藤井聡のレビュー一覧

  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    新自由主義とかいうものが何なのかもよく分かっていない状況で読んだ。

    経済に対する規制を外して、より開かれた状態にすること。そしてそれは、グローバリズムによって国外にも扉を開き、世界を組み込んだ市場経済を作り出す。労働力は自由に移動するし、企業はより広くマーケットを拡大できる!

    やたら持ち上げられる新自由主義に対する切り込み。めちゃくちゃ要約すると、輸出にばかり目がいって、短期的な利益ばかり出そうとするから、内需を生む賃金の上昇が起きない(コストとしか見なされないから、労働力に投資しない)。大金持ちは簡単に株式で富を増やすが、その会社がどうなろうが責任は持たない。格差は大きくなるし、賃金上が

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    2020年05月07日
  • 超インフラ論 地方が甦る「四大交流圏」構想

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    インフラ整備重要
    地方創生のヒント

    LRTなんて中学、高校の英語の教科書に載ってた話だった。環境に優しいよねって話だったのを思い出した。

    LRTは経済効果も大きいことが紹介されていた。

    東京にインフラが一極集中してるのは確かにおかしいと思った。
    地方にも同じくらいインフラが充実していれば通勤や通学も平準化されるだろうな。

    2015年に出版された本で、この時からすでに著者は増税がデフレを加速させることを言っている。
    2020年の今これを読んでいて、著者の視点や主張は興味深く、もっと話を聞きたい。
    興味の幅を広げてくれた読書になりました。

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    2020年01月22日
  • 超インフラ論 地方が甦る「四大交流圏」構想

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    日本の政策議論の場において、インフラ投資に関する真面目な議論が、既得権益批判(本書でいう「シロアリ論」)にすり替えられ、往往にして無効化されてしまう事が指摘されている。
    また後半は新幹線・高速道路網の全国的な整備を中心とした具体的なインフラ政策が提言されており、興味深い。

    この手の、偏見に基づく思考停止型の反論を受ける事で、同じ土俵での議論が成立しないという現象は他の分野(環境、軍事など)でもよく見られる。

    藤井氏も反対派に散々煽られてきた鬱憤を晴らすためか、比較的煽情的な言葉づかいを所々で用いているのはやや目障りに感じられたが、主張は概ね理解できた。

    こういった主張が世論の支持を得る日

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    2019年09月26日
  • 令和日本・再生計画~前内閣官房参与の救国の提言~(小学館新書)

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    ・安倍内閣は公共事業を拡大した内閣ではない。
    ではなぜ公共事業を拡大したというイメージがあるかというと、「統計の取り方」にある。それまで公共事業いはカウントされていなかった「社会資本整備事業特別会計」が公共事業費にカウントされるようになったから。その真実をしっかり認識する必要がある。

    この著者は橋下徹とは不倶戴天の敵のようだ。
    理由はなぜなんだろうか。
    まともな経済政策のようだが。

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    2019年08月11日
  • クルマを捨ててこそ地方は甦る

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    ネタバレ

    卒業制作をどうしようか...?と考えている最中で偶然手に取った本。かなり大胆な?タイトルと思ったが読み進めるうちに納得した。車を全否定ではなく「かしこく使う」ことで自らも健康になり自分が住んでいる地域にお金が落とせる仕組みが書かれている。
    面白かった。

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    2019年02月15日
  • 「10%消費税」が日本経済を破壊する

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    消費増税しない代替策として、国債発行と減税、内需拡大が挙げられている。消費増税がデフレ増長に繋がることは分かったが、なぜ政府がそれを進めているなのか、推進派の論理も具体的にあった方が納得感は増したかと思う。

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    2018年12月29日
  • クルマを捨ててこそ地方は甦る

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    クルマを使う事のデメリットが滔々と記述されている。
    客観的な研究に則るものも多く、示唆に富む。
    地方活性化というよりは、自動車をつかうことでどうなってしまうのか、ということを学ぶのに良いと感じた。

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    2018年01月19日
  • デモクラシーの毒

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    適菜収と藤井聡の対談だが,5章まではやや理論的なやりとりだったが,橋下劇場の話になって俄然面白くなった.大阪人が騙されなかって良かったが,橋下がさらに何かを仕掛けてくることはあるはずなので,警戒が必要だろう.前半で議論があった「保守」については理解できない部分もあったが,現在の保守層が実際には「保守」の考え方から逸脱しているのだと感じた.

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    2017年03月21日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    グローバリズムにより貧富の差は広がり格差社会がひずみをもたらす。保護主義を推奨する。
    必ず毎年利益を出し、年々GDPが上がっていくこと前提の経済の考え方に息苦しさを感じる点で、納得できるところが多い。

    が、グローバル化を止めてしまって、代わりに経済を発展することができるのか?というところに答えは見つからない。その思考自体が間違っているということなのだろうが。

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    2017年01月22日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    エマニュエル・ドット氏と日韓の論客がグローバル資本主義のの行方を語ります。バブルとその崩壊を繰り返し、大企業によるの寡占化、短期利益を求めての目先のパイの奪い合い、株主はクリックひとつでやめられるが従業員はそうはいかない、国家という枠内でのガバナンスの欠如などの問題を洗い出し、それでもネオリベラリズムを支持するのはエリートが内向きな小さなグループに閉じこもって統治を放棄していると糾弾。
    一般人もそれで良しとしてしまうのは、子供の頃貧しかった高齢者が今を豊かだと感じていることに加えて、ハンナ・アーレントの「全体主義の起源」を挙げて論じている。
    2014年6月発売の本書ですが、ドット氏の「新自由主

