藤井聡のレビュー一覧

  • 日本破滅論

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    対談本にしては綺麗にまとめられた良書!!

    誰もが社会に対して薄々感じている違和感の正体がわかりやすく解き明かされる内容である。
    多方面の知識、視野をいかした話題のようだが、述べていることは実は当たり前で尤もなことばかりである。

    また対談を通して、著者陣の志や姿勢、そして人としての魂を感じ取れるのも読みどころ^^

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    2013年02月23日
  • 日本破滅論

    購入済み

    気軽に読めるが奥深い

    これまでの日本の政策、これからの解決方法など、楽しく、新鮮に読むことが出来た。テレビやニュースではあたりまえとされている政策論議について、わかりやすく、直感的に開設されており、なるほどと何度も納得させられた。
    2人の会話を進めながら書かれているので、とても読みやすい。

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    2013年02月10日
  • 日本破滅論

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    自分がいかに無知であるかを痛感させられた
    政治、経済、パラダイム、柔軟性と時代を見据える視野の広さを養うことで一個人として恥じぬ生き方をしていきたい

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    2012年11月01日
  • 日本破滅論

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    閉塞感の打破といって、橋下維新に期待している。彼のいう「船中八策」は、この20年間、机上空論しか知らない学者がつくってきた安っぽい物語。80年代から世界をおかしくしてきた新自由主義の、30年も流行遅れの物語を「維新」と名づけて持ち出したにすぎない、との著者(中野)の指摘に耳を傾けるべきだ。

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    2012年09月27日
  • コンプライアンスが日本を潰す 新自由主義との攻防

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    日本国憲法と称する条文を筆頭に、
    法により日本が破壊されているという面白い視点。

    2000年以上護り続けてきた、精神や習慣が法により侵されてゆく。

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    2012年06月07日
  • 救国のレジリエンス 「列島強靱化」でGDP900兆円の日本が生まれる

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    インフラ整備・公共投資によって地震等の災害から日本を守るばかりでなく、景気も良くなるという主張が分かりやすく書かれている。

    著者は京大の教授であり、経済の専門家であるが、話し言葉で書かれている本書は読みやすく、一気に読めた。

    それにしても財政出動を250兆円行い、名目GDPを900兆円にするというのは大胆な発想であり、考えもつかなかった。公共工事を増やすなどで連発された90年代後半の一連の「緊急経済対策」を彷彿とさせる。あの時はデフレが進行してしまったが、確かに景気が若干上向いた。

    地方への分散という考え方は賛成。大都市圏以外は、公共事業を中心とした経済循環がより顕著であるし、危機管理の

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    2012年04月07日
  • 救国のレジリエンス 「列島強靱化」でGDP900兆円の日本が生まれる

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    土木の専門家による、震災対策と日本の活性化を同時に成し遂げる都市計画の提言。
    まるで講演をそのまま文字起こししたような親しみやすい口語調の文章で書かれているので、すらすらと読むことができました。

    レジリエンスというのは分かりにくい言葉ですが、(著者の定義によると)強靭さ、それも硬くて壊れないのではなく、ダメージを負っても柔軟に対応できるしなやかさを意味しています。

    東日本大震災後、今後起こる大地震への対策が必要だと言うのは誰もが共通している認識だと思いますが、ではどうすればいいのか?と問われても漠然としすぎてなかなか答えが出てきません。この本では、土木の専門家の立場から必要な地震対策をわか

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    2012年02月21日
  • 偽善医療

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    日本医師会を中心にした日本の銭ゲバ医療の問題と、先のコロナ対策の問題をお二人が語る。

    コロナについては、ここに来てまだ何も検証とか反省がなされていないのがどういうことと思ってたんだが、まさか逆に、普通の風邪を5類指定していたとは驚いた。

    一番の問題は、日本という国が、科学的に、エビデンスに従って政策を決められないということか。
    多分、エビデンスに従った結論を出せる人はいる。
    だが、責任を取れない。取らない。お金を出してくれる人にお金を回せなくなるから。

    だって、あの頃、偽陽性の問題について簡単に計算したって、PCR検査で陽性になって本当に罹患している確率は10%切ってた。
    のに、いつの間

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    2025年11月11日
  • 偽善医療

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    医療が「医療ビジネス」に成り下がり、医師、病院が金儲け主義に走っている現状を告発する書。
    私は、この著者たちが言ってることの8割に同意する。
    しかし、賛同しかねるところもある。
    日本の医療に構造的な問題があることは間違いがない。
    しかし、現場の医師たちの汗水の真価を全く無視してしまっているところが、このふたりの告発にはある。
    率直なことを言えば、医療は民間に任せてしまってはならないのである。社会共通資本として公が担うべきものなのだ。民間に任せる限り、利潤追求に走る輩の跋扈は避けられない、と私は思う。

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    2025年10月14日
  • <凡庸>という悪魔

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    将棋の名人の本ではない。大学教授が、思考停止に陥った人間(特にエリート層)によって現代にナチスドイツのような全体主義が復活してはいけないと啓蒙する本。

    ナチス高官だったアイヒマンという『凡庸で思考停止に陥った役人が先導した戦争犯罪』を何度も例に出しながら『平凡』てはなく『凡庸』の罪を糾弾する前半はともかく、中盤から段々筆圧が感情的になってくるのが残念。現代においても昔のような全体主義がはびこる危険性があると訴えているが、陰謀論を支持する人に向けたような分断を煽るタイプの語り口になっていくため、『全体主義の対極にいる、似て非なるもの』のような印象を受ける。そして、これは誰が特定の政治勢力や人物

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    2025年07月19日
  • クルマを捨ててこそ地方は甦る

