清水由貴子のレビュー一覧

  • 何もしない時間 脳の隠れた機能を最大限生かす

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    「何もしない時間」は無駄ではなく、脳を休ませ、考えを整理し、創造性を高めるための大切な時間。常に何かをするのではなく、あえて余白をつくることの価値を考えさせられた。

    1. 「ボーッとすること」は脳の手抜きではない
    本書の最大の魅力は、「なにもしない時間(ぼんやりする時間)」が単なる怠惰や手抜きではなく、脳にとって高度で不可欠な活動領域であることを科学的に解き明かしている点です。何もしていないとき、脳内ではデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)という神経回路が活発に働いています。この状態こそが、過去の記憶を整理し、自分自身を見つめ直し、予期せぬ「閃き」を生み出す土壌になっているという事実にハッとさせられた。
    2. 効率主義と「タイパ」への強いカウンター
    私たちは日々、スケジュールを埋めることやタイムパフォーマンス(タイパ)を高めることに追われがちです。しかし著者は、刺激に溢れた現代の生活が脳をいかに過熱させ、クリエイティビティや感情の安定を奪っているかを指摘します。スマホを置いてただ景色を眺めたり、散歩をしたりする「無駄に見える時間」こそが、実は脳のリカバリーと長期的な生産性に最も必要な投資なのだと深く納得した。
    3. 明日から実践できる「積極的な何もしない」
    読後に残るのは、「もっと休んでもいいんだ」という前向きな許可と安心感です。ただ「休め」と言われても罪悪感を抱いてしまう現代人にとって、脳科学に基づいたエビデンスは強力な言い訳(そして正当な理由)になってくれます。日常の中にあえて「空白の時間」を予定として組み込みたくなる一冊。

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    2026年08月23日
  • 世界の果ての本屋さん

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    波乱万丈で語るに値する人生なのだけど、心に響かなかった。
    無謀すぎる生き方だと思う。
    何も悪いことをしていないのに捨てられた夫が不憫だ。

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    2026年08月01日
  • 世界の果ての本屋さん

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    波瀾万丈って言葉では足りないくらいの人生を歩んでるルースの回想を中心に、物語が進みます。
    こんなことが人生に起こるんだと、ページをめくる手が止まらないw
    本屋さんの話ではないけれど、とても面白かったです!

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    2026年07月21日
  • 世界の果ての本屋さん

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    本屋さんの話かと思いきや、
    今は本屋さんをしている店主の人生の回顧録でした。

    ちょこちょこコラムみたいな感じで、本屋での出来事も載ってます。

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    2026年07月11日
  • 世界の果ての本屋さん

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    タイトルで誤解が生まれる…。本屋さんの話、ではなく、本屋さんを営む女性の波瀾万丈な自伝。

    本屋が好きで手に取った一冊だったので、期待外れかなと思いきや、かなりの読み応え。濃厚すぎる日々は、日本ではありえないことばかり。この環境だと、誰1人信じられなくなりそう…。
    文化の違いという簡単な言葉でまとめてはいけないくらい、世界のむちゃくちゃな現実を突きつけられた。

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    2026年05月30日
  • 世界の果ての本屋さん

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     世界の果て(ニュージーランド最南端)にある、素敵な本屋さんを舞台にした物語なのだろう...と思って読んだら、ほとんどがこの本屋のオーナーである女性のこれまでの人生が語られる自伝的内容でした。

     確かに、本になるくらい誰にも真似の出来そうもないエピソードが満載でした。試練もたくさんあったようですが、その都度苦しみ、考え、何度もリセットして新しい生活をスタートさせていくその様子はまさに「レジリエンス(復元力、立ち直る力)」だと思います。

     レールから逸脱しないように地味〜に生きていても壁にぶつかることが多々あり、その度に心が折れそうになりますが、この本の著者の経験に比べたら私の悩みなどもはや砂粒級の小ささに違いない(笑)私にとってはメンタル面においても効き目のあるお話でした。それくらい迫力のある物語です。

     本のタイトルになっている本屋さんについては、最後の方に少し書かれているだけでした。素敵な本屋さんのようなので、写真はカラーでもっとたくさん見てみたかった!

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    2026年05月30日
  • 三年間の陥穽 下

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    ネタバレ

     小児性愛者の組織犯罪をテーマにした、私の好きなグレーンス警部&ホフマン潜入捜査官シリーズである

     人は幾つになっても成長出来るのだと思えた
    これはグレーンスの魂の再生物語だ

     巻末の解説に、現在の日本・世界の行方不明者等の事件に関する具体的な数字を述べているが、実際には表面化しづらいと考えると、その数はもっと上乗せされるはずである
     長年、このような事件に携わっていた知人が言っていたが「日本が貧困化して、親が子供を金で売りとばすが、届け出がないので事件化されずに実態が掴めない」とか

     解説にも出てきた〝エプスタイン文書″であるが、海外では王室から追放されたり、CEOを辞任したりしているのに、日本では文書で繰り返し名前が挙げられながら、のうのうと要職に就いている
    その日本の認識の甘さが海外から笑われているのだとか
     先の会見で、◯◯連合の代表が記者から〝エプスタイン文書″について尋ねられ
    「??? それ、なんですか?知りません」と答えていて、心底、驚いた
    大丈夫か?お花畑日本!!

