藤井聡のレビュー一覧

  • ゼロコロナという病

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    賛同できる主張と、それはちょっと違うんじゃないかという主張もあるかな。
    もちろんゼロインフルエンザが無理なように、ゼロコロナもありえないし、そんなものを目指すべきではないことは今になればよく分かる。

    ポピュリズムにかられ、みんなで一斉に同じ方向に進む国民性はいい意味でも悪い意味でも日本人的だったなとか、医師会は偉そうな割に何もしてくれなかったなとか、厚労省は相変わらず腐ってるなとか思うところはこの本が斬ってくれて痛快。

    ただ、木村盛世さんは持論を述べるときの顔つきが人を小馬鹿にしたような感じでどうにも好きになれないんだよね。だから、テレビで見るより本で読む方が主張がすんなり入ってきて良かっ

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    2021年10月22日
  • こうすれば絶対よくなる! 日本経済

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    藤井聡さんのYoutubeチャンネルで紹介された本。MMTの考え方に否定的だった田原総一朗さんと対談し、田原さんがMMTを理解し、御自身の考え方を変えていった話が書かれていると言われて読んだ本です。
    私がこの本を読もうと思った観点は、少し前に読んだ『事実はなぜ 人の意見を変えられないのか』という本に対する、逆説的な話を見れると思ったからです。

    結論から言うと、前情報と本の中身に差異があって、本書では田原さんがすでにMMTを理解し、考え方を変えてからの対談トークでした。よって、「事実が人の意見を変えてから」の話だった訳ですw

    まぁそれでも日本経済の問題点など、マクロデータに基づいて分かりやす

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    2021年08月03日
  • MMTによる令和「新」経済論

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    「国債発行に基づく政府支出がインフレ率に影響するという事実を踏まえつつ、「税収」ではなく「インフレ率」に基づいて財政支出を調整すべきだという新たな財政規律を主張する経済理論」
    信用貨幣論、貨幣循環論、万年筆マネー、スペンディングファースト、貨幣国定説、貨幣のピラミッド。
    自国通貨建ての国債で破綻することはありえない。
    過剰インフレになってしまう財政支出が政府支出の上限。

    低金利は、ゼロ如何にはできない。低い金利は、金融機関の経営を圧迫する。民間の借入が多くなるとバブル崩壊の危険性が高くなる。インフレになったとき、高金利政策をとると利払い費が高くなって、民間への資金供給が多くなる。供給力を増や

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    2020年06月23日
  • MMTによる令和「新」経済論

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    MMTは、税収ではなくインフレ率に基づいて財政支出を調整すべきとする。それに基づきつつも、著者は派生したレベルで時折混濁したような議論をして分かりづらい。

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    2020年01月26日
  • 令和日本・再生計画~前内閣官房参与の救国の提言~(小学館新書)

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    安倍政権が構造改革・緊縮財政・プライマリーバランス黒字化に向かう理由を前内閣官房参与として内側から見た視点で描く。
    さらにそれが如何に悪手なのかをエビデンスベースでしっかり論じている。

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    2020年01月05日
  • 「10%消費税」が日本経済を破壊する

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    いつもラジオで聞いている藤井教授の警鐘本。
    平成時代の失敗を繰り返してはいけない。
    データや統計を表示していて、経済失政の結果がわかりやすい。これらデータに謙虚に向き合わないと。

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    2019年10月12日
  • 「10%消費税」が日本経済を破壊する

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     政治的に難しい事を活字として出版するのはなかなか難しい事だと思う。
     
     清くすべての面が正せればそれでよいのだがそれに追随するかしないかは読者の判断に任せるとしか言えないのだろう。

     簡潔に記しておくと消費税は必要のない税だと思う。本文にも記載されていることだから触れないが多くの点で賛同はしたい。

     ただ、掲載されている図や表の出典の明記が無い事が気になる。意見は多く出されなおかつその根拠をしっかりと持った議論を政治に臨みたいものだ。

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    2019年05月20日
  • 日本破滅論

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    決めるのが政治でなく、議論するのが政治。なるほどと思う。
    フレーズで洗脳し闇雲に決めることに、違和感を覚えた。その理由も、そこにある気がした。
    しかし、しょーもない議論に時間を使うのは勘弁願いたい!

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    2019年03月17日
  • クルマを捨ててこそ地方は甦る

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    地方が車がないと生活できない、活性化できないという妄信されていることを否定した一冊。
    著者の主張は一貫しているが、単なる交通政策にとどまらず、地域活性化や住宅政策など、様々な要因が絡み合って現在がある。
    簡単にこの状況を変えるには難しい面も多い。
    著者の主張は一定の理解ができる面もあるが、では現実的にどうすればよいか、といった点についてはもう少し踏み込んでほしかったという印象です。
    富山市を成功例と紹介していますが、また違う面での課題もあり、今後の展開が期待されるところです。
    難しいのは、その都市によって、車が入るべきところとそうでないところをどう境界線を切るのかが違うため、ある意味では政治的

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    2018年05月04日
  • 国民所得を80万円増やす経済政策

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    内容は平易でわかりやすいがやや冗長。(ノーベル賞受賞者を用いた)権威主義的表現が多すぎて(俺の言っていることはあの受賞者も言っている、俺が昔からいってきたことはあの受賞者も同じ、など)辟易してくる。淡々とデータに基づく主張だけ書いたら多分紙面は半分(値段も半分!?)でよさそうな一冊。主張は「デフレ下では政府の積極財政が肝要」の一言。

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    2018年04月12日
  • クルマを捨ててこそ地方は甦る

