月村奎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
良かった!今まで、食わず嫌いもあって子持ち攻の設定は敬遠してましたが、思ってたより嫌じゃなかった。というかこの話についてはむしろアリ。その設定が織りなす物語が自然な展開で、読んでいてすごく引きこまれました。
家庭に恵まれなかった薄倖の受が、ひょんなことで知り合った少女に自分の不幸な境遇を重ね、関わっていく内に、父親失格だと思っていた男が実はそうではなくて…と、本当の姿を知るうちに好きになっていく。読むにしたがって主人公の可哀想さが、ひたむきさやいじらしさに感じられていき、攻が惹かれるのも、また反対に主人公が攻に惹かれていくのもなるほどという説得力のあるお話でした。完全なハッピーエンドじゃないところもリアリティがあって良かった。使い古された言葉だけど、この二人なら乗り越えられる、そんな未来が信じられる素敵なお話でした。月村作品お馴染みの自己評価の低い主人公、地味だけど心温まる物語、そんな話を読みたい人には超おススメです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最高です。
この一言に尽きる。
高校生同士の淡い恋。
内容は違えど家庭環境に複雑さを抱える先輩と後輩が距離を詰めつつ、でも線を越えれずジリジリする感じとか、学生だからこその直結感とか。
重くなくライトだけど、読みごたえはあり。
想いが通じたあとのH描写はほんのり。
昨日までドエロを読んでいたはずなのに、物足りなさとかなかった。
むしろH描写がうっすらだったのが良かった。
最後は少し駆け足だったような気もするけど、番外編の丸山君目線のストーリーが楽しさをカバーしてくれたし。
ホンワカ、甘酸っぱい、可愛いお話でした。
そして何より、宝井先生の絵がもう神がかり的にドンピシャ。
セブンデイズを思い出すような感じ。
お話と絵が本当にお互いの良さを引き出しあった素敵な作品でした! -
Posted by ブクログ
意地悪ドS攻が好物な人、集合!木下センセと月村奎センセによるコラボ作です。マンガと小説とジャンルは異なるけど、作風が似ているお二人だからこそ実現したんでしょうね。息がぴったり合っていて、良い作品になっていました。
エロ漫画家の朝比奈は仕事の忙しさもあって部屋が汚くて、我慢できなくなったアシの女の子がハウスクリーニングサービスを頼んだら、やって来たのは自分が中学時代に告って逃げたテニプリな先輩、佐原で。
憧れだった初恋の相手に、エロマンガ描いてるというのがバレただけでも恥ずかしいのですが、この後朝比奈ことヒナはイジワルな佐原のせいで、次々へと恥ずかしい目に遭ってしまいます。
ヒナはエロいもの描いていますが、根は純情でカワイイDT。仕事に来てる佐原に傲岸不遜な態度をとられたら、言い返すこともできずなすがまま。
この二人のやりとりがすっごく面白いんです。
ハウスクリーニングという佐原のお仕事がよかったです!
御曹司のテニプリだった先輩が、なぜ他人の家の掃除を仕事にしているのか?
思わずヒナは「お互い食べていくためとはいえたいへんな仕事ですよね」と声を掛けてしまいます。
しかし、先輩の返事は「ヒナの分際で上から目線で人を見下してんじゃねーよ」と、まさかの俺様仕様で!!
ここからが典型的ドS×ドMな関係性すぎて、( ̄ー ̄)ニヤリとしまくりでした。
特にインパクトあったのは、佐原のイジワル攻め!ヒナをかわいがりながら煽るセリフはクリーニングキャンペーンww
もう、ツンデレすぎる!
佐原も来たいなら来たいって、はっきり言えばいいのに素直じゃないですw
しかし、これは新しいタイプのスゴイ殺し文句…!こっちまで腰砕けになりました~
絶妙な言葉攻めがすてきでした。ヒナにまったく佐原の好意が伝わらないのも当然と思えたけど、それでも先輩のことをひたすら大好きで流されちゃってるのを見ると、そのまんまでいいんだなとww
まさに割れ鍋に綴じ蓋。ごちそうさま、と言いたくなりました!
