あらすじ
敗戦後、自信を失っていた日本人に希望を与え、ナショナルプライドを復活させた新幹線。鉄道や道路などのインフラを整備して国家を発展させた海外の例なども交えながら、ナショナル・シンボルとしての新幹線を論じていく。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
新幹線ネットワークに外れた金沢、和歌山、徳島、富山等の明治期の大都市が衰退しているという事実に驚いた。
インフラの整備の重要性が改めて理解できたが、この20年ほど続いたマスコミの公共事業たたきにより国民に嫌悪感が染み付いてしまっているのでこれをどう払拭するかが問題だと思う。
今現在の新幹線の重要性を認めない人はいないと思うが、当時の鉄道斜陽説を跳ね返し新幹線建設をやり遂げたことは非常に大変だったことが伺える。
著者の藤井聡氏の国土強靭化計画に大いに期待するところです。氏の著作もそうだが、ネット上で見ることのできる動画を見ると氏の大変広く、深い思想、見識を垣間見ることができるのでお勧め。
Posted by ブクログ
日本は自然災害大国で、大地震が起きれば東海道ベルト地帯は分断されてしまう危険性がある。そのためには東京一極集中を解消し国民が分散して住む必要がある。それには全国に新幹線ネットワークを整備するが必要であることを訴えている。その整備には国民のナショナリズムが必要である。当然の訴えである。
Posted by ブクログ
内容はあっさりとしていた。
要は新幹線を整備すれば日本が経済的にも文化的にも発展しますよ、ということ。
最も印象に残った言葉は、(新幹線は貨物ではないのでモノは運ばない。しかし、東西の思想を運ぶ。)
いわゆる域際関係を活発化させるのに有効である。
人がいない地域に新幹線を建てても無駄である。その言葉は理解できる。しかし、新幹線が作られた場所に人が集まる。その言葉を尊重しなければ、地域は守れず、多様性がよりいっそう無くなってしまうだろう。
精神面で日本をつなげなければ国土のよりいっそうの発展は考えられない。と、国民が感じ、行動に移すことができれば、東京一極集中のこの歪な成長にも歯止めをかけることができると思う。
最後に、祝 九州には感動した。
インフラが整っているところにすんでいる人は、恵まれています。日本全国をネットワーク化し、さらに恵まれた人が増えていくことを望みます。