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    2026年05月15日
  • 世界の果ての本屋さん

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    70歳の女性の波瀾万丈な人生の回顧録。

    普通70年も生きていれば、どんな人だっていろんな目に遭ったりいろんな体験をしているものだと思うけれど、筆者は16歳でレイプされ妊娠し、出産して子供は奪い取られるように養子にされてしまって、子供が21歳になるまでは探してはいけないことになっている。

    以降の人生は少しでも幸せになりそうになるとすぐに逃げ出し、新天地を求め、だいたい不幸のドン底にいることで安心して、また幸せになりそうになると逃げ出す。放浪癖みたいになっているから、波瀾万丈になるのも仕方がない。

    おそらくRHマイナスなのだろう。2人目を孕っても赤ちゃんは母親の抗体のために、極度の貧血になってしまって心不全ですぐに亡くなる。また不幸に一層の拍車がかかる。

    そのうえ捨て鉢なのか、犯罪的なことでも軽いものなら手を出してしまう。面接に行くための服がないからと、街中を丹念に観察して、洗濯物から一揃え作ってしまったくだりなど、だいぶ仰天した。
    もしやったとしても、書くかなと思っちゃったのだ。わりと万事がそんな感じ。

    今は落ち着いておられるようで良かった。

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    2026年04月04日
  • 三年間の陥穽 下

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    グレーンス警部&ホフマンシリーズ。今回の捜査は、子供の性的写真や性虐待をビジネスとする、世界中に点在する小児性愛者グループ。一旦は足を洗ったホフマンが再び潜入捜査に協力する。リーダーが確保されて以降も、更なる事実が明らかとなり、目がな離せない。65歳のグレーンス警部が、少しずつ前に進み、成長していく様も興味深い。

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    2025年05月18日
  • 三年間の陥穽 上

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    ストックホルム市警察のグレーンス警部と元潜入捜査員ピート・ホフマンのシリーズ。
    行方不明になった少女についてグレーンス警部が個人的に調査していると、ネットで児童ポルノ売買をしているグループに誘拐されて今でも監禁されているのではないかという疑いが浮上し、そのグループの集会に、またもやホフマンが駆り出されることになった…というところで下巻に続く。

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    2025年04月19日
  • 三年間の陥穽 上

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    面白い。
    ラーシュ・ケプレルに続いてスウェーデン作家さんだった。下巻のあと、アンデシュ・ルースルンドさんの別の作品も遡って読むぞ。

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    2025年01月08日
  • 三年間の陥穽 上

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    今年読みたい本、ようやく手元に来て滑り込みセーフ。来年からは早めに取り掛かりましょうと思う。

    上巻ラストでいよいよといった風情。
    下巻でまとめて。

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    2024年12月07日
  • 黒い錠剤 スウェーデン国家警察ファイル

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    スウェーデンのミステリ。今話題の!みたいなことが描かれてましたが寡聞にして存じ上げませんでした。これもシリーズ2作目なんですね。
    ミステリといっても謎を推理するのがメインの本格とかではなくてタフな女性刑事が主人公のハードボイルドな感じ?あと「インセル」というのを取り上げた社会派なそれでしょうか。
    なかなかに面白かったですけどね。あらすじみたいなので「インセル」が現実社会に牙をどうのこうの書かれたらかなりがっつりとネタバレなんじゃないですかね?仮にも作中では「女性に対して暴力をふるう男性の犯行」みたいなミスリードが結構後半までされてるわけなんだしそこは伏せてほしかった。まあそれこそ謎を楽しむものじゃない「社会派」ならではなんでしょうかね。自分は小説をもっとエンターテイメントとして楽しみたいので。。
    あと、セックスに関する描写が多いなーと。スウェーデンの人そんなに四六時中セックスのこと考えてるんでしょうか?性に奔放なのか、この作者さんの作風がこんななのか・・・

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    2024年05月10日
  • パードレはそこにいる 下

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    イタリア産のミステリーは初めてで人名や地名が新鮮だった。ダンテの設定はとても悲惨で可哀想すぎた。二人の仲が深まっていくのが唯一微笑ましい。

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    2024年04月19日
  • 六人目の少女

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    外国の作品もたまには読んでみようと思い、手に取ったのがこの本でした。
    結構リアルな描写も多く、楽しく読めました。
    ですが、最後の方は話がごちゃごちゃしていて何を言いたいのか理解できませんでした。

