月村奎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ冒頭にみすゞの詩。とても丁寧に構成されたのが分かる内容でした。初夏にピッタリ。
下宿を営む祖母を手伝う受けと、そこで再会した初恋で元同級生の攻め。虐待やらいじめやらで可哀想な過去を持つ受けでしたが、再会してだんだん救われていく様子がとても気持ちいい。
とにかく王子様然…否、委員長な攻めが地味な受けにベタ惚れでムッツリで最高でした。とても魅力的で、軽く執着入ってるのもまた善し。しかも登場人物皆好い人!田上さんグッジョブーー!!攻めの嫉妬メラメラ好きなんです。
どうでもいいけど、今日読んだ漫画でも雑草の話が出てきた(しかも「ふぐり」ネタ共通(笑)) -
購入済み
上半期ベスト5
高評価にしばらく気になってた本作、スゲーいい。篤史のともすると及び腰すぎるジメっとしたスタンスも宮村のソツなく無邪気ではあるもののいざって時に無神経スレスレで押し出しが強いところもそれはそれで人間臭さがあって好感持てたし共鳴出来る感覚がいっぱいでした。篤史の過去は家庭環境からして確かに不憫ではあったけれどお日様のよーな宮村とその仲間たち(笑)がその分これから温かく見守ってくれるんじゃないかな、うんそーだといいなって思う。BLばっか読んでるとつい「同性同士への障害意識」の垣根が低くなりがちですが、本作読んで現実にはストレートの人に恋しちゃった同性愛者の切ない苦悩を実感したような錯覚を覚えました。
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Posted by ブクログ
良かった!今まで、食わず嫌いもあって子持ち攻の設定は敬遠してましたが、思ってたより嫌じゃなかった。というかこの話についてはむしろアリ。その設定が織りなす物語が自然な展開で、読んでいてすごく引きこまれました。
家庭に恵まれなかった薄倖の受が、ひょんなことで知り合った少女に自分の不幸な境遇を重ね、関わっていく内に、父親失格だと思っていた男が実はそうではなくて…と、本当の姿を知るうちに好きになっていく。読むにしたがって主人公の可哀想さが、ひたむきさやいじらしさに感じられていき、攻が惹かれるのも、また反対に主人公が攻に惹かれていくのもなるほどという説得力のあるお話でした。完全なハッピーエンドじゃないと -
Posted by ブクログ
ネタバレ最高です。
この一言に尽きる。
高校生同士の淡い恋。
内容は違えど家庭環境に複雑さを抱える先輩と後輩が距離を詰めつつ、でも線を越えれずジリジリする感じとか、学生だからこその直結感とか。
重くなくライトだけど、読みごたえはあり。
想いが通じたあとのH描写はほんのり。
昨日までドエロを読んでいたはずなのに、物足りなさとかなかった。
むしろH描写がうっすらだったのが良かった。
最後は少し駆け足だったような気もするけど、番外編の丸山君目線のストーリーが楽しさをカバーしてくれたし。
ホンワカ、甘酸っぱい、可愛いお話でした。
そして何より、宝井先生の絵がもう神がかり的にドンピシャ。
セブンデイズ -
Posted by ブクログ
意地悪ドS攻が好物な人、集合!木下センセと月村奎センセによるコラボ作です。マンガと小説とジャンルは異なるけど、作風が似ているお二人だからこそ実現したんでしょうね。息がぴったり合っていて、良い作品になっていました。
エロ漫画家の朝比奈は仕事の忙しさもあって部屋が汚くて、我慢できなくなったアシの女の子がハウスクリーニングサービスを頼んだら、やって来たのは自分が中学時代に告って逃げたテニプリな先輩、佐原で。
憧れだった初恋の相手に、エロマンガ描いてるというのがバレただけでも恥ずかしいのですが、この後朝比奈ことヒナはイジワルな佐原のせいで、次々へと恥ずかしい目に遭ってしまいます。
ヒナはエロいもの -
Posted by ブクログ
ネタバレ個人的に、この本のことが好きすぎて、もう何回読んだのかわからないんですけど、いい加減にボロボロになってきたので片付ける意味も込めて、区切りとして感想を書いておきます。
中学教師の遼の車に潜んでいたのは、勤務先の学校を去年卒業したばかりの人気アイドル・望月和哉。
和哉は、喫煙のスキャンダルを週刊誌に取られ、事務所をクビになってしまい行くところがないのだと言う。
元々、和哉は母子家庭で育ったのだが、その母親が一昨年、恋人であった男と事故死し、後に残されたのは殆ど顔も見たことのない父親……という家族関係で、遼は念のために事務所にも和哉の父親にも連絡をとってみたけれど、事務所はクビだと言うし -