藤井聡のレビュー一覧
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新自由主義とかいうものが何なのかもよく分かっていない状況で読んだ。
経済に対する規制を外して、より開かれた状態にすること。そしてそれは、グローバリズムによって国外にも扉を開き、世界を組み込んだ市場経済を作り出す。労働力は自由に移動するし、企業はより広くマーケットを拡大できる!
やたら持ち上げられる新自由主義に対する切り込み。めちゃくちゃ要約すると、輸出にばかり目がいって、短期的な利益ばかり出そうとするから、内需を生む賃金の上昇が起きない(コストとしか見なされないから、労働力に投資しない)。大金持ちは簡単に株式で富を増やすが、その会社がどうなろうが責任は持たない。格差は大きくなるし、賃金上が -
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日本の政策議論の場において、インフラ投資に関する真面目な議論が、既得権益批判(本書でいう「シロアリ論」)にすり替えられ、往往にして無効化されてしまう事が指摘されている。
また後半は新幹線・高速道路網の全国的な整備を中心とした具体的なインフラ政策が提言されており、興味深い。
この手の、偏見に基づく思考停止型の反論を受ける事で、同じ土俵での議論が成立しないという現象は他の分野(環境、軍事など)でもよく見られる。
藤井氏も反対派に散々煽られてきた鬱憤を晴らすためか、比較的煽情的な言葉づかいを所々で用いているのはやや目障りに感じられたが、主張は概ね理解できた。
こういった主張が世論の支持を得る日 -
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エマニュエル・ドット氏と日韓の論客がグローバル資本主義のの行方を語ります。バブルとその崩壊を繰り返し、大企業によるの寡占化、短期利益を求めての目先のパイの奪い合い、株主はクリックひとつでやめられるが従業員はそうはいかない、国家という枠内でのガバナンスの欠如などの問題を洗い出し、それでもネオリベラリズムを支持するのはエリートが内向きな小さなグループに閉じこもって統治を放棄していると糾弾。
一般人もそれで良しとしてしまうのは、子供の頃貧しかった高齢者が今を豊かだと感じていることに加えて、ハンナ・アーレントの「全体主義の起源」を挙げて論じている。
2014年6月発売の本書ですが、ドット氏の「新自由主 -
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グローバル化とよく叫ばれる中でグローバル化を分かりやすく批判的のとらえた一冊。
読み進める前には国境が取り払われ、規制緩和が進む現代において、保護主義的な政策の重要性を説くのは一見ナンセンスに感じた。でも違った。決して保護主義政策をとって自国を鎖国状態にするということを主張しているのではなく、グローバル化の負の影響にも目を向ける必要性を訴えているように僕は感じた。なぜグローバル化が発生したのか?どうしてこれほど現代はグローバル化を謳うのか?グローバル化の正・負それぞれの影響は何か?こういった点を理解し、グローバル化の本質にせまる理解をしておくことが現代経済を見つめるためには必要だと感じた。
で -
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自由貿易で世界経済が復活するということに対して警告を発する。世界の経済成長率が、新自由主義が勃興する前後で約3%から1.5%へと落ちている事実など、必ずしも寄与していないという。日本では、小泉政権、そして安部政権でも、これを称賛する動きがあったのも事実。企業が儲かれば、法人税も沢山入り、国も潤うかもしれない。しかし、利益の代償として働く者の給料が減ってしまっては、企業栄えて、国滅ぶにならないだろうか。一部の富裕層のために、それはあるというのは、アメリカ、西欧を見て納得してしまう。自由主義という言葉から連想するのは、解放、個人かもしれないけど、成熟した個人ばかりの社会とは限らない。むしろ、大多数
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Posted by ブクログ
内容はあっさりとしていた。
要は新幹線を整備すれば日本が経済的にも文化的にも発展しますよ、ということ。
最も印象に残った言葉は、(新幹線は貨物ではないのでモノは運ばない。しかし、東西の思想を運ぶ。)
いわゆる域際関係を活発化させるのに有効である。
人がいない地域に新幹線を建てても無駄である。その言葉は理解できる。しかし、新幹線が作られた場所に人が集まる。その言葉を尊重しなければ、地域は守れず、多様性がよりいっそう無くなってしまうだろう。
精神面で日本をつなげなければ国土のよりいっそうの発展は考えられない。と、国民が感じ、行動に移すことができれば、東京一極集中のこの歪な成長にも歯止めをかけるこ