常見陽平のレビュー一覧

  • 僕たちは育児のモヤモヤをもっと語っていいと思う

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    一般的にワークライフバランスという定義において家事・育児は「ライフ」に分類されているが、「ワーク」であると著者は言う。共働き世帯にとってワークライフバランスは個人に帰属するものではなく、社会とどうシェアしながらやりくりしていくのかという視点が大切だという所に共感した。女性が読んでもおもしろいし参考になる。

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    2019年09月15日
  • 女子と就活 20代からの「就・妊・婚」講座

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    学生時代にこの本を読んでいれば、人生違っていたかもなー。
    女性の場合、仕事、結婚、出産育児はセットにして考える必要がある。
    けど、なかなかそのことに気づいている人は多くはないし、ましてやこれから就活する学生には理解することは簡単ではないことだと思う。

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    2019年08月02日
  • 「就活」と日本社会 平等幻想を超えて

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     本書は主に「なぜ採用基準が不透明なるのか?」「実際の企業による選抜システムはどのようなものか?」という二つの問いに答えようとする本である。
     著者も言うようにアカデミックとジャーナリスティックな書き物の中間ぐらいな所にあり、すらすら読めるけれど判然としない書き方をしている部分もあり、あまり洗礼されていない感じがする。ただし、先行研究のまとめや就活の概要をデータを引っ張て来て逐一説明してくれるため、就活に対して詳しくない人でも読める、悪くない本である。
     序章では就職の始まりは明治だとか云々から始まり、先行研究に触れこの本の意義を説く。今までの研究に足りなかったことは、企業側のデータに基づく研

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    2018年11月06日
  • 社畜上等!

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    社畜を肯定化する視点は面白い。
    会社は利用するもの、会社があるから可能性が広がるもその通りだと思う。会社の信用力、アセット、リソースを活用するからこそ海外でも生活でき様々な経験をできる。

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    2018年08月23日
  • なぜ、残業はなくならないのか

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    残業が日本の労働にシステムとして組み込まれているから。
    以下の対比がとてもわかり易かった。

    日本
    ・好景気では残業で乗り切る
    ・不景気では残業代と賞与を削減し乗り切る
    アメリカ
    ・好景気では人を増やす
    ・不景気では人を切る

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    2018年01月25日
  • なぜ、残業はなくならないのか

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    働き方改革を真っ向から批判。悩みながら進めている中、考えさせられる内容。
    後書きが特に迫力があった。

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    2017年12月22日
  • なぜ、残業はなくならないのか

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    人に仕事をつける日本型と、仕事に人をつける欧米型の違いが、属人性や残業を生んでいるということが、結構衝撃的だった。職務を全て定義し、人をアサインすることで、属人性の排除、および、ローテーションを実現し、ひいては、残業も減らすことが出来るだろうか。実験してみる価値はあるかも知れない。

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    2017年10月08日
  • なぜ、残業はなくならないのか

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    期せずして『ちょっと今から仕事やめてくる』からの働き方つながり。一番納得がいったのは、自分はこういうキャラだということを理解してもらうという点。それは自分で決めるということで『嫌われる勇気』ともリンクした。

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    2017年09月27日
  • なぜ、残業はなくならないのか

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    「なぜ、残業はなくならないのか」という問いに著者は答える。残業は企業にとって合理的で、労働者にとって働き方の1つで、マスコミにとって美談だからだ。

    たしかにその通りだ。企業にとって繁忙期に人を増やすよりも、現状の人間に残業してもらい、その手当を払う方が雇用面や教育面の効率は良い。労働者にとっても手取りが増えることは悪くないだろう。そして、NHKのプロジェクトXや偉人伝出版社がその苦労話を感動に仕立てあげる。

    だから、残業とは、すばらしい制度なのだ。政府は「働き方改革」の名のもと、残業を減らそうと試みるが、本当にそれは正義で誰もが望んでいるのか。しかも政府の容認する残業時間は過労死ラインを越

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    2017年08月17日
  • 「就活」と日本社会 平等幻想を超えて

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    ネタバレ

    確かに平等でないことを学生側が意識してないことが最大の問題なんだけれど。
    200ページからの学生向けハウツーが結論なのかなあ。
    大学の就職課キャリアセンターに行き可能な限り長いスパンでどの業界・企業に進んでいるか業界企業名と人数分布を分析する。企業の選抜基準に入っている可能性が高い。年度ごとの分析を行う。有効求人倍率、内定率から売り手の年買い手の年を確認、売り手の年は上記以外も就職四季報で確認。

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    2017年07月31日
  • 普通に働け

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     『普通に働け』っていうタイトルがまず、秀逸。
    短いのに、インパクトがある。サブタイトルもなし。
    長くて明らかに狙ったようなタイトルが多い新書の中で、これは良い。
    脳内にガツンと響いた。
    そして、割と骨太の本だった。

     普通の定義が読んでいても難しかったけれど、大企業でも外資系にも勤めていない、天才でも秀才でもない人たちが世の中には大半いて、その人たちが世の中を動かしているということ。
     一部の信憑性の薄いデータや都合のいい部分だけをピックアップした、絶望感を煽るもの、反対に奇跡的な成功を夢見させるもの、センセーショナルな話題性を作るための結論ありきの記事に踊らされない(論じられている元のデ