そんな二人のHシーンはイジワル攻めにキュンキュン。かなり煽られます。キャンペーンで萌えました…
「シンデレラの欲望」は、パロディコメディ。ガラスのダス○ンハンディモップ、使ってみたいです。
「眠り王子におしおきを」は、月村センセのコラボ小説に繋がるcp、宮村と篤史のSSです。
こちらもさっそく読もうと思います!! -
Posted by ブクログ
ネタバレ個人的に、この本のことが好きすぎて、もう何回読んだのかわからないんですけど、いい加減にボロボロになってきたので片付ける意味も込めて、区切りとして感想を書いておきます。
中学教師の遼の車に潜んでいたのは、勤務先の学校を去年卒業したばかりの人気アイドル・望月和哉。
和哉は、喫煙のスキャンダルを週刊誌に取られ、事務所をクビになってしまい行くところがないのだと言う。
元々、和哉は母子家庭で育ったのだが、その母親が一昨年、恋人であった男と事故死し、後に残されたのは殆ど顔も見たことのない父親……という家族関係で、遼は念のために事務所にも和哉の父親にも連絡をとってみたけれど、事務所はクビだと言うし、既に新しい家庭を持っている父親は、和哉のことを「お荷物」だとしか思っていないのが丸わかりで、「教師」という仕事をしている遼はどちらにも和哉を連れて行くことさえ躊躇われて、そのまま和哉を居着かせることになる。
けれど、仮にも居候だというのに、和哉の態度はでかいもので、勝手にエアコンは付けるは、食器は片付けない、物は散らかしっぱなし……とお世辞にも褒められた態度ではなかった。
ついつい「将来どうするんだ?」と教師らしく尋ねてしまうけれど、「今が良ければいい」と和哉はにべもない返事。
そんな和哉は遼が何かを言う度に「身体で払う」と言ってきて、所詮、和哉のことを元教え子としか見てなかった遼は適当にあしらっていたけれど……。
ある日、和哉がいきなり「カレーを作る」と言い出して、遼は早く帰るつもりが、早く帰れなくなって、ようやく自宅に着いた時にはすっかり和哉はいじけてしまっていて、そんな和哉をいじましく思う気持ちが目覚め始める……。
というような話でした。
実は遼と和哉の間には、和哉の学生時代に2回ほど接触するシーンがあって、その2回目は和哉がちょうど母親を亡くした直後で泣いていたことも合って、和哉の求めに応じて、遼が和哉にそっと口付けてしまっていて、そのことが原因で和哉に脅されて仕方なく部屋に置いている……という設定もあったりもするんですが……。
なんというか、和哉の帰る場所のない虚しさって私にはとっても身に覚えのある虚しさで、だからこそこの優しい物語を私は大好きになってしまいました。
遼は基本的に正直な人なので、嘘は吐かない。
一度大切にする、と決めた物はきちんと大事にするタイプで、すっごく真っ当に育った真っ当な大人。
誰にでもきちんと誠実に接するから、和哉としては焼きもちを焼いたりすることもあるけれど、それでも最後には和哉を優先してくれる。甘やかし上手。
全てが遼視点での物語なので、なかなか和哉の本当の気持ちをしるチャンスってなかなかないんですけど、つい遼がキレてしまって和哉を最後まで抱いた後に、和哉が自分の気持ちをぶちまけるシーンがあって。
その時に言った和哉の告白のセリフも胸が苦しくなるくらいに、共感できるもので……泣けました。胸がギュッとなりました。
なんとなく、自分の落ち着くべきところ……というのか、最後にすがれるもののない人にはとっても効く話だと思います。
優しくて、甘くて、ちょっとギュッとする話で、私は大好きです。 -
Posted by ブクログ
月村奎センセらしさがすごく出ているいい作品。イラストが小椋ムクセンセで、ストーリーにぴったりです。
雑誌で既読していましたが、じっくり本格Hシーンはお預け状態だったんですよね。なので多分後日談が単行本化の目玉なんだろうな~と予想していました。
やっぱり続編目当てで購入してしまった。
手芸クラフト作家の裕貴は、収入は少ないけど大好きな仕事をして楽しく満ち足りた暮らしを送っています。
ところが、親が生きていた時から住んでいた家が取り壊されることになり、仕方なく幼馴染みで弁護士の大介が住む高級マンションに居候することに。でも、裕貴は昔から傲岸不遜な大介に意地悪されたりキツイことを言われたりして、彼のことがとっても苦手なのです。
めちゃくちゃ胸キュンな話でした!えらそうな態度の大介と、そんな彼を嫌がって言い返してばかりの裕貴。それじゃ気持ちは伝わらないと断言できるような大介の態度ですが、その残念さが憎めません。
子猫のメイちゃんのエピソードには、心温まるものがありましたね。大介の愛情がぎゅぎゅっと詰まっているのがわかって、すごく好感度が上がりました。案外、大介不器用でかわいいです。
裕貴も天然でオクテで、大介に対して嫌がっている発言がいっぱいなんですが、実は彼に馬鹿にされながらもあれこれ世話されて、嬉しそうなところがいいですよね。心底大介のことを毛嫌いしてるわけじゃない。本人全く気付いていないですが。その上互いに、かなりのヤキモチ焼きだったりしてますますカワイイ。
尊大で意地の悪い言い方をする大介と、迷惑そうに言い返す裕貴との言葉の応酬は、一見険悪に見えますが、傍目からはじゃれあってるとしか見えないんですよね~明日香なんかにはまるわかりになってるくらいラブラブ。
待望のHシーンも、予想とは一味違ったクスッと笑わせるエロで胸キュン!大満足でした。