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    歩行者天国にすると楽しい気分になる→分かる、郊外の大型ショッピングセンターが地域マネーを流出させる→分かる、LRTで地方活性化→分かる。でもそれらが、ない/できない地方はどうしたらよいのだろう? 中心部の周りに大型の駐車スペースがあって、そこまでは車でそこからは公共交通機関で、という戦略も分かるけれど、そもそも中心に魅力がないと集客は難しそう。

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    2024年08月06日
  • 「10%消費税」が日本経済を破壊する

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    既に10%の消費税。日本経済は壊滅している途中なのだろうか。増税は全く歓迎すべきものではないが、増税反対派の主たる主張は何だったのか。国は何故、増税しなければならなかったのか。

    ー 消費税を10%にしたことで、そこからの4年間、日本はGDP約30兆円を損したことになる。また増税後に輸出が伸びているが、これは円安の影響で、さらにアメリカの好景気が理由である。これがなければ日本は衰退していた。

    本書の一つの論拠として、1997年の時の5%への消費増税が景気減速を齎した事が挙げられる。確かに1997年を境に不況に転じる。しかし、1997年には1997年には、アジア通貨危機があったし、中国への香港

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    2024年07月28日
  • なぜ、日本人の9割は金持ちになれないのか

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    この20年間、給与不変。
    デフレで物価が下がっていた。

    この2行を書き出してみて思うのは、なら良いじゃん、という事だ。実質、可処分所得が上がっていると言える。更に、税金の負担も軽減する。100円で5%の消費税が5円。これがデフレで50円で5%なら2.5円。一般的にデフレは失業者が増え、物が売れない、給与も下がるはず。正社員の給与は簡単には下げられず、金持ちと共にデフレを享受出来たはず。賃金が上がらない場合のインフレよりマシだ、という人も多そうだ。それに貯金の多い日本人は必ずしもインフレが得とは限らない。

    企業の法人税を下げ、利益を配当金で処分。貯金よりも投資を促すような社会政策を取り、投資

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    2023年10月23日
  • グローバリズム植民地 ニッポン - あなたの知らない「反成長」と「平和主義」の恐怖 -

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     名目GDPの推移で見ると、80年代から基本的にすべての国と地域が一貫して成長している中、我が国日本だけが停滞しているという現実。
     その原因は「反成長主義」と「平和主義」であるとする。
     著者の論の立て方はやや性急に過ぎ、事態を単純化し過ぎているきらいがあるが、本書の最後に述べられている結論のひとつ、つまるところ要は憲法9条第2項と財政法4条に帰するという議論は目にウロコであった。
     財政法4条が国の歳出の財源として国債を発行することを禁じており、それが財務省のプライマリーバランス黒字化目標、緊縮主義を規定しているということ。そして財源としての国債発行禁止は、まさにアメリカGHQが日本を2度

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    2023年07月23日
  • こうすれば絶対よくなる! 日本経済

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    経済学者でMMTを推奨する藤井聡氏と田原総一朗との対談をまとめたもの。主にコロナ発生直後の日本経済について述べている。MMTを主張する学者なので、財政出動と減税を重視する政策の重要性を説いている。わかりやすい内容ではあったが、MMTが正しいかどうかは不明。

    「政府がカネを払わないからコロナ病床も増えず、感染が少し拡大しただけで医療崩壊が叫ばれ、緊急事態宣言がすぐ出され、ますます経済は冷え込む。政府がプライマリーバランスを守り続ければ、何重もの意味で経済が冷え込むんです」p4
    「バブル崩壊から30年。日本人は日本経済に自信を失い、先の見通せない悲観論ばかりを氾濫させてきた」p19
    「忙しい政治

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    2023年06月16日
  • 消費税減税 ニッポン復活論

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    2022年76冊目。256ページ、累計20,867ページ。満足度★★★☆☆

    第2章「そもそも消費税って何?」で消費税は「預かり金」ではなく、付加価値税であることを明言

    消費税導入以降の国(財務省)のプロパガンダで、国民は間違ったイメージを植え付けられていると

    「ニッポン復活論」のタイトルは内容に比して過大

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    2022年12月27日
  • 日本を喰う中国 - 「蝕む国」から身を守るための抗中論 -

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    中国が歴史的にどのような戦略で国際間での地位を獲得して生きたのか。なぜ近年経済大国になりつつあるのか。が著者の視点で書かれていて新たな視点が学びになった。また日本が今後国際社会でどうすればいいのかがMMTの切り口も踏まえて語られていた。

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    2022年04月24日
  • こうすれば絶対よくなる! 日本経済

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    田原総一朗と藤井聡の2人の対談形式でどうすれば日本がデフレ脱却ができるのかを説いた本。
    デフレ脱却にはシンプルに市場にマネーを供給して税金を下げる。シンプルかつ明快な藤井氏の答えに納得した。

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    2022年03月15日
  • こうすれば絶対よくなる! 日本経済

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    ネタバレ

    まずまず。
    田原総一郎さんが対談している方の考えなので、信用したいが、国の借金が増えても大丈夫というのは理解できない。よく読んでみたらそんなこと言ってないでしょ、って言われそうだし。

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    2021年12月18日
  • インフラ・イノベーション 強くて豊かな国をつくる日本再生プロジェクト

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    著者は冒頭、日本の失われた30年はデフレ下でもインフラ投資をしなかったことに原因があると述べ、そこからインフラ領域におけるイノベーションについて事例とともに紹介している。
    事例は読んでいてなるほど、こんな面白い取り組みがあるのかと為になる一方、随所で筆者の思想を正当化させたいが為なのか、主張と根拠の関係が単純、怪しいと思える箇所がいくつかあった。その為若干の胡散臭さを感じ、星3つとした。

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    2021年11月01日