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    2017年06月29日
  • なぜ、残業はなくならないのか

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    この春から、「働き方」を考えることも仕事になったので、本屋で話題の本って並んでいた中からこれを。大学の先輩でプロ研のうじきよわし氏の本を。
    政府の調査のデータから、電通問題まで広く簡単にまとめているので頭の中の整理にはなった。
    働き方問題とは働かせ方問題であって、いろんな価値観の中で、正しい解を導き出すのは難しいよなとも改めて思ってみたり。

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    2017年04月30日
  • 「意識高い系」という病 ~ソーシャル時代にはびこるバカヤロー~

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    常見陽平という元リクルートの著者が、現代にはびこる意識高い系をバッサリと切った一冊。

    言ってることは納得できるし、そういう奴は確かにいるだろうと思う反面、自分の周りのはいない(気づいてないだけかもしれないが)ので正直ピンと来ない部分も。

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    2017年01月15日
  • 「意識高い系」という病 ~ソーシャル時代にはびこるバカヤロー~

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    トークイベントに参加する前の予習として読みました。何年も前に書かれた著作ではありますが、なかなか痛いところを突かれました。自己満足で意識高くするのは個人的にはありですが、人にアピールするためにやるのは受けつけませんね。自分も気をつけよ…。

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    2017年01月06日
  • エヴァンゲリオン化する社会

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    現代労働社会とエヴァンゲリオンを重ね合わせて読み解いていく本。

    本書で何度か登場する「エヴァは現代を予言していた」というのは、一種の装飾語で、もちろんあり得ない。むしろ、現代における労働問題が20年前のエヴァンゲリオンで描かれていたにも関わらず、それを回避できなかったことを指していると捉えたほうが良いと思う。

    本書ではエヴァンゲリオンについて、著者の視点から再度、捉え直した後、現在の労働者を「自己肯定できない碇シンジ」「代替の利く綾波レイ」「エリート・グローバル人材の惣流・アスカ・ラングレー」などに例えつつ、それぞれが抱える問題点を指摘する。

    個人的に大きな問題だと思っているのは葛城ミサ

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    2015年10月25日
  • エヴァンゲリオン化する社会

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    20年前にTVで放映され、今も根強い人気があるアニメ新世紀エヴァンゲリオンを、近年の労働環境の変化の暗示と説いた意欲作。
    労働問題をかじっている私の視点から見て、第2章で社畜の意味の変遷が語られているところが興味深かった。また、『新時代の「日本的経営」』の3類型を主人公たち3人に当てはめてみせた点は、こう使うか!とニヤリとさせられた。
    ただ、第4章の「女性の活躍とエヴァ」では、なぜ女性たちがバリキャリにならなければならないのか、という本質に迫ってないと思うので、物足りなかった。
    かつて、エヴァンゲリオンに熱狂したが今は冷静に見られるようになった自分も、あとがきにあるようにエヴァンゲリオンが「不

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    2015年10月15日
  • エヴァンゲリオン化する社会

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    この中で書かれているリツコはリケジョの先駆けだった、使徒は95年以降の労働環境のように確かに思える。
    エヴァオリジナルアニメから20年経つと中学生だった世代はもう三十代前半だ。確かにもう若者という範疇ではない。読みながらなるほどと納得するのは、常見さんが労働問題や就職活動について詳しいからだが、エヴァという作品を初号機が使徒を補食するように専門分野とサブカルではないポップカルチャーとしてうまくミックスして展開されている。

    そうか20年経ったのか。もう20年経った時に振り返るのはやはり1995年なのだろうか。

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    2015年10月10日
  • 「できる人」という幻想 4つの強迫観念を乗り越える

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    文字通り「できる人=意識高い系」をぶった切る一冊。

    著者自体、元意識高い系だったらしく、説得力があった。

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    2015年08月24日
  • 親は知らない就活の鉄則

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    就活生の親向けに最近の就活事情を解説。就活ナビ登場以後の就活事情を、企業側、学生側、大学側など複数の観点から知るのに手頃な一冊だと思う。口を出すより金銭支援、社会人の知人を紹介などの親向けのアドバイスも最近の就活を体験した身としては適切なアドバイスだと感じた。

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    2015年08月01日
  • 「就活」と日本社会 平等幻想を超えて

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    就活については、もはや受ける側ではなく、採用する側に近い立場にありますが、この本の内容には納得です。

    学歴フィルターの話は置いておいても、採用基準の変化は、すごく納得できます。
    社外環境や社内環境の変化、採用の途中経過が、採用基準の変化に影響する可能性は否定できません。
    もちろん、採用基準の核となる部分は、変わりませんが。

    また、大学新卒者の一括採用について、デメリットも抑えた上で、メリットについて堂々と語っている点も素晴らしいと思います。

    いろんな意味で、就活に対して、バランスの取れた見方を示した本だと思います。
    おそらく、社会学は、こういう姿勢で取り組むべき学問なんでしょ

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    2015年06月11日