藤井聡のレビュー一覧
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内容はあっさりとしていた。
要は新幹線を整備すれば日本が経済的にも文化的にも発展しますよ、ということ。
最も印象に残った言葉は、(新幹線は貨物ではないのでモノは運ばない。しかし、東西の思想を運ぶ。)
いわゆる域際関係を活発化させるのに有効である。
人がいない地域に新幹線を建てても無駄である。その言葉は理解できる。しかし、新幹線が作られた場所に人が集まる。その言葉を尊重しなければ、地域は守れず、多様性がよりいっそう無くなってしまうだろう。
精神面で日本をつなげなければ国土のよりいっそうの発展は考えられない。と、国民が感じ、行動に移すことができれば、東京一極集中のこの歪な成長にも歯止めをかけることができると思う。
最後に、祝 九州には感動した。
インフラが整っているところにすんでいる人は、恵まれています。日本全国をネットワーク化し、さらに恵まれた人が増えていくことを望みます。 -
購入済み
気軽に読めるが奥深い
これまでの日本の政策、これからの解決方法など、楽しく、新鮮に読むことが出来た。テレビやニュースではあたりまえとされている政策論議について、わかりやすく、直感的に開設されており、なるほどと何度も納得させられた。
2人の会話を進めながら書かれているので、とても読みやすい。 -
Posted by ブクログ
インフラ整備・公共投資によって地震等の災害から日本を守るばかりでなく、景気も良くなるという主張が分かりやすく書かれている。
著者は京大の教授であり、経済の専門家であるが、話し言葉で書かれている本書は読みやすく、一気に読めた。
それにしても財政出動を250兆円行い、名目GDPを900兆円にするというのは大胆な発想であり、考えもつかなかった。公共工事を増やすなどで連発された90年代後半の一連の「緊急経済対策」を彷彿とさせる。あの時はデフレが進行してしまったが、確かに景気が若干上向いた。
地方への分散という考え方は賛成。大都市圏以外は、公共事業を中心とした経済循環がより顕著であるし、危機管理の面からも思い切った政策が必要かもしれない。 -
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土木の専門家による、震災対策と日本の活性化を同時に成し遂げる都市計画の提言。
まるで講演をそのまま文字起こししたような親しみやすい口語調の文章で書かれているので、すらすらと読むことができました。
レジリエンスというのは分かりにくい言葉ですが、(著者の定義によると)強靭さ、それも硬くて壊れないのではなく、ダメージを負っても柔軟に対応できるしなやかさを意味しています。
東日本大震災後、今後起こる大地震への対策が必要だと言うのは誰もが共通している認識だと思いますが、ではどうすればいいのか?と問われても漠然としすぎてなかなか答えが出てきません。この本では、土木の専門家の立場から必要な地震対策をわかりやすく明快に説明していて、道路などのインフラの重要性について再認識させられました。
悲観的になりがちなテーマではありますが、終始希望を持てる明るい雰囲気なのも好印象でした。 -
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●日本の医療業界の巨悪の構造を暴き、不都合な過剰医療の実態を激しく糾弾した本。
●不正・過剰医療が横行する日本の医療業界の闇に斬り込む。→ちょっとしたことでも気軽に病院へ行ける現状は確かに不健全だと思った。
●膨らみ続ける医療費や「過剰医療」の裏にある構造を暴く主張には、考えさせられる部分も多かった。特に、莫大な公費が投入される高額な治療薬のあり方や、事なかれ主義が生む無駄な検査など、医療の現場に潜む「歪み」を突いた指摘には一理あると感じる。しかし、「がん検診や早期発見は無意味だ」「コロナ対応の裏で病院がボロ儲けした」といった極端な言説を展開し、それをもって医療全体を「偽善」と切り捨てる論理には、素直に首を縦に振ることはできなかった。医療制度の問題点を可視化した功績はあるものの、自説に都合の良い事例ばかりを拾い上げて糾弾する姿勢には警戒感を覚えてしまう。 -
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著者について何も知らず、分かってくれない上司にどう分かってもらうか、正論の通し方を知りたいと思って手に取ったのですが、
正直そのような考えで手に取ってはいけない本でした。
安倍政権時に内閣官房参与として関わっていた著者が、
大阪都構想反対論をどのように正論として訴え、
大阪都構想を廃案にしたかということが実録として書かれています。
哲学の話が続き、どうすればいいのか、
何をいいたいのかが読めず、途中挫折しそうになり、
挙げ句の果てに
正論を通すには仲間づくりが大切!
