常見陽平のレビュー一覧
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ネタバレさらっと読めました。痛いところを突かれました。自分の職業とあまり関係ない勉強をして、それらの知見を本業に活かすこともなく、ただ謎の満足感を味わっているってのが僕の現状です。これも「意識高い系」かもしれません。
まぁでも僕自身、今までやらないジャンルの勉強をして、以前より深く考えられるようになったと思うし良いんでないかなと思ってます。
ビジネス書を読みあさって受け売りしてドヤ顔してる「意識高い系」を著者は嘲笑してます。でも、勉強ってそういうもんじゃないでしょうかね。小学校のころなんかを思い起こせば、新しく教わったことをとにかく使ってみて、誰かに話してみて、それで身についていくもんじゃないでしょう -
Posted by ブクログ
【学び】
・間違いなく「仕組み化」にシフトしている
・提案力ではなく、やらせ切るマネジメント力の高い企業
・一兆円の赤字を返してきたため、金には極めてシビア。金にする力は強いが、その先に誰にどんな価値を産み出すのかということが大事。
【所感】
近年のリクルートが「仕組み」で勝つ戦略に思い切りシフトしていることがよくわかる。自分は競合で働いているが、IT投資、量とスピードの戦略は肌で感じるところ。筆者は玩具メーカー人事の頃に知ったのだが、物事の本質を掴みにいく姿勢と恐れず主張する姿勢は好感が持てるが、やや何事も批判的に捉えすぎの部分も感じた。 -
Posted by ブクログ
この本の特徴は、「新卒の就職」をテーマにしているのに、議論から「大学」をあえて排除している点だと思う(本文でも触れられているけれど)
それによって、「学生行動」と「企業行動」のみに焦点が絞られ、「学生行動=就活」と「企業行動=新卒一括採用(採用活動)」という2つに切り分け、それぞれがデータを元に論じられている。例えば、P155のエントリーシート平均提出数と通過率のグラフを見ると、「100社エントリーしても選考に進めない」という、よくテレビに出てくるケースが非常にレアだということが良く分かる。
著者は「企業行動=新卒一括採用」には擁護的で、「就活」には批判的だ。けれど、学生を批判しているので -
Posted by ブクログ
著者の主張には賛成できるが、これを一種の論文として読むには、いささか論拠が浅い印象を受ける。
「メディアを疑え」、「データやファクトに気を付けろ」という注意はまさにその通りなのだが、著者が主張は巷に溢れる言説のカウンターによって論証されている部分が多く、肝心の著者の主張の根拠がそもそもデータに裏付けされていなかったりする箇所がいくつもある。
また、そもそも論として、「普通の働き方」の定義が非常にあいまいである。
「ノマド」や「雑誌に載るようなビジネスマン」は特殊で、それ以外は「普通」だと言っているようにも感じれば、「中小企業に勤める人」が普通であるという印象も受ける。
「普通の働き方」