藤井聡のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
警告の書、世界経済という視点からグローバリズムという経済活動を検証する
グローバリズムがもたらしたものは、経済の自立を失い、国家主権さえ失ってしまう状況である。
EUは、グローバル資本主義のもとに完全な自由貿易、経済的国境の撤廃がもっとも進んでいる地域。
圏内で関税をなくし、通貨を統合した。しかし、その結果なにが起きたか。各国は通貨の切り下げなど金融緩和や財政出動もできず、独自の産業政策も不可能になりました。
EUでの勝者は、ドイツだ。ユーロ安でドイツの輸出産業は大いに潤った。経済危機に瀕した国々を低賃金で下請けのように使いユーロ圏がドイツにとって開かれた市場であることをフル活用している。
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Posted by ブクログ
中小企業診断士の試験が終わったので、読書再開
試験勉強の中の経済学勉強した後なので、めちゃめちゃ頭に入るし、藤井さんが書かれていることはケインズ学的に極めて真っ当で腹落ちします。
プライマリーバランスでは家計を例えに使いますが、それ使ってる人は信用できない、知識がないと判断します
政府、日本銀行が金のやり取りしている金融市場と家計が社会と金のやり取りしている財市場は、支出の意味が違う片山むしろ逆)。それを同じものとして語るのは全く間違っている。
健全化の目的は、「債務対GDPの安定化」であり、PBの黒字化ではない。デフレ下の今、分子(債務)を減らすのではなく、分母(GDP)を増やして債務対GD -
Posted by ブクログ
犬のこと何も知らないからってこともあるが、目から鱗の本だった。
犬も動物だからお世話でどうかなるではなく、あくまでも本能に従うのが常だから本能に対してアプローチだったり、自分の価値観を押し付けるのは(犬に対しても)いけないと感じた本。
⚪︎芸を覚えるのはご主人に褒めてもらうため、餌がもらえるため
⚪︎待てと伏せをしたがらないのはおの的に苦手としている号令だから
⚪︎オスなのに四つ足で立ったままおしっこするのは腰が痛い。片足を上げるというのは意外と足腰に負担がかかる姿勢。肥満を解消すれば足腰に負担がかからなくなるのでは→逆効果になって、肥満を解消するために餌の量を減らせばますます筋肉の量が減 -
ネタバレ 購入済み
日本人の未来の為に…!
2021年8月読了。
木村氏の前著『COVID-19 新型コロナ、 本当のところどれだけ危険なのか』を読み、いたく感銘を受けた為、本書も直ぐに購入。
わが国の『宿痾』と言っても良い、「空気読め」、「こんな非常事態に不謹慎な…!!」、「何歳であっても生命は生命、(どんな手段を使っても延命させて)絶対死なせてはいけない!」…、
これらのよく聞かれる言説が、この国を、国民を如何に歪めてきたか、本書を読んで本当に身を斬られる程の痛みを伴って痛感させられた。
これは「コロナ禍」だけについて書かれた本ではない。日本人の「死生観」についての覚悟までを問う、大きなテーマについて語り尽くされ -
購入済み
科学的データに裏付けられた真実
最新データに基づいた対談形式の本。グラフが多く示されており、科学的根拠のある説明がされていてわかりやすいです。
コロナは「ただの風邪」でもなく、「怖い、死ぬ、ロックダウンだ!」でもなく、「新しいタイプの風邪で、高齢者と疾患のある人は十分に注意を」という病気だと理解できました。冷静に科学的に分析してある、良い本でした。