仕事だけの役割ではだめ!飲みに行こう!
ゼミ生とはマンツーマンで4から5時間じっくり話すことで自分の考えを理解してもらった
というところから
え?それって、、ハラスメ...と、一歩二歩後退りしそうになりましたが、
読んでいるうちに現総理と仲が良さそうな表現が散見され、ん?と思い検索をかけたところ、いろいろなネットニュース(サナエトークン、誹謗中傷動画云々)が引っかかり、おお!!時の人!と思い、とても読みやすくなりました。
本を読む上で著者のバックグラウンドを知ることは大切だと改めて感じました。
(ご本人がXで上記ニュースへの関与についてはは否定されていました。)
とにかく人に可愛がられて、敵を作らないことが大切! というところを大事にしたいと思います。
普段政治関連の話は読まないので興味深かったです。
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日本医師会を中心にした日本の銭ゲバ医療の問題と、先のコロナ対策の問題をお二人が語る。
コロナについては、ここに来てまだ何も検証とか反省がなされていないのがどういうことと思ってたんだが、まさか逆に、普通の風邪を5類指定していたとは驚いた。
一番の問題は、日本という国が、科学的に、エビデンスに従って政策を決められないということか。
多分、エビデンスに従った結論を出せる人はいる。
だが、責任を取れない。取らない。お金を出してくれる人にお金を回せなくなるから。
だって、あの頃、偽陽性の問題について簡単に計算したって、PCR検査で陽性になって本当に罹患している確率は10%切ってた。
のに、いつの間にか誰も何も言わなくなった。
チャイナマネーも入って、街角PCR検査がバンバン行われた。
掛かってるのは、国民の命と生活。
BCG接種にも、統計的に有意だという証拠がないのには本当にビビるよ。
コロナで焼け太った一部の医療機関がある。
それで良かったのか悪かったのか。
その時にはしょうがなかったかもしれない。無能にも考えてなかったから。
だからこそ次起こることを考えて、起こったらどうしようって考えるのが筋ではないか。
でも出来ない。
データがないから。
データ取ってないから。
データを判断できないから。
それで、財源がー、均衡がー、ってどの口がおっしゃいますって話。
お二方の仰ってることがでも全面的に正しいかどうかは、判断出来ない。それ程のリテラシーは、ぼくにはない。
だから、ちゃんと国民に見えるように議論しなければいけないのではないか。
クマみたいって言うのは失礼だなんて、国会議員先生が聞いてる暇ありますか。 -
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将棋の名人の本ではない。大学教授が、思考停止に陥った人間(特にエリート層)によって現代にナチスドイツのような全体主義が復活してはいけないと啓蒙する本。
ナチス高官だったアイヒマンという『凡庸で思考停止に陥った役人が先導した戦争犯罪』を何度も例に出しながら『平凡』てはなく『凡庸』の罪を糾弾する前半はともかく、中盤から段々筆圧が感情的になってくるのが残念。現代においても昔のような全体主義がはびこる危険性があると訴えているが、陰謀論を支持する人に向けたような分断を煽るタイプの語り口になっていくため、『全体主義の対極にいる、似て非なるもの』のような印象を受ける。そして、これは誰が特定の政治勢力や人物への直接的な批判なのでは?と読み取れた。
その答えのようなものが終盤に出てきたので妙に納得できた。しかし本書を読んで時折嫌悪感を覚えつつも、自分の中にもこうした極論が時たま出現することを自覚し、『扇動に乗ってはいけない』と反省する材料にはなった。 -
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名目GDPの推移で見ると、80年代から基本的にすべての国と地域が一貫して成長している中、我が国日本だけが停滞しているという現実。
その原因は「反成長主義」と「平和主義」であるとする。
著者の論の立て方はやや性急に過ぎ、事態を単純化し過ぎているきらいがあるが、本書の最後に述べられている結論のひとつ、つまるところ要は憲法9条第2項と財政法4条に帰するという議論は目にウロコであった。
