愛面では奥手な受。いつもの月村さん節は健在なので安心です! -
Posted by ブクログ
大型新人作家×敏腕編集者という好物のcp。ずっと笑いっぱなしで楽しく読めました!
得意のタクラミ攻とツンデレ王子受とはちょっと違ったテイストの組み合わせだなと新鮮だったけど、蓋を開ければすごく既視感がある力関係のcpでしたw
壮介は親に反抗したりニートになったりと、頼りがいあるキャラじゃないので、大丈夫かなと最初は心配したんですが、いざとなるとわんこ的に大事な人を守れるタイプで、そこに旭もグッときたんだろうな~と感じました。
旭はチャラくて世慣れた感じだけど、実はデリケートで傷つきやすかったりして意外に純情。
だけど、二人とも「書くこと」に関してものすごーい地雷をかかえていて、それが原因でイ -
ネタバレ 購入済み
全体的にすごく良い
全体的にすごく良く、文章も良い、話の展開も良い、キャラも良くコミックとの隔たりもなくすごく良い。
すごく好みなのですが、
最後の最後で「蒲田の職人が〜」が出てきてがっくり。後日談でからかうとかなら良かったのに盛り上がりに盛り上がったところで「蒲田」。蒲田は悪くないし良いところだけれど、このタイミングは色気が吹き飛んでったので四つ星。
タイミングが惜しかったなぁ…。