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    2016年12月31日
  • デモクラシーの毒

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    「多数決は最善の決定方法ではない」ことと「思考停止の危険性」を理解していれば、どれも理解できることばかりですが、無知であることをバカにしているような語り口は、気になりました。

    また、この本の中で批判されている人や考え方については、批判されることが前提となっているように思えました。
    その前提は、見方によっては、思考停止に思えるので、その点も気になりました。

    とりあえず、民主主義には、マイナス面もあるわけですが、そこを乗り越える視点は弱い気がしました。
    この次の本では(出るかどうか知らないですが)、その視点を期待したいと思います。

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    2016年10月25日
  • デモクラシーの毒

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    保守から見た場合の、至極真っ当な橋下批判。大阪都に対する具体的な反論を知らないのでその点はなんとも言えないが思想状況の分析については納得する点が多いかも。

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    2015年10月28日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    トッドの部分を抜き読みするだけでも、現代国際社会の問題点の一端を知る事ができる。

    『有効な手立てを打ちたいなら、方向転換を成功させるには、まず次の事実を受け入れなければなりません。多くの人は受動的で、現状に対して協力的であり、とりわけ高年齢層はそうだということです』

     日本の現状を言い当てているのか…

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    2015年01月04日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    グローバル化とよく叫ばれる中でグローバル化を分かりやすく批判的のとらえた一冊。
    読み進める前には国境が取り払われ、規制緩和が進む現代において、保護主義的な政策の重要性を説くのは一見ナンセンスに感じた。でも違った。決して保護主義政策をとって自国を鎖国状態にするということを主張しているのではなく、グローバル化の負の影響にも目を向ける必要性を訴えているように僕は感じた。なぜグローバル化が発生したのか?どうしてこれほど現代はグローバル化を謳うのか?グローバル化の正・負それぞれの影響は何か?こういった点を理解し、グローバル化の本質にせまる理解をしておくことが現代経済を見つめるためには必要だと感じた。

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    2014年11月29日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    自由貿易で世界経済が復活するということに対して警告を発する。世界の経済成長率が、新自由主義が勃興する前後で約3%から1.5%へと落ちている事実など、必ずしも寄与していないという。日本では、小泉政権、そして安部政権でも、これを称賛する動きがあったのも事実。企業が儲かれば、法人税も沢山入り、国も潤うかもしれない。しかし、利益の代償として働く者の給料が減ってしまっては、企業栄えて、国滅ぶにならないだろうか。一部の富裕層のために、それはあるというのは、アメリカ、西欧を見て納得してしまう。自由主義という言葉から連想するのは、解放、個人かもしれないけど、成熟した個人ばかりの社会とは限らない。むしろ、大多数

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    2014年09月22日
  • イヌの気持ちは「見た目」で9割わかる!

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    批判を承知の上で言うが,発達障がいの子と犬はよく似ていると思う。犬を飼うようになってから,発達障がいの子の気持ちがより分かるようになった。

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    2014年07月20日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    京都大学で行われたシンポジウムの書籍化。
    グローバル化は、不可逆で必然的な流れなどではなく、抑制できる、すべきであること。
    ネオリベは、劣化したエリートが自己利益増大化に利用するために飛びついただけの空疎なイデオロギーであること。
    グローバリズムを抑制するには、保守に立ち返ることが議論されています。

    トッドの話を聞くと、フランスも同じなんだなとワロてしまいます。苦笑です。

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    2014年07月09日
  • 政の哲学

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    同い年だからか?とにかく共感してしまう藤井節。真面目に考えると重たくて、口先だけで文句を言うばかりの国政、哲学の視点から考えると腑に落ちる本来のあるべき姿。上手く語っていると思います。

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    2014年07月03日
  • コンプライアンスが日本を潰す 新自由主義との攻防

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    時折、過激な論調も見られるが、筆者の主張、論理展開は極めてロジカルである。
    法令順守、またその背後にある新自由主義、グローバリズムの理屈は、国を開いて、日本という国を犠牲にしてまで、進めるべきものなのだろうか?
    グローバリズムに関して考える際には同時に国家のあり方、そして自分のアイデンティティを再考すべきなのだろうと思う。
    服従をして思考停止するのではなく、まずはきちんと考えることが重要なのだと思う。

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    2014年01月20日
  • 新幹線とナショナリズム

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    内容はあっさりとしていた。
    要は新幹線を整備すれば日本が経済的にも文化的にも発展しますよ、ということ。
    最も印象に残った言葉は、(新幹線は貨物ではないのでモノは運ばない。しかし、東西の思想を運ぶ。)

    いわゆる域際関係を活発化させるのに有効である。
    人がいない地域に新幹線を建てても無駄である。その言葉は理解できる。しかし、新幹線が作られた場所に人が集まる。その言葉を尊重しなければ、地域は守れず、多様性がよりいっそう無くなってしまうだろう。
    精神面で日本をつなげなければ国土のよりいっそうの発展は考えられない。と、国民が感じ、行動に移すことができれば、東京一極集中のこの歪な成長にも歯止めをかけるこ

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    2013年11月24日