財政法4条が国の歳出の財源として国債を発行することを禁じており、それが財務省のプライマリーバランス黒字化目標、緊縮主義を規定しているということ。そして財源としての国債発行禁止は、まさにアメリカGHQが日本を2度と武装できない国にしようとしたからであると。
この憲法9条と財政法4条の内的関連性は、まさに本書の副タイトルの「反成長」と「平和主義」の内的関連性そのものであり、見事な種あかしになっている。 -
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経済学者でMMTを推奨する藤井聡氏と田原総一朗との対談をまとめたもの。主にコロナ発生直後の日本経済について述べている。MMTを主張する学者なので、財政出動と減税を重視する政策の重要性を説いている。わかりやすい内容ではあったが、MMTが正しいかどうかは不明。
「政府がカネを払わないからコロナ病床も増えず、感染が少し拡大しただけで医療崩壊が叫ばれ、緊急事態宣言がすぐ出され、ますます経済は冷え込む。政府がプライマリーバランスを守り続ければ、何重もの意味で経済が冷え込むんです」p4
「バブル崩壊から30年。日本人は日本経済に自信を失い、先の見通せない悲観論ばかりを氾濫させてきた」p19
「忙しい政治家はどうしても耳学問になる」p36
「(政治家の皆さん)「藤井君のいう財政政策が必要だ。MMTでいいと思う。でも、まだ一般的とは言えない経済理論だ。それをいうとメディアにたたかれるし、選挙で負けちゃうかも。だから言えないんだ」というような言い方をされる」p38
「(コロナ禍)とにかくいま苦しんでいるのは公務員と大企業勤め以外の人。とくに中小零細企業でパートやアルバイトで働く人たちでしょう。年金暮らしの人や生活保護受給世帯の収入は、新型コロナでは減りませんから」p43
「宮澤喜一は僕に「田原さん、この国では総理大臣より大蔵省のほうが、はるかに力があるんです」と嘆いて、ため息をつきました」p59
「財政法第4条というのがあって「国の歳出は、公債又は借入金以外の歳入を以て、その財源としなければならない」と書いてある。これはアメリカが憲法9条とセットで日本に押しつけた条項で、日本が国債をやたらに発行して軍事力を強くすることを警戒したからです。この法律の守護神が財務省」p62
「「借金総額が200年300年と増え続けるのは、よくない」なんていっても、まったく無意味なことは、誰でもわかるでしょう。最初に産業革命や7つの海を支配したイギリス、戦後世界をリードし依然としてGDP世界一のアメリカ、ついこの間まで世界第2位の日本の歴史が、明らかにそうだからです。3国ともつぶれかかったことすらない、世界に冠たる豊かな先進国ですよ」p66
「MMTは「適正なインフレ率」を財政規模の基準にせよと繰り返し論じています」p73
「(EU域内でのドイツ)エマニュエル・ドットにいわせると「経済的な植民地をヨーロッパに築き上げたようなものだ」と」p84
「習近平は事実上MMTと同様の内容を勉強し、MMTに基づいて財政政策を展開していると言い得る状況にあります。一帯一路で「中国版ニューディール政策」をやっている。池田勇人の所得倍増計画や、田中角栄の列島改造論など、高度成長までの日本も、徹底的にインフラ政策をやって成長を目指す経済モデルでした」p89
「所得税に累進性をつけておくと、貧困層と富裕層との格差を是正する効果があるだけでなく、景気を安定化させる効果も強くなる。まずデフレのときは、みんな収入が減るから各人の税率が自動的に下がって、実質的に所得税減税がおこなわれることになる。結果として政府は、相対的に資金供給量を増やすことになります。逆にインフレのときは、みんな収入が増えるから、税率も上がって、実質的な増税が自動的におこなわれることになる。これが資金供給量を減らし、お金が集まって回り過ぎるところを抑制するわけです」p100
「法人税を支払っている企業は、全体の3割しかない。法人税は黒字の利益にかかるからで、日本のようなデフレの国の中小企業は、ほとんどが赤字です。黒字は大企業だけです」p110
「どの国の国民も、わかりやすさを強く求める。日本では、小泉純一郎さんであり、大阪の橋下徹さんであり、東京の小池百合子さんだ、と思うんです。わかりやすさを追求すると、政策の精緻さや合理性がどんどん失われていって、国益を激しく毀損してしまう、という帰結がどうしても得られてしまう」p182