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    クルマの発展により郊外への大型商店の進出、ニュータウンの整備が進んだ。その結果地方都市の中心の商店街が荒廃し、人口が流出し、地域の繋がりも薄くなっていってしまったと説く。クルマの排除を行なって中心部に人が増えた事例を富山と京都のケースで説明している。さまざまなデータによる分析がしてあるが、ここまで車に依存した社会からクルマを減らしていくことは簡単ではないだろう。さらに自動運転技術の発展により、クルマの存在意義自体が変わろうとしている。変化の激しい時代に対応していくには、色んな角度からのアプローチが必要なのかもと気付かされた。

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    2018年03月04日
  • クルマを捨ててこそ地方は甦る

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    クルマがないと地方では生活ができない、というイメージを覆す題名。

    モータリゼーション、都市の郊外化、地方の衰退、グローバリゼーションの浸透という最悪のスパイラルとなっており、クルマ依存について警鐘を鳴らしている。

    また、銀座のホコ天、京都市の車線減少、富山市のLRT事例を踏まえ、クルマ利用減少の実現性について論じている。
    しかし、銀座は論外として京都市は一般的に言う地方ではない上、富山市の事例については新幹線の接続の役割が大きいと書かれている。

    驚いたのは、郊外の大型ショッピングモールと地元商店街での買い物を比較した場合、地域外に流出するお金が2倍以上異なるという研究結果(生鮮食品のみで

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    2018年01月20日
  • クルマを捨ててこそ地方は甦る

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    日本経済は自動車業界が牽引しているから、なかなかこういった発言がでてこない。しかし、これを実現するにはどれくらいの年月がいるのかな?

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    2017年11月30日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    表紙の写真で分かるように、エマニュエル・トッドが表看板の本だが、彼が語る場面は、他の著者よりそう多いわけではない。

    グローバリズムが経済的繁栄をもたらすという理論は、じつは根拠がなく、逆に世界に不公平と混乱をもたらす元凶であることを、座談会およびそれぞれの論文でわかりやすく説いた本。

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    2017年09月01日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    「グローバル資本主義によって経済は成長する」と信じられてきましたが、実際のデータを客観的に眺めてみれば、真実はまったく逆であって、「グローバリズムは成長を鈍化させる」
    グローバル資本主義を推し進める人々は、ビジネスに自由さえ与えれば富も雇用も創出され、最大限の成長があると信じてきた
    アメリカにしても日本にしても「国による産業保護」という規制が成長を生ん
    アメリカが、実は世界で最も強力な産業政策を行っているのです。インターネットにせよ、半導体にせよ、航空機にせよ、研究開発を支援したのは国防総省や軍などの政府機関
    グローバリズムは国境を前提にしないものであって、国境が存在することを前提とした上で、

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    2016年11月22日
  • 国民所得を80万円増やす経済政策

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     著者は大学教授にして内閣官房参与なので、政府政策の大きく関与しているはずである。
     デフレが諸悪の根源で、これから脱出するために積極財政を実施すべきとの主張を丁寧に、何回も繰り返す。
     諸悪の根源の説明も都合のいい論しか展開しないところや、クルーグマン・スティグリッツの意見が正しいとの前提など、雑というか大雑把な感もあるが、わかりやすさが最重要な読み物と考えれば、それもいいだろう。おもな反論である財政破綻論、国債暴落論の否定ももちろん書かれている。
     表題の80万円は、現GDP500兆円が600兆円になれば所得が1.2倍になる。平均所得が400万円だから80万円増えるとの計算による。
     この

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    2016年09月04日
  • 超インフラ論 地方が甦る「四大交流圏」構想

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    大大阪圏構想、確かに新幹線アクセスが向上すれば成立する。しかし大分県からは遠い、先ずは四国新幹線が必要かもしれない東九州よりも…

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    2015年12月14日
  • デモクラシーの毒

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    橋下氏批判の本。個人的には橋下氏や維新の考え方
    やり方。表現の仕方などに問題があるのではないかと
    思います。なのでこの本で両氏が言っていることは
    本質的には理解できる部分もあります。また世間風潮
    として、凡庸化・思考停止・リセット思考が蔓延
    していることについての危惧はよくわかります。
    でも少し、過激にというか、攻撃的すぎるかな
    と思います。批判している内容の一部と同じような
    言動ではないかと思う部分もあります。
    でもやはり都構想も含めて個人的には反対です。
    大阪市民でも府民でもなくなってしまいましたが
    出身ですし、故郷でもありますし、いつか帰ると思っていますし。。。

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    2015年11月11日
  • 大阪都構想が日本を破壊する

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    私は大阪都構想に対して、賛成か反対かを意思表示などする気は毛頭ない。ただし本書は首長の人格をただひたすらに否定をし、恣意的な批判を展開するような類書とは違い良書だといえる。
    筆者が言うとおり、大阪が都構想実現に邁進する間に、東京はオリンピックをはじめとする外に向けた発信力を高め、ヒト・モノ・カネといったあらゆるものを取り込み、更に一極集中化が進む一方で、大阪は機構改編に膨大なエネルギーと行政コストを費やすことで、外からのエネルギーをうまく吸収できずに衰退していくということに・・・これが事実ともなれば、末恐ろしいシナリオだと思う。
    今後、東京、名古屋はもとより、アジアでは上海、ジャカルタ、シンガ

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    2015年04月14日
  • 新幹線とナショナリズム

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    東海道新幹線の時のように国民あげて新幹線を作る機運がなくなっていることを嘆く一冊。どこまで新幹線が整備されるといいのか考えさせられます…

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    2013年12月10日