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    2024年04月08日
  • 見捨てられた者たち

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    同じ建物に住む同世代の子供らがいて、同性であれば自然に仲良くなる。しかし片方の父は銀行員、片方はやくざ。銀行員の父親はなんとか自分の子供が犯罪者になって人生を間違えないようにと思う。その時は。そして子供らの仲をさくように願うが、むしろ自分からその組織に接触していくという、なんとも身勝手な話なのであった。シンプルで無駄な表記がなく、よみやすかった。なんか、人間って愚かだよね。しかし、その愚かさに気づかないのはもっと愚かなんだよな。

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    2023年02月19日
  • パードレはそこにいる 下

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    6歳のときに誘拐されて11年間サイロに囚われていた経歴を持つ失踪人捜索の凄腕のコンサルタント、ダンテ。

    死者9名、負傷者17名の爆破事件に巻き込まれて、その責任を感じている休職中の女性機動隊副隊長、コロンバ。

    この2人が組んで子供の失踪事件を独自に追う。やがてそれは、25年前のダンテの事件に繋がってゆくことに。

    おもしろかったです。
    ミステリというよりサスペンス。
    難を言えば海外物のよくある展開を踏襲していること。ラストの危機一髪は、もうお約束なのかな。
    ジェフェリー・ディーヴァーさんによく似ているなぁ、と思った。

    三部作の一作目だそうだけど、続きはもういいかな。
    けっしてつまらなくはないんだけどね。




    細かいところで気になったのが2点。

    ――アパートメントのドアの内側の取っ手には、コイントス用のコインが決めた順に重ねられていた。男はドアをわずかに開けて手を差し入れ、コインの山が崩れる前につかんだ。そして、自分が重ねたとおりの順番であることを確かめてからドアを開けた。容易かつ合理的な方法だった。(上巻から抜粋)

    え? これ、できる気がしないんですが??
    いろいろなドアやドアノブを想像して何回も読み返してしまった。
    誰かが部屋に入っていないかどうかを確かめる方法として書かれているのですが、どういうこと?
    これをやろうとしたら、かっちりドアを閉めないで、少しだけ開けておいて、取っ手には触らずに指で押して開けるしかないでしょうが、そんなことしたら不安定過ぎない?
    近くの道で大型車が通っても振動で落ちそうだし、風が吹いてもドアが開きそうだし、小さな地震でも落ちるだろうし。
    イタリアには地震はないのかな。
    ドアが開くと感知する簡易な防犯グッズでも使うか、ペットカメラでも室内に設置する方が簡単だと思うが。

    もうひとつ。
    下巻で、負傷して入院したコロンバの様子を見に、ダンテが木に登って病室を見る場面があるが、いくらなんでもこれはあり得ないだろう。
    時刻は深夜12時過ぎ。その時間の病室の窓にカーテンが引かれていないわけがない。
    それともイタリアにはカーテンがないのか?
    しかもそのタイミングでコロンバを襲う襲撃者が来るなんて都合が良すぎる。

    まあ、細かいところは気にしないで流して読めばいいんだろうけど。

    まぁた髪の毛が挟まってやがった!!ヽ(`Д´)ノプンプン
    1本だけだけど。
    誰だ~!!!(# ゚Д゚)

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    2023年02月16日
  • パードレはそこにいる 上

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    原点回帰!!

    ということで久しぶりのハヤカワ・ミステリ文庫。
    おなじみの赤い背表紙が愛おしい^^
    アガサ・クリスティーとか、だいたいこれだったよね。
    でも、背表紙が緑とか黄色とか紺色とかもあったような。
    どういう違いがあるのだろう?

    あ、内容の感想は下巻にて。

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    2023年02月16日
  • 初めて書籍を作った男 アルド・マヌーツィオの生涯

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    500年前に持ち運び可能な小型本を作り、人々が楽しみのために本を読むようになったきっかけを作った、読書の世界に革命をもたらした男の物語。
    この人がいなかったら今、私は読書が趣味ではなかったかもしれない。

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    2022年08月04日
  • 見捨てられた者たち

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    ギャングの息子と銀行員の息子、全く異なる出自を持つ二人が歩んだ三十年間を描くイタリアの文学作品。帯の惹句にある通り、二人が育む友情物語かと思いきや、銀行員の父親が矢鱈と出過ぎるので、これは一体何ぞや…?と思いながら読み進めていくと、物語の後半で漸く合点がいく。父と息子の関係性も今作を彩る重要なファクターとなっている様だ。二人が辿る数奇な運命は、私的には何処かポール・オースターの小説を連想させる部分もあったりする。原題の「アメリカ人」だとタイトルの意図が伝わり難いので、この邦題が確かに一番分かり易いのかも。

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    2022年02月28日