藤井聡のレビュー一覧

  • デモクラシーの毒
    「多数決は最善の決定方法ではない」ことと「思考停止の危険性」を理解していれば、どれも理解できることばかりですが、無知であることをバカにしているような語り口は、気になりました。

    また、この本の中で批判されている人や考え方については、批判されることが前提となっているように思えました。
    その前提は、...続きを読む
  • デモクラシーの毒
    保守から見た場合の、至極真っ当な橋下批判。大阪都に対する具体的な反論を知らないのでその点はなんとも言えないが思想状況の分析については納得する点が多いかも。
  • グローバリズムが世界を滅ぼす
    トッドの部分を抜き読みするだけでも、現代国際社会の問題点の一端を知る事ができる。

    『有効な手立てを打ちたいなら、方向転換を成功させるには、まず次の事実を受け入れなければなりません。多くの人は受動的で、現状に対して協力的であり、とりわけ高年齢層はそうだということです』

     日本の現状を言い当てている...続きを読む
  • グローバリズムが世界を滅ぼす
    グローバル化とよく叫ばれる中でグローバル化を分かりやすく批判的のとらえた一冊。
    読み進める前には国境が取り払われ、規制緩和が進む現代において、保護主義的な政策の重要性を説くのは一見ナンセンスに感じた。でも違った。決して保護主義政策をとって自国を鎖国状態にするということを主張しているのではなく、グロー...続きを読む
  • グローバリズムが世界を滅ぼす
    自由貿易で世界経済が復活するということに対して警告を発する。世界の経済成長率が、新自由主義が勃興する前後で約3%から1.5%へと落ちている事実など、必ずしも寄与していないという。日本では、小泉政権、そして安部政権でも、これを称賛する動きがあったのも事実。企業が儲かれば、法人税も沢山入り、国も潤うかも...続きを読む
  • イヌの気持ちは「見た目」で9割わかる!
    批判を承知の上で言うが,発達障がいの子と犬はよく似ていると思う。犬を飼うようになってから,発達障がいの子の気持ちがより分かるようになった。
  • グローバリズムが世界を滅ぼす
    京都大学で行われたシンポジウムの書籍化。
    グローバル化は、不可逆で必然的な流れなどではなく、抑制できる、すべきであること。
    ネオリベは、劣化したエリートが自己利益増大化に利用するために飛びついただけの空疎なイデオロギーであること。
    グローバリズムを抑制するには、保守に立ち返ることが議論されています。...続きを読む
  • 政の哲学
    同い年だからか?とにかく共感してしまう藤井節。真面目に考えると重たくて、口先だけで文句を言うばかりの国政、哲学の視点から考えると腑に落ちる本来のあるべき姿。上手く語っていると思います。
  • コンプライアンスが日本を潰す 新自由主義との攻防
    時折、過激な論調も見られるが、筆者の主張、論理展開は極めてロジカルである。
    法令順守、またその背後にある新自由主義、グローバリズムの理屈は、国を開いて、日本という国を犠牲にしてまで、進めるべきものなのだろうか?
    グローバリズムに関して考える際には同時に国家のあり方、そして自分のアイデンティティを再考...続きを読む
  • 新幹線とナショナリズム
    内容はあっさりとしていた。
    要は新幹線を整備すれば日本が経済的にも文化的にも発展しますよ、ということ。
    最も印象に残った言葉は、(新幹線は貨物ではないのでモノは運ばない。しかし、東西の思想を運ぶ。)

    いわゆる域際関係を活発化させるのに有効である。
    人がいない地域に新幹線を建てても無駄である。その言...続きを読む
  • 日本破滅論
    対談本にしては綺麗にまとめられた良書!!

    誰もが社会に対して薄々感じている違和感の正体がわかりやすく解き明かされる内容である。
    多方面の知識、視野をいかした話題のようだが、述べていることは実は当たり前で尤もなことばかりである。

    また対談を通して、著者陣の志や姿勢、そして人としての魂を感じ取れるの...続きを読む
  • 日本破滅論

    気軽に読めるが奥深い

    これまでの日本の政策、これからの解決方法など、楽しく、新鮮に読むことが出来た。テレビやニュースではあたりまえとされている政策論議について、わかりやすく、直感的に開設されており、なるほどと何度も納得させられた。
    2人の会話を進めながら書かれているので、とても読みやすい。
  • 日本破滅論
    自分がいかに無知であるかを痛感させられた
    政治、経済、パラダイム、柔軟性と時代を見据える視野の広さを養うことで一個人として恥じぬ生き方をしていきたい
  • 日本破滅論
    閉塞感の打破といって、橋下維新に期待している。彼のいう「船中八策」は、この20年間、机上空論しか知らない学者がつくってきた安っぽい物語。80年代から世界をおかしくしてきた新自由主義の、30年も流行遅れの物語を「維新」と名づけて持ち出したにすぎない、との著者(中野)の指摘に耳を傾けるべきだ。
  • コンプライアンスが日本を潰す 新自由主義との攻防
    日本国憲法と称する条文を筆頭に、
    法により日本が破壊されているという面白い視点。

    2000年以上護り続けてきた、精神や習慣が法により侵されてゆく。
  • 救国のレジリエンス 「列島強靱化」でGDP900兆円の日本が生まれる
    インフラ整備・公共投資によって地震等の災害から日本を守るばかりでなく、景気も良くなるという主張が分かりやすく書かれている。

    著者は京大の教授であり、経済の専門家であるが、話し言葉で書かれている本書は読みやすく、一気に読めた。

    それにしても財政出動を250兆円行い、名目GDPを900兆円にするとい...続きを読む
  • 救国のレジリエンス 「列島強靱化」でGDP900兆円の日本が生まれる
    土木の専門家による、震災対策と日本の活性化を同時に成し遂げる都市計画の提言。
    まるで講演をそのまま文字起こししたような親しみやすい口語調の文章で書かれているので、すらすらと読むことができました。

    レジリエンスというのは分かりにくい言葉ですが、(著者の定義によると)強靭さ、それも硬くて壊れないのでは...続きを読む
  • なぜ、日本人の9割は金持ちになれないのか
    この20年間、給与不変。
    デフレで物価が下がっていた。

    この2行を書き出してみて思うのは、なら良いじゃん、という事だ。実質、可処分所得が上がっていると言える。更に、税金の負担も軽減する。100円で5%の消費税が5円。これがデフレで50円で5%なら2.5円。一般的にデフレは失業者が増え、物が売れない...続きを読む
  • グローバリズム植民地 ニッポン - あなたの知らない「反成長」と「平和主義」の恐怖 -
     名目GDPの推移で見ると、80年代から基本的にすべての国と地域が一貫して成長している中、我が国日本だけが停滞しているという現実。
     その原因は「反成長主義」と「平和主義」であるとする。
     著者の論の立て方はやや性急に過ぎ、事態を単純化し過ぎているきらいがあるが、本書の最後に述べられている結論のひと...続きを読む
  • こうすれば絶対よくなる! 日本経済
    経済学者でMMTを推奨する藤井聡氏と田原総一朗との対談をまとめたもの。主にコロナ発生直後の日本経済について述べている。MMTを主張する学者なので、財政出動と減税を重視する政策の重要性を説いている。わかりやすい内容ではあったが、MMTが正しいかどうかは不明。

    「政府がカネを払わないからコロナ病床も増...続きを読む